ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年6月22日

2件の記事があります。

2018年06月22日ウトナイ湖でボランティア活動

苫小牧 平 尚恵

皆さん、こんにちは。

ウトナイ湖担当の平です。

今日は、環境月間に合わせて6月8日に一緒に作業させていただいた、札幌市内の建設会社さんのボランティア活動についてご報告します。

当日はあいにくの曇りでしたが、野外作業には暑すぎず寒すぎずのちょうど良い天気でした。

まずは皆さんで、ハイ、チーズ。やる気満々です。

勇建設 集合写真

 

今年で4年目となるこの活動は、今では会社の年中行事として行ってくださっているもので、昨年は外来植物の抜き取りや看板清掃、漁師さんの船着き場横にあるベンチの修理などを行っていただきました。

今年は散策路の草刈、外来植物の刈り払い、朽ちたネットの撤去を行っていただいたのでその様子を写真と一緒にご覧下さい。

 

作業はA・B・C・Dの4チーム編成で、ABチームは日本野鳥の会さんのネイチャーセンター側を担当、CDチームはウトナイ湖のセンター側を担当です。

私はCDチームと一緒に、ギンドロ(外来種:ウラジロハコヤナギ Populus alba L.)の刈り払いと抜き取り、道の駅湖畔の草下に埋もれたネットの除去作業を行いました。

作業風景1

あづまや周辺はギンドロが勢力を拡大しているので、小さな幼木も見逃さずに抜き取ります。

  

作業風景3

我がチームのリーダさん。手慣れていますね~。

 

ダニ対策のゴム手袋

マダニ対策のカラフルゴム手隊

 

皆さん普段は部署が別々とのこと、総務、営業、工事現場など様々な方にお集まりいただきました。普段はデスクワークをされている方もいらっしゃいましたが、大粒の汗をかきながら、もの凄いスピードで作業をされていました。

チームリーダーさんのかけ声で手際よく作業を分担し、8年間草の下に埋もれていたネットはすべて綺麗に撤去することが出来ました。

 

完了時集合写真

 

皆さんとても素敵な笑顔で作業していただきました。

本当にありがとうございました。お休みの日にはご自分で作業された散策路を歩きに、是非またウトナイ湖へお越し下さい。

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2018年06月22日礼文島での外来種除去活動

利尻礼文サロベツ国立公園 小笠原涼太

皆さんこんにちは。

礼文担当アクティブレンジャーの小笠原です。

6月も後半となり、レブンアツモリソウは終わりの時期。

礼文もそろそろ本格的な夏の花のシーズンへと突入します。

さて今回は、少々遅れてしまいましたが、526日に行われた利尻礼文サロベツパークボランティアによる外来種除去活動についてご報告します。

昨年まではゴロタ岬で活動しておりましたが、ゴロタ岬でのセイヨウタンポポ駆除には一定の見切りを付け、今回は人も多く訪れる桃岩展望台での活動にシフトしました。

ターゲットは「ハルザキヤマガラシ」という植物です。色んな所で見かけるポピュラーで困った外来種です。(ハルザキヤマガラシの写真が用意出来なかったため、今回は本種の写真を掲載いたしません。次回以降、機会があれば載せたいと思います。身近な場所で見ることが出来る花ですので、是非近くを探してみてください。)

最近、桃岩展望台付近においてものすごく目立ってきたという情報を受け、今年は除去を行う事となりました

皆さん、初めての相手ながらも軽快に外来種を抜いていきます。

※活動中の写真。引いたアングルでは見えない小さな個体も残らず抜いていきます。

途中、多くの観光客の方にも声を掛けていただき、活動のPRも中々出来たのではないかと思っています。

リレーのような形で、礼文から利尻・サロベツの別地区へと除去活動のバトンを渡していくのは昨年度以前から変わりません。パークボランティアさん達と一体になって動ける本活動が、今後も普及啓発の継続や外来種の抑制になればと願っています。

※今回の参加メンバー。スタッフを含めて8人での活動となりました。成果は45ℓゴミ袋5袋分でした。

最後に花についてのお話をします。

※礼文島6月上旬某所にて撮影しました。

夏に咲くハクサンチドリの白花です。過去に撮影場所とは別のコースで盗掘されてしまった事例もある珍しい花です。心無い方によって自然が傷付けられてしまうのはとても悲しいことです。

先日、桃岩展望台コースにて「立ち入り禁止」という立て札まで立っている場所にもかかわらず、はっきりとした踏み跡がコース外に付けられているのが発見されました。

桃岩展望台コースの脇に咲いたレブンアツモリソウを近くで写真に撮ろうとしたのではないか、と地元の方は仰っていました。不用意にコース外に入ってしまうと、そこで育っている植物たちが傷付いてしまいます。

また、珍しい花の周りに踏み跡が付くとそれが目印となり、盗掘を考える人間にとって格好の獲物となってしまいます。

それを防ぐために、より厳しく立ち入りを規制する為のロープ補強作業を地元の方が行っているときにも、「もっと近くで撮影したい。コース外に入っても良いか?」と聞いてくる方もいらっしゃったそうです。

今一度、「何故コース外が立ち入り禁止となっているのか」をよく考えてください。

珍しい花などを見かけても、手を触れず、立ち入り禁止場所には入らず、マナーとルールを守って鑑賞して下さい。これは礼文島に限りません。日本の素敵な自然を守るためにも、宜しくお願いいたします。

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