知床五湖利用調整地区制度に係る知床五湖登録引率者の平成２４年度登録に向けた新規養成者の募集について

環境省釧路自然環境事務所

［背景］

　知床国立公園の知床五湖地区は、年間５０万人の観光客が訪れる国立公園最大の利用拠点ですが、観光客とヒグマの遭遇や、利用による植生の荒廃等の問題を抱えており、この課題に対応するため平成２１年より知床五湖の利用のあり方協議会による利用適正化策について議論がされてきました。

　平成２３年５月１０日より、知床五湖地区の地上遊歩道で自然公園法の利用調整地区制度が導入され、５月１０日から１０月２０日の間、地上遊歩道の立入には事前申請と事前レクチャーの受講が義務づけられる予定です。また、春から初夏にかけてのヒグマが五湖地区で頻繁に活動する期間（「ヒグマ活動期」：５月１０日から７月３１日）においては、ヒグマ対処技術を有する者として認められた「知床五湖登録引率者」の同行が義務づけられます。

［知床五湖登録引率者について］

　知床五湖登録引率者は、知床五湖におけるヒグマへの対処技術を有する者として知床五湖利用のあり方協議会が養成・登録した引率者です。ヒグマ活動期の地上遊歩道への立入には、この知床五湖登録引率者の同行が義務づけられています。知床五湖登録引率者は地上遊歩道の利用者を代表し立入認定申請の手続きを行い、利用者を引率する役割を担います。

　平成２３年度登録の知床五湖登録引率者は、平成２１、２２年の２カ年の養成研修と試験により２５名が既に登録されています。

［平成２４年度登録に向けた新規養成希望者の募集について］

　知床五湖利用調整地区制度運営のためのさらなる充実を図るために、平成２４年度の新規登録に向け、平成２３年５月から１１月の期間でヒグマとの遭遇回避術やヒグマ遭遇時対応法等の知識・技術を習得するための養成研修及び登録試験を実施する計画とし、当該養成研修への参加者の募集を開始します。

［募集要領について］

（１）募集人数

　１６名以内

（２）応募要件

　次の[1]から[6]による

[1]

平成２４年の５月１０日時点で成人になっていること。

[2]

知床五湖利用調整地区制度の趣旨・目的に賛同し知床五湖登録引率者の資格取得を希望する者

[3]

知床五湖の利用のあり方協議会が主催する養成研修を全て受講できる者

[4]

知床五湖の利用のあり方協議会の部会である知床五湖登録引率者審査部会における構成員となる引率者代表（３名）の選出に参加し、選出された者に対し意見等の委任をできる者

[5]

知床エコツーリズムガイドラインの遵守・協力ができる者

[6]

平成２４年の引率開始時までに、事故発生時の責任対応のために、１事故について３億円以上（アクティビティの性質により３億円以上の契約が不可能な場合はその最高額）の賠償責任保険に加入できること。

（３）選抜方法

　募集定員を超えた場合、応募要件の確認後、抽選の上結果を通知する。

（４）応募方法

　所定の応募用紙に必要事項を記入し、ウトロ自然保護官事務所へ郵送又は持参。

（５）受付期間

　平成２３年４月１１日から５月６日まで（当日必着）

（６）費用

　平成２４年度の新規養成に向けた研修会等のカリキュラムは知床五湖の利用のあり方協議会で実施しますので養成カリキュラム受講にかかる費用は要しませんが、登録試験の受験料は本人負担となります（受験料は後日決定）。

　募集要領に関する詳細は、添付資料を御参照ください。

［連絡先］

北海道地方環境事務所釧路自然環境事務所ウトロ自然保護官事務所

北海道斜里郡斜里町ウトロ西１８６－１０　知床世界遺産センター内

ＴＥＬ：０１５２－２４－２２９７

ＦＡＸ：０１５２－２４－３６４６

上席自然保護官：野川

［連絡先］

添付資料

知床五湖登録引率者の新規養成者募集要領[PDF 158KB]

別紙１．

知床五湖登録引率者　新規養成者応募用紙[PDF 86KB]

別紙２．

新規登録者養成カリキュラム一覧[PDF 137KB]

別紙３．

新規登録者養成カリキュラム日程[PDF 97KB]

参考資料１．

知床五湖利用調整地区　利用適正化計画[PDF 483KB]

参考資料２．

知床五湖の利用のあり方協議会　設置要領[PDF 138KB]

参考資料３．

知床五湖の利用のあり方協議会　登録引率者審査部会　設置要領[PDF 133KB]

参考資料４．

知床エコツーリズムガイドライン[PDF 26KB]