2016年7月 1日
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2016年07月01日環境月間の清掃in支笏湖
支笏洞爺国立公園 支笏湖 當山真貴子
7月に入り、支笏湖はますます大勢の人で賑わう季節になりました。
支笏湖に訪れる人たちが気持ちよく過ごせるように6月の環境月間に合わせ、
6月11日(土)に清掃活動を実施しました。
民間団体様や地域の皆様に御協力のお願いをしたところ...
なんと約400名の方々が参加なさってくださいました!
大人数のため、開会式の場所を2カ所に分けて行うことに。
親御さんからゴミの拾い方を教えてもらいながら一生懸命ゴミ拾いに励む小さなお子さん、
湖畔に流れ着いた大きな流木を一致団結して運ぶ男性陣、
黙々とゴミを探す大人の方々など、
どんどん綺麗になっていく支笏湖♪
支笏湖園地内は普段からこまめに清掃を行っているので、ゴミは少なかったのですが...
ある場所で化学繊維のような物質が入った袋やタイヤ、電子レンジ等、
不法投棄されたゴミが発見されました...
※不法投棄されたゴミ
発見された場所は、人通りが少ない場所です。
「誰にも見つからない場所だから大丈夫だろう」
という安易な気持ちで捨てたかもしれません。
ですが、その周辺には野生動物の足跡や野鳥の鳴き声も聞こえ、
様々な生き物たちが暮らしています。
自然を大切に思う気持ちやゴミを捨てた後のことも配慮できる方が
少しでも増えていただけると嬉しい...と感じた1日となりました。
こんにちは、えりも自然保護官事務所の近藤です。
登別マリンパークニクスに譲渡されたゼニガタアザラシについてお伝えします。
6月24日の早朝6時、えりも岬の近くのサケ定置網でこのゼニガタアザラシは捕獲されました。
今年の5月頃に生まれたメスの幼獣で、親離れした直後のこどもだと考えられています。
捕獲されてから、はじめのうちは落ち着かない様子でしたが、次第に水槽のなかでおとなしくなりました。
でも、近づいたり水をかけたりすると、「ウゥ~ウゥ~」とよく吠えます。
6月27日、登別マリンパークニクスで飼育されることが決定。
無事に譲渡先が決まり、我々も胸をなでおろしました。
6月29日、えりもから登別へ搬送されました。
まずは、体重測定を行います。飼育員さんに抱えられて専用のかごに移されます。
体重は、31.5キロでした。
続いて、採血を行います。野生のアザラシなので、病気の有無などを確認しています。
アザラシは分厚い皮下脂肪を持っているので、注射針は足ひれに刺します。
そのあと、ゼニガタアザラシは屋内の水槽に移されました。さっそく水槽の中を泳いでいました。
今後、血液検査の結果をみて、水族館の餌に慣らしてから一般公開される予定になっています。
環境省では、ゼニガタアザラシの管理計画を策定しています。
これは、えりも地域における漁業とゼニガタアザラシの共存を図ることを目標にして策定されたものであり、この計画に基づいて、ゼニガタアザラシの捕獲・譲渡などを行っています。
今後も各地の水族館などに、えりものゼニガタアザラシが譲渡される予定になっております。