ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年6月18日

2件の記事があります。

2019年06月18日初夏の夢ヶ丘達古武歩道へ

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

昨年に引き続き、釧路湿原国立公園クリーンウォーク@夢ヶ丘達古武歩道が総勢31名でおこなわれました。新しく加わったパークボランティアの皆さんも、よつ葉乳業根釧工場より職員の方々が「地域のために貢献を!」とご参加くださいました。

よつ葉乳業さんは、第2土曜に行われるこのクリーンウォークに毎月ご協力いただけることとなりました。大変心強いサポート、この場を借りて感謝申し上げます。

さて、夢ヶ丘達古武歩道は、いつ来てもやっぱりキレイ。一方、歩道の終点にある長い階段は痩せ気味・・・。ということで土のう袋に入れたウッドチップを運び、階段に補給する活動をメインでおこないました。

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「ここにもう1段あったほうがいい!」など皆さんの気づきと工夫で、どんどん良くなっていきました。

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歩道の終点は、夢ヶ丘展望台!眼下を通過するJRノロッコ号を眺め、復路は自然観察を楽しみながら帰りました。

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途中すれ違ったイスラエル人ハイカー2人が、「国立公園でレンジャーたちに出会えるなんてハッピー!こんな景色の中でボランティアできるなんてワンダフル!階段は上りやすくてソーグッド!展望台はアメイジング!」と皆さんの活動に感心していました。

釧路湿原を歩くなら、西の温根内木道、東の達古武歩道がオススメです!

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2019年06月18日定点撮影調査へ

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

先日、釧路湿原国立公園の「定点撮影調査」に行ってきました。

これは、決まったポイントから季節や年を変えてパノラマ写真を撮影し、環境の変化を確認するための調査です。

調査地は全部で25箇所。そのうち辿り付くのが最も大変なのが、今回の地点。頼もしいパートナーであるパークボランティアの方々と地元ネイチャーガイドさん達にも同行いただき、入り組んだ山道を12km・・・頑張って歩きました。

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では、読者の皆様も調査員になったつもりで、同じ時期の20年ほど前の写真と、今回撮ってきたばかりの写真を見比べてみましょう。
2001529日撮影▼

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20196月6日撮影

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何か発見はありましたか?

私は、湿原の手前にある丘に注目しました。淡い茶色の笹原から濃い緑色の森林へと変化しています。

実はこの一帯は、国立公園の特別地域に指定されている他、NPO法人トラストサルン釧路が民有地であった所を買い上げ、永続的な保全に取り組んでいる場所です。釧路湿原とそれを囲う丘陵地が、国立公園に指定されて32年。湿原を潤す水源の森が育まれていることがよく分かりました。

途中、見晴らしの良い所で休憩。「いつかここも森の中になって景色が見えなくなっても、湿原は喜んでいるだろう。」と話していると、ネイチャーガイドのおひとりがアイヌの伝統楽器・ムックリを演奏してくれました。太古の昔へも未来へもタイムスリップできそうな不思議な音色と空気に包まれました。

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