北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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釧路湿原国立公園内にはシラルトロ湖・塘路湖・達古武湖と3つの大きな湖があり、春や秋の渡りのシーズンには渡りの中継地として多くの水鳥が休息し通過していきます。渡りのピークは過ぎたものの、まだまだヒシクイの大きな群れが休息しているのがシラルトロ湖で見られたので紹介したいと思います。
この日11月12日はヒシクイを476羽カウントしました。なお、最大羽数は10月16日の896羽でした。
そのほか、キンクロハジロやマガモなど多くのカモ類が休息しているのが確認されました。シラルトロ湖はこのように多くの水鳥の休息地となっています。
ヒシクイはガンの仲間で、ロシアのカムチャッカ半島などで繁殖し、秋になると釧路湿原内の湖沼を休息地として利用しながら、宮城県の伊豆沼などに代表される越冬地へと移動していきます。シラルトロ湖では水面に浮かんでいる水草の一種ヒシの実を食べている様子が観察できます。このヒシを食べることからヒシクイという名前の由来になっています。釧路湿原内の湖沼で休息をとって充分に栄養を蓄えたのち、湖沼が氷始めるまえには越冬地へと旅立って行きます。このように渡りの途中に充分な休息を取れる中継地は渡り鳥にとって、とても重要な場所になっています。みなさんも、ぜひヒシクイを観察してみませんか?
なお、観察する際には驚かせないよう、遠くからそっと観察するようお願いします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
釧路湿原国立公園内にはシラルトロ湖・塘路湖・達古武湖と3つの大きな湖があり、春や秋の渡りのシーズンには渡りの中継地として多くの水鳥が休息し通過していきます。渡りのピークは過ぎたものの、まだまだヒシクイの大きな群れが休息しているのがシラルトロ湖で見られたので紹介したいと思います。
この日11月12日はヒシクイを476羽カウントしました。なお、最大羽数は10月16日の896羽でした。
そのほか、キンクロハジロやマガモなど多くのカモ類が休息しているのが確認されました。シラルトロ湖はこのように多くの水鳥の休息地となっています。
ヒシクイはガンの仲間で、ロシアのカムチャッカ半島などで繁殖し、秋になると釧路湿原内の湖沼を休息地として利用しながら、宮城県の伊豆沼などに代表される越冬地へと移動していきます。シラルトロ湖では水面に浮かんでいる水草の一種ヒシの実を食べている様子が観察できます。このヒシを食べることからヒシクイという名前の由来になっています。釧路湿原内の湖沼で休息をとって充分に栄養を蓄えたのち、湖沼が氷始めるまえには越冬地へと旅立って行きます。このように渡りの途中に充分な休息を取れる中継地は渡り鳥にとって、とても重要な場所になっています。みなさんも、ぜひヒシクイを観察してみませんか?
なお、観察する際には驚かせないよう、遠くからそっと観察するようお願いします。