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【お知らせ】夏山登山は十分な準備・計画と登山届けで遭難事故を起こさないよう万全な備えを!
2009.07.17 北海道地方環境事務所
夏山登山の季節を迎え、利尻山・大雪山系・十勝岳連峰・暑寒別岳等の道北の山々には多くの方が訪れています。その一方、遭難事故もあとを絶ちません。
この時期、ふもとは真夏の暑さですが、山頂付近では、気温が10℃以下に下がることも珍しくなく、時にはみぞれが降ることもあります。
また、悪天の際には、天候や気温が急変することがあり、雨や風で体温の低下、体力の消耗を引き起こしたり、局地的な大雨による沢水の増水や雷にも注意が必要です。
遭難事故を起こさないよう、登山の際には以下のことに留意して、十分な準備と計画を建て、登山届けと下山の連絡を行って下さい。
- 登山計画は、ゆとりをもって避難コースや予備日を検討して作りましょう。
単独登山は避け、経験あるリーダーのもと、各自の体力と経験に応じた無理のない、ゆとりを持った計画にしましょう。 - (社)日本山岳協会や各都道府県山岳連盟等の講習会などを利用して必要な知識や技能を身につけ、日頃からトレーニングをしましょう。
- 登山届は入山の10日くらい前に、下山届は速やかに最寄りの警察まで提出しましょう。
- 道北地方の山では7月や8月でもみぞれが降ることもあり、低温や強風による遭難の恐れがあります。出発前は気象状況や天気予報を確認し、装備・持物・服装を整え、十分な食料を用意する等、万全な準備をしましょう。特に防寒・雨具の用意を十分しましょう。また、悪天や天候の急変時には無理な行動を控えましょう。
【 気象状況・天気予報の確認先 稚内地方気象台 Tel(0162)23-2678 】 - 大雪山系や十勝岳連峰では火山活動により有毒なガスが噴出しているところがあるので立入禁止の場所には入らないよう気をつけましょう。
- 利尻山・大雪山系は国立公園内です。自然を保護するため携帯トイレを持参し、残りの食料やゴミは持ち帰り動物や高山植物等を傷つけないよう注意しましょう。特に、大雪山系では、ヒグマから身を守るためにも食料は絶対捨てないようにしましょう。また、指定以外の場所で焚き火は止めましょう。
- 無線機や携帯電話等の緊急時の連絡手段を携帯しましょう。予備のバッテリーを用意する等、連絡手段を絶やさないよう注意しましょう。万が一遭難して救助を求めるときは真っ先に110番通報しましょう。
- ≪本件の問い合わせ先≫
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- 宗谷支庁 地域振興部 地域政策課(防災担当)
- Tel (0162) 33-2526
- 環境省 稚内自然保護官事務所
- Tel (0162) 33-1100
- 稚内地方気象台 防災業務課
- Tel (0162) 23-2679