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釧路自然環境事務所

報道発表資料

2023年04月07日
  • 報道発表

第4期知床世界自然遺産地域多利用型統合的海域管理計画の策定について

 環境省及び北海道では、海洋生態系の保全と、人間活動による適切な利用を両立するため、「知床世界自然遺産地域多利用型統合的海域管理計画」を策定し、知床世界自然遺産地域内の海域の管理を推進しています。
 同計画の第3期計画の期間が2023年3月をもって終了することから、2023年4月から開始する「第4期知床世界自然遺産地域多利用型統合的海域管理計画(以下「第4期計画」という。)」を新たに策定しましたので、お知らせします。
1. 経緯
 知床海域では、知床世界自然遺産の登録に際して、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)の勧告に基づき、海洋生態系の保全と安定的な漁業の営みを両立するため、2007年に環境省及び北海道で「知床世界自然遺産地域多利用型統合的海域管理計画」を策定し、遺産地域内の海域の管理を推進してきました。
 現行の第3期計画が2023年度3月で終了することから2023年4月から開始する「第4期知床世界自然遺産地域多利用型統合的海域管理計画」を策定しました。
 
2. 第4期計画の概要
(1)目的
 海洋生態系の保全と持続的な水産資源利用による安定的な漁業の営み及び海洋レクリエーションなどの人間活動による適正な利用の両立を目的とする。
(2)計画期間
 2023年4月1日~2028年3月31日(5年間)
(3)計画対象地域
 距岸3kmまでの知床世界自然遺産地域内海域
(4)策定主体
 環境省釧路自然環境事務所及び北海道
(5)第4期計画の主なポイント
 ①「海洋生態系の保全」と「人間活動による適正な利用」の両立を目的とする。
 ②海洋環境や海洋生態系の保全及び漁業に関する法規制と、海洋レクリエーションに関する自主ルール及び漁業に関する漁業者の自主管理を基調とする。
 ③知床の海洋生態系を5つの構成要素に分類するとともに、知床の海洋生態系を特徴付ける生物を指標種としてモニタリングを実施する。
 ④順応的管理の考え方に基づいた継続的な保護管理等を実施していく。
 なお、概要は別添資料をご覧ください。
  
3.添付資料
 ・第4期知床世界自然遺産地域多利用型統合的海域管理計画の概要
 ・第4期知床世界自然遺産地域多利用型統合的海域管理計画(2023年4月)

お問い合わせ先

環境省釧路自然環境事務所
国立公園課(伊藤)
電話:0154-32-7500 

北海道環境生活部自然環境局
自然環境課(瀧澤)
電話:内線(24-354)・直通(011-204-5204)

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