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釧路自然環境事務所

報道発表資料

2024年01月26日
  • 報道発表

知床五湖登録引率者の新規養成者の募集について

 環境省、北海道及び斜里町では、観光客とヒグマの遭遇や、利用に伴う植生の荒廃等の問題を抱える知床五湖の利用適正化に関し、地元関係団体とともに知床五湖の利用のあり方協議会にて検討を行い、2011年5月10日より利用調整地区制度の運用を開始しています。
 この度、知床五湖利用調整地区制度のヒグマ活動期において、ヒグマ対処技術を有する者として、利用者の引率を行うことができる「知床五湖登録引率者」の登録に向けた新規養成者の募集を開始します。

1.[背景]

 知床国立公園の知床五湖地区は、年間30万人の観光客が訪れる国立公園最大の利用拠点ですが、観光客とヒグマの遭遇や、利用による植生の荒廃等の問題を抱えており、この課題に対応するため2009年より知床五湖の利用のあり方協議会による利用適正化策について議論がされてきました。
 2011年5月10日より、知床五湖地区の地上遊歩道で自然公園法に基づく利用調整地区制度が導入され、利用期間中の地上遊歩道の立入には事前申請と事前レクチャーの受講が義務づけられました。また、春から初夏にかけてのヒグマが知床五湖地区で頻繁に活動する期間(「ヒグマ活動期」:5月10日から7月31日)においては、ヒグマ対処技術を有する者として認められた「知床五湖登録引率者」の同行を義務づけています。

2.[知床五湖登録引率者について]

 知床五湖登録引率者は、知床五湖におけるヒグマへの対処技術を有する者として知床五湖の利用のあり方協議会が養成し、釧路自然環境事務所により登録される引率者です。ヒグマ活動期の地上遊歩道への立入には、この知床五湖登録引率者の同行が義務づけられています。知床五湖登録引率者は地上遊歩道の利用者を代表して立入認定申請の手続きを行い、利用者を引率する役割を担います。

3.[2025年度登録に向けた新規養成希望者の募集について]

 2025年度の新規登録に向け、新規養成研修への参加者の募集を開始し、当該研修は2024年4月から11月の期間でヒグマとの遭遇回避術やヒグマ遭遇時対応法等の知識・技術を習得するための養成研修及び登録試験を実施する予定です。

4.[募集要領について]

(1)募集人数 5名
 ※応募者が募集人数を超えた場合、書類選考の上、抽選とします。
(2)募集の詳細について
 応募要件等の募集詳細については、添付資料「知床五湖登録引率者の新規養成者募集要領」をご覧ください。
(3)受付期間
 2024年2月1日(木)から2024年3月15日(金)まで(当日必着)
(4)費用
 受講料 10,000円
 なお、登録試験の際には、受験料3,000円/回が別途必要となります。

お問い合わせ先

〒099-4354
北海道斜里郡斜里町ウトロ西186-10知床世界遺産センター内
環境省ウトロ自然保護官事務所(知床五湖の利用のあり方協議会事務局)
TEL:0152-24-2297(平日8:30~17:15)

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