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【お知らせ】「北の海鳥・エトピリカと、そのともだち」アート展 作品募集について(お知らせ)
2010.01.19 釧路自然環境事務所
野生鳥獣保護行政の推進につきましては平素よりご協力頂き厚く御礼申し上げます。
さて、当所およびNPO法人霧多布湿原トラストでは、釧路市立釧路図書館の共催、東京都葛西臨海水族園・旭山動物園・アクアマリンふくしま・アクアワールド茨城県大洗水族館ほかの協賛を受けて、標記のアート展を開催します(詳細別紙)ので、お知らせします。
趣旨
エトピリカは北太平洋の亜寒帯海域に広く生息する全長40cmあまりの中型のウミスズメ類で、総個体数は世界で240万羽と見積もられています。国内では道東の島々で繁殖し、本種の南限の繁殖地となります。かつては友知島や湯沸岬、大黒島などでも繁殖していましたが、1970年代に入って激減し、現在、国内では10つがい程度が繁殖するに過ぎません。そのため、環境省では平成13年11月に保護増殖事業計画を策定しました。
日本における激減の背景には、混獲や、移入動物等による捕食、船の接近等による繁殖の妨害、地球温暖化等々、人間活動に絡むさまざまな海洋環境問題を含んでいます。これらの課題解決に向けて、地域的に取り組むのはもちろん、地域活動を支える広域的な理解と協力が不可欠です。
そのため、平成19年度より『共生と循環の地域社会づくりモデル事業』として、混獲防止案を全国募集して、その案を北海道浜中町にて地元漁業者の協力で試験するなど、地域をあげて海洋環境問題に積極的に取り組んでいます。この事業の中で、「エトピリカが安心して暮らせる豊かな海」につながるさまざまな啓発活動を進めるプロジェクト(ECO-PIRIKA(エコピリカ)プロジェクト)を立ち上げ、昨年度は浜中町立琵琶瀬小学校の全児童によるエトピリカ絵本出版等を行ってきました。
今回のアート展は、一般の方々が関わりを持ちにくい希少野生生物に対して、アートを切り口に接して身近に感じてもらうこと、制作過程でいろいろ調べることによって広く保全への関心を持ってもらうことを大きな目的としています。
その他詳細に関しては、別紙をご参照ください。
添付資料
別紙 [DOC 33KB]
アート展チラシ(表面) [PDF 3,822KB]
アート展チラシ(裏面) [PDF 1,844KB]