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北海道洞爺湖サミット

トピックス

洞爺湖ビジターセンター「エコ・ギャラリー」がいよいよオープンしました!

2008年6月1日

北海道地方環境事務所では、G8北海道洞爺湖サミット開催を契機として、今後増加が見込まれる洞爺湖地域への国内外来訪者に広く環境問題を普及啓発することを目的に、サミット開催期間を含む前後約3ヶ月間において、支笏洞爺国立公園の洞爺湖ビジターセンター敷地内において、仮設の大型展示施設「エコ・ギャラリー」を開設することとしました。

「エコ・ギャラリー」オープン式典

オープン初日の6月1日(日)には、午前11時から桜井郁三環境副大臣や、2008年ミス日本ネイチャーなど関係者の出席のもと、「エコ・ギャラリー」オープニング式典が執り行われました。

桜井副大臣の「環境について考え、学んで、行動するきっかけとなる施設にしたい」との式辞に続き、北海道生活環境部長及び地元西胆振4市町を代表して壮瞥町長から祝辞を賜り、浅野北海道地方環境事務所長から施設の概要紹介が行われました。

その後、関係者によるテープカットが行われ、洞爺湖自然保護官による案内のもと、「エコ・ギャラリー」がお披露目されました。

オープン記念イベント

ミス日本ネイチャーによる「環境紙芝居」

オープン記念イベントでは、2008年ミス日本ネイチャーの岡田亜沙美さんによる環境紙芝居を上演。日本の自然や温暖化の話をわかりやすく説明し、会場の子供達もミス日本ネイチャーのお話に聞き入っていました。また、エコ・ギャラリー特製「1人1日 1kg」CO2削減チャレンジ宣言カードのデモンストレーションも行いました(*)。

エコ・ギャラリー特製「1人1日1kg」CO2削減チャレンジ宣言とは?

チーム・マイナス6%では、地球温暖化防止に向け、一人ひとりに具体的な温暖化防止行動の実践を促すことを目的として、「めざせ1人1日1kg CO2削減チャレンジ宣言」と題したキャンペーンを展開しております。

今回、洞爺湖サミットを記念して洞爺湖ビジターセンター敷地内において実施される「エコ・ギャラリー」においても、来場者に対して「めざせ1人1日1kg CO2削減チャレンジ宣言」を呼び掛けるキャンペーンを展開することとしました。同宣言を行った方を対象に、アーティストのGackt氏の愛犬「エネル」をモチーフにしたキャラクターの特製チャレンジ宣言カードを配布することとしております。

今回、エコギャラリーの特製カードに登場する、Gackt氏の愛犬「エネル」は、同氏のエコアクションを具現化するキャラクターとして位置づけられたものです。同氏の公式ホームページ及びエネル公式ホームページを通じて、地球温暖化防止への行動実践を呼び掛けると共に、今後洞爺湖等での植林活動を始め、温暖化防止に向けた具体的なアクションを起こすこととしており、この度、チーム・マイナス6%と連携し、洞爺湖で温暖化防止を訴えていくこととなりました。

「エコ・スポーツ雪合戦 in エコ・ギャラリー」

午後からはオープン記念イベントとして、昭和新山国際雪合戦実行委員会との共催により、「エコ・スポーツ雪合戦inエコ・ギャラリー」を実施しました。雪は、環境省の「洞爺湖地域温暖化対策まちづくり事業」で整備されたJAとうや湖の雪蔵に保管されていた本物を使用しました。

温暖化が進むと子供達が慣れ親しんだ雪合戦もできなくなるおそれがあります。雪合戦の開始に先立ち、温暖化に立ち向かう姿勢を示すため、真っ赤にあつくなった地球の的に向かって、桜井環境副大臣とミス日本ネイチャーが雪玉をぶつけて冷やす始球式で開会しました。雪合戦には地元小学生のほか、JICA(国際協力機構)の研修生として12カ国から来日している海外の皆さん、室蘭工業大学の学生さんや実行委員会、北海道地方環境事務所の職員も参加し、あいにくの雨天でしたが元気よくプレーしました。

「美しい日本の自然」写真展

また、日本自然科学写真協会(SSP)の協力により作成した「美しい日本の自然」写真パネル60点が洞爺湖ビジターセンターとエコ・ギャラリーで展示されました。日本を代表する国立公園の壮大な景観や、穏やかな里山の風景、動植物の写真に訪れた方々が見入っていました。

エコ・ギャラリーでは、今後も関係機関との共催等による写真展や企画イベントなど、多彩な行事を期間中に実施します。

詳しくはエコ・ギャラリー ウェブサイトをご覧ください。

「エコ・ギャラリー」の概要

1.「エコ・ギャラリー」施設概要
  • (名称)洞爺湖ビジターセンター「エコ・ギャラリー」
  • (位置)洞爺湖ビジターセンター敷地内の芝生広場(1,500平方メートル)
    (洞爺湖町洞爺湖温泉142番5 スタッフルーム電話0142-73-3636)
  • (規模)展示用テント800平方メートル
2.展示テーマ

21世紀環境立国戦略の3本柱である低炭素化社会、循環型社会、自然共生型社会の実現に向け、環境学習(小学校高学年が理解できる程度)の視点から様々な環境問題に関する展示を実施します。

展示項目
  • 地球温暖化(地球温暖化による影響、地球温暖化対策、地元の洞爺湖町等が進めるチームマイナス50%事業等)
  • 3R(廃木材からのバイオエタノール製造と利用に関する紹介等)
  • 生物多様性(絶滅危惧種、里地里山、外来生物、生物多様性国家戦略等)
  • 美しい日本の自然(国立公園、北海道の自然等)
  • 食と環境(フードマイレージやバーチャルウォーター等)
  • 日本の公害克服の歴史の紹介

常設展示のほか、周辺の自然や温暖化防止対策の見どころなどの紹介、北海道産の植物を用いた壁面緑化技術の紹介、各種共催イベントなどの企画展示を計画しています。

3.展示用テント等の環境配慮
  • 仮設テントは他のイベントに再利用(リユース)できるものを使用し、さらにテント地にはバイオマス膜材を用いることで、原料であるケナフの育成時に二酸化炭素の発生を抑制するほか、最終的に紙としてリサイクルできるなど、環境にやさしい展示施設づくりを行っています。
  • 展示物は、収納、移動の容易な段ボール組立てユニットによるものとし、展示期間終了後、他のビジターセンターや各種イベント等で再利用していく予定です。
  • 壁面緑化に用いた植物材料は北海道在来の植物を使用し、展示期間終了後、地域の環境学習等で活用していきます。
  • 電力は、敷地内のソーラーパネル太陽光発電施設から完全に供給されています。
  • 設置しているトイレはおが屑により屎尿を分解処理する「バイオトイレ」を採用しています。