釧路湿原国立公園におけるオオハンゴンソウ生育分布調査結果について
2020年12月25日
釧路湿原国立公園におけるオオハンゴンソウ生育分布調査結果について
「特定外来生物による生態系の被害の防止に関する法律」に基づき特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウ(Rudbeckia laciniata)について、釧路湿原国立公園における分布調査を実施しましたので、その結果についてお知らせします。
<調査内容>
調査月:8月
調査範囲:以下の対象河川沿いおよび道路沿い
(河川)釧路川、新釧路川、アレキナイ川(塘路橋から釧路川合流点)、久著呂川、雪裡川沿いのうち、カヌー等で航行可能な範囲。
(道路)釧路湿原国立公園内および隣接の国道391号線、道道53号線、道道1060号線、釧路川右岸堤防等の釧路湿原国立公園の利用に資する道路沿線。
調査方法:河川沿いおよび道路沿いにおける目視確認。生育密度は、幅10m×奥行5m内の被度が1~20%かつ数本から100本程度が生育する群落を「低密度」、被度が21%~60%かつ他の植生の間にまばらに生育する群落を「中密度」、被度が61%~100%かつ途切れず帯状に生育する群落を「高密度」と判断した。
<調査結果>
河川、道路沿いにおける結果は下記及び添付資料のとおりです。河川については低密度、中密度、高密度の地点数の減少が確認された一方で、道路沿いにおいては増加していることが確認されました。
添付資料:釧路湿原国立公園オオハンゴウソウ生育分布調査.pdf
<今後の取り組み>
釧路湿原国立公園パークボランティア活動や、釧路川レンジャーの活動を継続していくとともに、効果的で効率的な防除手法の検討を進め、オオハンゴンソウによる在来生態系や景観への影響の低減に努めます。
<問い合わせ先>
環境省釧路湿原自然保護官事務所 TEL:0154-56-2345
環境省釧路自然環境事務所 野生生物課 TEL:0154-32-7500