阿寒摩周国立公園満喫プロジェクト 川湯温泉「上質な宿泊施設の誘致」にむけた事業者の皆様との対話(サウンディング)の実施について
阿寒摩周国立公園満喫プロジェクト
川湯温泉「上質な宿泊施設の誘致」にむけた事業者の皆様との対話(サウンディング)の実施について
環境省では、国立公園のインバウンド利用者の増加と対応充実を目指す「国立公園満喫プロジェクト」を進めています。その取組の一環として、阿寒摩周国立公園の主要な利用拠点の一つである川湯温泉において、周辺地域を含めたエリア全体の魅力向上を図ることを目的として、環境省所管地である旧ホテル跡地に上質な宿泊施設を誘致するため、事業者の公募を実施することを予定しております。 事業者の公募に先立ち、広くアイデアやご提案をいただき、公募条件の整理等に役立てることを目的として、企業をはじめとする民間事業者の皆様との対話を実施します。 |
1.目的
阿寒摩周国立公園は、千島火山帯の活動によって形成された阿寒・屈斜路火山群と、カルデラ湖や火山性堰止め湖等の湖沼、火山活動と密接に関連して生じた北方針葉樹林及び北方針広混交林が織りなす豊かな原生的景観を風景形式とした、我が国を代表する傑出した自然風景地であることから、昭和9年に国立公園として指定されています。
川湯温泉は、本公園の東側の利用拠点として国立公園の「集団施設地区」(川湯集団施設地区)に位置づけられ、宿泊、温泉浴及び自然探勝等を主体とした施設の整備を図ることとされています。本地域は団体旅行を中心としたバス移動の拠点として発展してきましたが、個人旅行へニーズが変化したことに伴い宿泊者数の減少が続き、廃業や休業した宿泊施設や土産物屋が点在し、国立公園の利用拠点として景観的に問題を抱えている状況です。
環境省では、平成28年から訪日外国人の国立公園利用者数増加を目指す「国立公園満喫プロジェクト」を推進しており、本公園をその一つに選定しています。中でも川湯温泉においては町並みの景観改善として平成30年度より廃屋撤去に着手しており、廃屋跡地の再整備にあたっては民間事業者を誘致し、国立公園の宿舎事業(旅館業)として活用する方針としています。また、弟子屈町では、当該プロジェクト実施にかかる地域の合意形成や廃屋撤去にかかる不動産の取得等の協力、また周辺の足湯や川沿いの遊歩道など環境整備等について、国や地元自治体が連携したプロジェクトが展開中です。
本サウンディング型市場調査(以下、「市場調査」とする)では、今後実施を予定している民間事業者の公募に先立ち、当該廃屋撤去跡地における事業実施に係る公募側および参加者側の諸条件について整理することを目的として、企業をはじめとする民間事業者との対話を実施するものです。
なお、誘致する民間事業者は本市場調査の実施後、公募により優先交渉者を選定する予定です。
※本市場調査においては、事業者との対話を「サウンディング」として表現します。
2.対象予定地の概要
(1)所在地 北海道川上郡弟子屈町川湯温泉2丁目3番地ほか
※(別紙1)「対象予定地概要」参照
(2)敷地面積 7,945.71㎡
(内訳)
旧・華の湯 1,536.77㎡
旧・川湯プリンスホテル 6,408.94㎡
(3)土地建物の権利状況 環境省及び弟子屈町
(4)都市計画等による制限
都市計画区域外
自然公園法 国立公園第2種特別地域(川湯集団施設地区内)
(5)現況 更地および廃屋(民間ホテル。令和3年度に環境省が解体撤去予定。)
(6)その他 接道あり
3.全体のスケジュール 【令和3年5月20日更新】
令和3年3月23日(火) 実施方針の公表
令和3年3月30日(火)~令和3年4月6日(火) 現地見学会・説明会の参加申込期限
令和3年4月13日(火)~令和3年4月15日(木) 現地見学会・説明会の開催
令和3年4月16日(金)~令和3年4月30日(金) サウンディング参加申込期限
令和3年5月7日(金) サウンディング実施日時及び場所の連絡
令和3年5月14日(金) サウンディングの実施
令和3年5月17日(月) サウンディングの実施予備日
令和3年5月21日(金) 実施結果概要の公表
令和3年6月 4日(金) (変更)実施結果概要の公表 → 結果概要の公表
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点により、サウンディングの実施日及び実施方法について調整しました。その結果を踏まえ、実施結果概要の公表日を6月4日に変更しました(5月20日更新)
4.サウンディングの内容
(1)対象事業者等
廃屋撤去跡地における事業の実施主体となる意向を有する法人又は法人のグループとします。なお、サウンディングの応募にあたっては、6.留意事項(4)当該調査実施後における事業者公募に向けた基本事項 に留意してください。
また、次のいずれかに該当する場合はサウンディングの対象事業者としません。
① 会社更生法(平成14 年法律第154 号)の規定に基づく更正手続開始の申立て、又は民事再生法(平成11 年法律第225 号)の規定に基づく再生手続開始の申立ての事実がある者にあっては、当該申立てに基づく更正手続開始の決定又は再生手続開始の決定がされている。
② 法人等の役員に破産者、法律行為を行う能力を有しない者、又は現に禁固以上の刑に処せられている者がいる。
③ 法人等の役員又は経営に事実上参加している者に、暴力団による不当な行為の防止等に関する法律(平成3 年法律第77 号)第2 第2 項に規定する暴力団の関係者又は暴力団の関係者と密接な関係を有する者がいる。
(2)項目
主に以下の項目について意見を募集します。併せて、当該事業用地のポテンシャルや市場性など今後の公募において参考になる事項についても意見を募集します。
なお、対話の所要時間は1グループあたり1時間を目安とし、非公開で実施します。対話に参加できる人数は1グループあたり5人とし、説明資料の提出は求めず、必要な場合には持参して頂きます。
<提案>
① 事業のアイデアに関する提案
➤ 実施する事業の内容、整備する施設の内容等に関する提案
➤ 国及び地方公共団体の施策の方向性を踏まえた提案(SDGs、地域貢献、環境対策等)
② 事業の対象範囲、事業期間等の諸条件に関する提案
<意見>
③ 事業化に向けた課題・不足しているインフラなど
④ その他、事業実施にあたって行政に期待する支援や配慮してほしい事項
5.手続き
(1)現地見学会および事前説明会の開催
当該施設の概要等について、サウンディングへの参加を希望する事業者向けの現地見学会・説明会を実施します。参加を希望する方は、期日までに下記申込先へ、参加者全員の氏名(1グループ5名まで)、所属企業部署名(又は所属団体名)、電話番号、参加希望日時(第3希望まで)を明記の上、電子メールにて連絡して下さい。なお、件名は【現地見学会参加申込】として下さい。
① 申込受付期間 令和3年3月30日(火)午前10時~令和3年4月6日(火)午後5時
② 申込先 「9.問い合わせ先」のとおり
③ 開催期間 令和3年4月13日(火)~令和3年4月15日(木)の9時から15時
④ 会場 阿寒摩周国立公園管理事務所及び対象予定地
⑤ その他
・ 現地見学会および事前説明会は参加希望者ごとに開催し、質疑時間を含め2時間程度とします。
・ 対象予定地は一部足元が悪い場所があるため、歩きやすい靴や服装で来場して下さい。
・ 事前説明会のみの場合、WEB会議システムでの対応も可能です。希望される場合は、電子メールにその旨記載して下さい。
(2)参加の申し込み
サウンディングの参加を希望する場合は、(別紙3)エントリーシートに必要事項を記入し、件名を【サウンディング参加申込】として、申込先へ電子メールにて提出して下さい。
① 申込受付期間 令和3年4月16日(金)午前10時~令和3年4月30日(金)午後5時
② 申込先 「9.問い合わせ先」のとおり
③ その他
・ 事前説明会・現地見学会に参加されなかった者も申込み可能です。
(3)日時及び場所の連絡
サウンディングへの参加申込をしたグループの担当者あてに、実施日時及び場所を電子メールにて連絡ご連絡します。希望に沿えない場合もあることを予め了承願います。
(4)サウンディングの実施
① 実施期間
令和3年5月14日(金)午前10時~午後5時
令和3年5月17日(月)午前10時~午後5時 ※予備日
② 所要時間 1グループにつき1時間程度
③ 会場 摩周観光文化センター 会議室(予定)
④ 実施者 環境省、弟子屈町(予定)
⑤ その他
・ サウンディングは参加事業者のアイデア及びノウハウ等知的財産保護のため個別に行います。
・ サウンディングの実施に際して、特に資料提出は求めませんが、説明のために必要な場合には、提出分として計6部持参してください。
(5)結果の公表
サウンディングの実施結果については、環境省ホームページ等で概要の公表を予定しています。なお、参加事業者の名称及び知的財産に係る内容等は公表しません。また、参加事業者のノウハウ等知的財産に配慮し、公表にあたっては、事前に参加事業者へ内容の確認を行います。
6.留意事項
(1)参加事業者の取扱い
・ サウンディングへの参加実績は、今後の事業者公募における評価の対象としません。
(2)費用負担
・ 事前説明会・現地説明会及びサウンディングへの参加費は無料とします。
・ 事前説明会・現地説明会及びサウンディングへの参加に要する費用(旅費等)は、参加事業者の負担とします。
(3)追加対話への協力
・ 本サウンディング終了後も、必要に応じて追加の対話(文書照会含む)やアンケート等を実施することがありますのでご協力をお願いします。
(4)当該調査実施後における事業者公募に向けた基本事項
① 基本方針
・本国立公園のテーマは「日本最大のカルデラ地形、火山・森・湖が織りなす広大な景観」である。
・原生的な自然とそこに息づく文化を感じることができる公園として、これら風致景観の保全と適切な自然体験を推進する。
・自然体験の推進にあたっては、豊かな自然環境及び自然資源の保護を大前提とした上で、安全・安心や持続可能性を重視する。
・滞在空間の整備にあたっては、自然と調和した質が高く居心地のよい空間を目指す。
・国立公園としてのブランド力の向上とバリューアップを図ることにより、自然環境の保全や地域活性化に寄与する。
・アイヌ文化をはじめとした世界に誇る自然との共生の文化を発信する拠点として、持続可能な観光(サスティナブルツーリズム)を推進する。
・川湯温泉街のまちなみ景観については、「森の中にある温泉街」や「温泉川が流れる街」をコンセプトとし、自然滞在型の温泉保養地(ネイチャーリゾート)へ再生する。
・地域の文化を大事にしながら、「脱炭素」「循環経済」「分散型社会」など持続可能な温泉地づくりを目指す。
② 事業方式
・自然公園法に基づく公園事業認可(宿舎事業)
※(別紙2「自然公園法に基づく国立公園事業(宿舎事業)について」参照
・国有財産法に基づく土地の使用許可等
③ 応募資格
・事業の実施主体となる意向を有する法人又は法人のグループ
・事業の実施に必要な免許、知識、経験・実績、資力、信用及び技術を有していること。
※本サウンディングの結果により、公募条件を公募要領に記載する。
7.別添資料
・ 別紙1 対象予定地概要
・ 別紙2 自然公園法に基づく国立公園事業(宿舎事業)について
・ 別紙3 エントリーシート
・ 阿寒摩周国立公園満喫プロジェクトステップアッププログラム2025(令和3年2月改定・阿寒摩周国立公園満喫プロジェクト地域協議会)
・ 川湯温泉地区景観整備構想検討業務 報告書(平成29年12月・弟子屈町)
・ 平成30年度川湯集団施設地区廃屋解体設計・跡地利用計画策定業務
跡地利用計画 基本計画説明書(平成31年1月・環境省)
8.問い合わせ先
連絡先 : 阿寒摩周国立公園管理事務所 (担当/似田貝)
所在地 : 北海道川上郡弟子屈町川湯温泉2-2-2
電話 : 015-483-2335
E-mail : SATOSHI_NITAKAI@env.go.jp