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釧路自然環境事務所

報道発表資料

2020年08月07日
  • 開催案内

釧路湿原ラムサール条約登録40周年記念 市民講座『地域の宝は地球の宝!釧路湿原の「すごい!」を体験しよう』の開催について

 環境省釧路自然環境事務所は、釧路湿原ラムサール条約登録40周年の記念事業として、座学、フィールドワークをとおして自然、生態系が作り出す釧路湿原の素晴らしさを理解していただくための市民講座である『地域の宝は地球の宝!釧路湿原の「すごい!」を体験しよう』を開催しますので、お知らせします。

『地域の宝は地球の宝!釧路湿原の「すごい!」を体験しよう』

主催:環境省釧路自然環境事務所

協力:釧路国際ウェットランドセンター

日時:令和2年9月12日・9月27日・10月3日(3回連続講座)

場所:釧路地方合同庁舎、釧路湿原 他

内容:釧路湿原についての座学・フィールドワーク・まとめ

(予定)

第1回:変わる「すごい!」の評価軸~「タンチョウ」「ワイズユース」そして「防災・減災」をキーワードに~

第2回:湿原フィールド訪問~日常から30分の秘境を歩く~

第3回:これからの湿原と私たち

講師・案内人:釧路国際ウェットランドセンター技術委員長・環境ファシリテーター 新庄 久志 氏

募集対象:3回通して参加できる方

募集定員:10名

費  用:無料

申込み・問合せ先:釧路湿原自然再生協議会 再生普及行動計画オフィス
TEL:0154-56-4646 FAX:0154-56-2267
E-mail: wanda@heco-spc.or.jp  

<参考資料>

添付資料参照

<40周年記念行事など>

釧路湿原国立公園連絡協議会 https://www.kushiro-shitsugen-np.jp/kansatukai/

釧路国際ウェットランドセンター https://www.facebook.com/kushiroKIWC/

環境省 釧路自然環境事務所 主催イベント http://hokkaido..env.go.jp/kushiro/pre_2020/dein.html

~『釧路湿原』の概要~

 釧路湿原は、北海道東部、釧路市の北に広がる1万8000ヘクタールの日本最大の湿原です。明治以降、開拓が困難なため、役にたたない土地と考えられてきましたが、戦後の食料不足により農地開発や市街地開発及び丘陵地伐採などが進み、湿原面積の減少や乾燥化が進みました。それに対し地元の研究者や自然保護団体が、湿原の価値を見直すための運動を続けた結果、その価値が国際的に認められ、昭和55年に日本で最初のラムサール条約登録湿地となり、7年後の昭和62年には国立公園に指定されました。

 現在では豊かな水を涵養し、タンチョウやキタサンショウウオなど希少な動植物の生息地であり、観光や産業を支える貴重な資源としても評価されています。

 ラムサール条約登録後、現在まで、様々な主体により保全の取組が継続されてきた結果、今年2020年に条約登録40周年を迎えることになりました。

~『ラムサール条約』の概要~

 ラムサール条約は、1971年2月2日にイランの都市ラムサールで開催された国際会議で採択された、湿地に関する条約です。正式名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいますが、採択の地にちなみ、一般に「ラムサール条約」と呼ばれています。本条約は、湿地の保全と賢明な利用を推進しており、湿地の消失をくい止め、その流れを逆転させる活動の中心となっています。

 また、条約の基盤となる3つの柱があり、条約の目的である湿地の「保全(・再生)」、「ワイズユース(賢明な利用)」、これらを促進する「交流、学習(CEPA)」となっています。「保全(・再生)」では、水鳥の生息地としてだけでなく、私たちの生活を支える重要な生態系として、幅広く湿地の保全・再生を呼びかけています。「ワイズユース(賢明な利用)」は、地域の人々の生業や生活とバランスのとれた保全を進めるために、湿地の生態系を維持しつつそこから得られる恵みを持続的に活用することであり、「交流、学習(CEPA)」は、湿地の保全や賢明な利用のために、交流、能力養成、教育、参加、普及啓発(CEPA:Communication, Capacity building, Education, Participation and Awareness)を進めることを大切にしています。

 現在、世界では171ヵ国2,394箇所登録され、日本では琵琶湖など52箇所登録されており、北海道内では釧路湿原、霧多布湿原など13箇所登録されています。

(2020年8月現在)

添付資料

■ 問い合わせ先
環境省 釧路自然環境事務所
所長:田邉 仁
野生生物企画官:七目木 修一
自然再生企画官:瀬川 涼
生息地保護連携専門官:黒崎 浩史
自然保護官:鵜飼 匠太(担当)
電話(0154)32-7500 FAX(0154)32-7575

釧路湿原自然保護官事務所
自然保護官:瀧口 さやか
電話(0154)56-2345 FAX(0154)56-2267