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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年9月 5日

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2016年09月05日【日高山脈】十勝幌尻岳 ~登山調査報告~

えりも自然保護官事務所 近藤武

十勝幌尻トップ

 えりも自然保護官事務所の近藤です。みなさん「山の日」はいかがお過ごしでしたか?山にでかけましたか?北海道は典型的な夏空模様となり、すばらしい登山日和となりました。今回の日記では、「十勝幌尻岳」で行った登山調査について報告いたします。

 

 十勝幌尻岳(1,846m)は百名山の幌尻岳(2,052m)と区別するために、通称「カチポロ」と呼ばれています。どちらの山も「ポロシリ」という山名を持っていますが、これは「ポロ・シㇼ」=「大きい・山」というアイヌ語に由来しているそうです。その名に恥じず、十勝平野から望む十勝幌尻岳の姿は雄大で優美。そして、山頂から見渡す日高山脈と十勝平野の大展望は圧巻です。カチポロは、眺めて良し登って良しのステキな山です。

 

十勝幌尻1

 日高の山は沢登りから始まりますが、十勝幌尻岳の沢は随所に写真のような丸太橋がかけられていますので、山頂までは登山靴で登ることができます。沢沿いは涼しく、快適でした。

 

十勝幌尻2

 沢から離れると、日高の名物「急登」が待ち受けています。斜度はきついながらも、ササの刈払いが行き届いているので、一歩一歩に集中して黙々と登ります。山頂に近づくと日射が強くなり、暑くなってきました。

 

十勝幌尻3

 山頂に到着すると、十勝平野に広がる大雲海と南北に連なる日高山脈を望むことができました。しばらくすると、地元の中学生達が登ってきました。3年に1度の学校の行事だそうです。百名山の幌尻岳は、一般ルートでも2泊3日必要でハードルが高い経験者向きの山です。一方で十勝幌尻岳は、日帰りで登れるので登山初心者でも挑戦できる山です。初夏には登山道が雪渓に覆われていることもあるようですが、10月頃の紅葉が素晴らしい時期に登ってもいいかもしれませんね。

 

(追記:8/29)

※台風の影響により登山道が利用できない場合があります。入山される際は最新の情報を確認してください。※

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