報道発表資料
2022年07月05日
- 報道発表
令和4年度シマフクロウ標識調査の実施結果について
令和4年度シマフクロウ標識調査において過去最高となる41羽のヒナに標識を装着しました
1.環境省では、シマフクロウの保護増殖事業の一環として、毎年春に生まれたヒナへの標識調査を行っています。今年度の調査では、合計41羽のヒナに標識を装着しました。これは、1985年から実施している38年間にわたる調査において、過去最高の羽数となります。
2.今年の傾向として、十勝総合振興局と日高振興局管内で、合わせて19羽とこれまでになく多くのヒナが標識されました。これらの場所には長期にわたり繁殖が途絶えていた地点や初めてヒナが確認された地点が含まれ、今後、大雪山系及び日高山系におけるシマフクロウ生息数の回復が期待されます。
1.環境省では、シマフクロウの保護増殖事業の一環として、毎年春に生まれたヒナへの標識調査を行っています。今年度の調査では、合計41羽のヒナに標識を装着しました。これは、1985年から実施している38年間にわたる調査において、過去最高の羽数となります。
2.今年の傾向として、十勝総合振興局と日高振興局管内で、合わせて19羽とこれまでになく多くのヒナが標識されました。これらの場所には長期にわたり繁殖が途絶えていた地点や初めてヒナが確認された地点が含まれ、今後、大雪山系及び日高山系におけるシマフクロウ生息数の回復が期待されます。
■調査目的
・環境省は保護増殖事業の一環として、シマフクロウのヒナに標識を装着し、個体識別、性別・来歴等の個体情報の
収集、繁殖履歴の把握等を行っています。
・この調査により、保護増殖事業の進め方を決定する上で重要な知見となる、繁殖状況、移動分散、寿命など、シマ
フクロウの生態についての情報を得ることができます。
■調査期間
・令和4年5月18日~6月17日
■結果概要
・保護増殖事業の一環として設置している巣箱を中心に調査し、一部天然木も含む30巣において、計41羽のヒナに
標識を装着しました。
・昨年度も28巣で37羽に標識を装着し、過去最高となりましたが、今年はさらにそれを上回る結果となりました。
・振興局ごと及び地域個体群ごとの内訳は下表のとおりです(生息地保全のため、位置の詳細は公表していませ
ん)。
・十勝、日高及び上川の各局を合わせた標識数はこれまで10羽を超えたことはありませんでしたが、今年は19羽に
標識を装着しました。これらの標識調査実施地点には、数十年間にわたり繁殖の報告が途絶えていた地点や初標識
となる複数の地点も含まれ、大雪山系と日高山系における個体群の回復が期待されます。
■シマフクロウ標識数の推移
・1985年に標識調査を開始して以降、これまで38年間で合計699羽に標識を装着しました。年度ごとに多少上下し
ながらも、標識ヒナ数は年々増加してきています。年度ごとの標識ヒナ数の推移は下図のとおりです。
図 シマフクロウの標識ヒナ数の推移
※数値はあくまで標識したヒナの数を示すものです。結果には調査における努力量も影響するため、この数がヒナの全体数を示すものではありません。
・シマフクロウは、72つがい165羽(平成29年度時点)が確認されています。
・現在生息が確認されているシマフクロウについては、そのつがいの大部分が把握されており、毎年生まれたヒナの
ほとんどにこの調査によって標識が装着されています。長年の標識調査の結果、多くの野生個体について、生まれ
た年や場所などを判別可能になっており、1986年以降に傷病等により保護収容した野生個体の約7割に標識が装
着されていました。
■留意事項
・シマフクロウは非常に警戒心の強い鳥です。特に繁殖中の巣に近づいたりすると、巣やヒナを放棄してしまうおそ
れがあります。生息数もまだ限られていることから、巣の位置等の詳細は公表しておりません。もしも巣箱や営巣
を確認した場合でも不用意に近づかないなど、ご理解とご協力をお願いします。
・環境省は保護増殖事業の一環として、シマフクロウのヒナに標識を装着し、個体識別、性別・来歴等の個体情報の
収集、繁殖履歴の把握等を行っています。
・この調査により、保護増殖事業の進め方を決定する上で重要な知見となる、繁殖状況、移動分散、寿命など、シマ
フクロウの生態についての情報を得ることができます。
■調査期間
・令和4年5月18日~6月17日
■結果概要
・保護増殖事業の一環として設置している巣箱を中心に調査し、一部天然木も含む30巣において、計41羽のヒナに
標識を装着しました。
・昨年度も28巣で37羽に標識を装着し、過去最高となりましたが、今年はさらにそれを上回る結果となりました。
・振興局ごと及び地域個体群ごとの内訳は下表のとおりです(生息地保全のため、位置の詳細は公表していませ
ん)。
・十勝、日高及び上川の各局を合わせた標識数はこれまで10羽を超えたことはありませんでしたが、今年は19羽に
標識を装着しました。これらの標識調査実施地点には、数十年間にわたり繁殖の報告が途絶えていた地点や初標識
となる複数の地点も含まれ、大雪山系と日高山系における個体群の回復が期待されます。
■シマフクロウ標識数の推移
・1985年に標識調査を開始して以降、これまで38年間で合計699羽に標識を装着しました。年度ごとに多少上下し
ながらも、標識ヒナ数は年々増加してきています。年度ごとの標識ヒナ数の推移は下図のとおりです。
図 シマフクロウの標識ヒナ数の推移
※数値はあくまで標識したヒナの数を示すものです。結果には調査における努力量も影響するため、この数がヒナの全体数を示すものではありません。
・シマフクロウは、72つがい165羽(平成29年度時点)が確認されています。
・現在生息が確認されているシマフクロウについては、そのつがいの大部分が把握されており、毎年生まれたヒナの
ほとんどにこの調査によって標識が装着されています。長年の標識調査の結果、多くの野生個体について、生まれ
た年や場所などを判別可能になっており、1986年以降に傷病等により保護収容した野生個体の約7割に標識が装
着されていました。
■留意事項
・シマフクロウは非常に警戒心の強い鳥です。特に繁殖中の巣に近づいたりすると、巣やヒナを放棄してしまうおそ
れがあります。生息数もまだ限られていることから、巣の位置等の詳細は公表しておりません。もしも巣箱や営巣
を確認した場合でも不用意に近づかないなど、ご理解とご協力をお願いします。
お問い合わせ先
環境省 北海道地方環境事務所
直 通:011-299-1954
所長:櫻井 洋一
野生生物課長:太田 貴智
専門官:小杉 潤
環境省 釧路自然環境事務所
直 通:0154-32-7500
所長:川越 久史
野生生物企画官:七目木 修一
担当:北橋 隆史
直 通:011-299-1954
所長:櫻井 洋一
野生生物課長:太田 貴智
専門官:小杉 潤
環境省 釧路自然環境事務所
直 通:0154-32-7500
所長:川越 久史
野生生物企画官:七目木 修一
担当:北橋 隆史