報道発表資料
2025年03月28日
- 報道発表
シマフクロウHPを公開しました
1. シマフクロウ保全の取組は、多様な主体と連携し、豊かな森や川を再生・保全する生息環境整備など「拡げる取組」へ拡充していくことが今後必要となっています。
2. また、個体数の増加や生息地の拡大に伴い、シマフクロウがより身近な存在になることから、シマフクロウをよく知っていただき、共存していくためのルールを守っていただくことも必要となっています。
3. 環境省では様々な検討や取組をふまえ、シマフクロウとその保全のための取組を多くの方々に知っていただくための「シマフクロウ HP」を制作・公開しました。ぜひご覧いただき、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
2. また、個体数の増加や生息地の拡大に伴い、シマフクロウがより身近な存在になることから、シマフクロウをよく知っていただき、共存していくためのルールを守っていただくことも必要となっています。
3. 環境省では様々な検討や取組をふまえ、シマフクロウとその保全のための取組を多くの方々に知っていただくための「シマフクロウ HP」を制作・公開しました。ぜひご覧いただき、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
■ シマフクロウHPについて
・以下のリンクからご覧いただけます。
https://policies.env.go.jp/hokkaido/withfishowl
https://policies.env.go.jp/hokkaido/withfishowl
■ シマフクロウ普及啓発事業の背景
<シマフクロウの現状と、多様な主体へ働きかける必要性>
シマフクロウはかつて北海道全域でその姿が見られましたが、20世紀の後半には70羽ほどにまで数を減らしました。しかしながら、これまでの関係者による40年にわたる巣箱設置や給餌といった「増やす取組」等により個体数が徐々に回復し、2022年度には100つがいが確認され、分布域も徐々に拡大しています。
今後は、さらにシマフクロウの分布を拡大し、「自然状態で安定的に存続できるような状態」※にしていくため、豊かな森や川といった生息環境を整備する取組が必要となっています。シマフクロウの生息地である豊かな森や川を再生・保全していくためには、地域の多様な主体による取組が必要になります。また、豊かな森や川を再生・保全することは、地域の産業や暮らしを支える水や豊かな海を育むなど、地域(里)にも様々なメリットがあると考えています。
このような背景から、これまでの「増やす取組」等に加え、シマフクロウの生息地や取組の輪を「拡げる取組」へ拡充していくこととし、このことを広く知っていただきたく普及啓発に取り組んでいます。
※「シマフクロウ保護増殖事業計画」より
図:標識実績のあるつがい数推移
※このほかに標識実績のないつがいを20程度確認しています(2025年3月時点)。
図:年度別標識ヒナ数の推移
図:シマフクロウの生息適地及び生息地の連続性と目標つがい数を確保する上で重要な地域
※数字は各地域における標識実績のあるつがい数の変化(2000年と2024年の比較)を示す
(参考)
シマフクロウ生息地拡大に向けた環境整備計画に係る全体目標について(お知らせ)
https://hokkaido.env.go.jp/kushiro/to_2016/post_19.html
図:今後目指して行くべきシマフクロウと共存する将来の姿
※シマフクロウが生息する豊かな自然は、きれいな水や土砂災害の防止、持続可能な農林水産業の基盤となるなど、地域にも様々なメリットをもたらします
シマフクロウはかつて北海道全域でその姿が見られましたが、20世紀の後半には70羽ほどにまで数を減らしました。しかしながら、これまでの関係者による40年にわたる巣箱設置や給餌といった「増やす取組」等により個体数が徐々に回復し、2022年度には100つがいが確認され、分布域も徐々に拡大しています。
今後は、さらにシマフクロウの分布を拡大し、「自然状態で安定的に存続できるような状態」※にしていくため、豊かな森や川といった生息環境を整備する取組が必要となっています。シマフクロウの生息地である豊かな森や川を再生・保全していくためには、地域の多様な主体による取組が必要になります。また、豊かな森や川を再生・保全することは、地域の産業や暮らしを支える水や豊かな海を育むなど、地域(里)にも様々なメリットがあると考えています。
このような背景から、これまでの「増やす取組」等に加え、シマフクロウの生息地や取組の輪を「拡げる取組」へ拡充していくこととし、このことを広く知っていただきたく普及啓発に取り組んでいます。
※「シマフクロウ保護増殖事業計画」より

※このほかに標識実績のないつがいを20程度確認しています(2025年3月時点)。


※数字は各地域における標識実績のあるつがい数の変化(2000年と2024年の比較)を示す
(参考)
シマフクロウ生息地拡大に向けた環境整備計画に係る全体目標について(お知らせ)
https://hokkaido.env.go.jp/kushiro/to_2016/post_19.html

※シマフクロウが生息する豊かな自然は、きれいな水や土砂災害の防止、持続可能な農林水産業の基盤となるなど、地域にも様々なメリットをもたらします
<シマフクロウとの共存ルール>
個体数の増加や生息地の拡大に伴い、今後はシマフクロウがより身近な存在になると考えられる一方で、巣の周辺への人の立入り等による繁殖等の妨害、ライトをあてる行為、餌付け行為、勝手な巣箱設置などシマフクロウに悪影響を与える行為が懸念されています。個体数が増加したとはいえ、シマフクロウはまだ絶滅のおそれが高い状態にあるため、シマフクロウに対してどんな行動が影響を与えてしまうのか知っていただくことが必要になっています。
<普及啓発事業の取組>
このような背景から、環境省では保護増殖検討会での議論をふまえ「多様な主体によるシマフクロウ保全に係る普及啓発の考え方」と、配慮事項を明文化した「シマフクロウとの共存ルール」を決定しました。これを踏まえ、シマフクロウとその保全のための取組を多くの皆さんに知っていただくための「シマフクロウHP」を制作しました。
シマフクロウHPには、主に以下の内容を掲載しています。
・シマフクロウについて
シマフクロウの生態や減少理由を掲載
・これまでの取り組み
関係者が長年実施してきた取組を紹介
・守るためのビジョン
シマフクロウと共存していくうえで目指す社会像をイラストパネルとともに掲載
・ビジョン達成に向けて
シマフクロウ保全について、多様な主体に協力いただきたいことを主体ごとに掲載
・シマフクロウとの共存ルール
シマフクロウへの配慮事項や、やめてほしいことについて掲載
個体数の増加や生息地の拡大に伴い、今後はシマフクロウがより身近な存在になると考えられる一方で、巣の周辺への人の立入り等による繁殖等の妨害、ライトをあてる行為、餌付け行為、勝手な巣箱設置などシマフクロウに悪影響を与える行為が懸念されています。個体数が増加したとはいえ、シマフクロウはまだ絶滅のおそれが高い状態にあるため、シマフクロウに対してどんな行動が影響を与えてしまうのか知っていただくことが必要になっています。
<普及啓発事業の取組>
このような背景から、環境省では保護増殖検討会での議論をふまえ「多様な主体によるシマフクロウ保全に係る普及啓発の考え方」と、配慮事項を明文化した「シマフクロウとの共存ルール」を決定しました。これを踏まえ、シマフクロウとその保全のための取組を多くの皆さんに知っていただくための「シマフクロウHP」を制作しました。
シマフクロウHPには、主に以下の内容を掲載しています。
・シマフクロウについて
シマフクロウの生態や減少理由を掲載
・これまでの取り組み
関係者が長年実施してきた取組を紹介
・守るためのビジョン
シマフクロウと共存していくうえで目指す社会像をイラストパネルとともに掲載
・ビジョン達成に向けて
シマフクロウ保全について、多様な主体に協力いただきたいことを主体ごとに掲載
・シマフクロウとの共存ルール
シマフクロウへの配慮事項や、やめてほしいことについて掲載
■ 報道関係の皆様へのお願い
生息地情報の取扱いについて
環境省では、現在、シマフクロウの生息情報については、知床など一部地域を除き基本的に「振興局単位」での公表としています。報道関係の皆様におかれましても、この原則にのっとった報道にご協力ください。
ただし、特定の地域における保護活動の紹介など、特別な案件における地域名の公表の仕方についてはご相談ください。
環境省のシマフクロウ調査への同行取材について
シマフクロウの取材に関しては、シマフクロウの保護増殖に資するものに限り、環境省の実施する標識調査や巣箱設置などへの同行などを認めています。あらかじめ環境省へ取材計画書をご提出ください。標識調査の取材に当たっては、シマフクロウへの影響を最小限にするために、同行人数は最小限に抑えていただきます。また、専門家の意見に基づき取材内容に制限を設ける場合もありますので、ご了承ください。
シマフクロウに関する番組作りを検討されている方へ
環境省のシマフクロウ調査以外に野生のシマフクロウの生態等を番組で紹介したい、という場合にはあらかじめ環境省にご相談ください。
番組づくりにあたっては、シマフクロウに影響を与えるような行為(ストロボを当てる、餌付け)をしないでください。また、シマフクロウの生息地情報を公表しないでください。
餌付けに関する報道について
「シマフクロウとの共存ルール」で説明しているとおり、餌付けは野生鳥獣の生態に悪影響を与える行為であり、シマフクロウの保護にとってマイナスとなることから、環境省は「保護増殖事業計画」に基づく給餌事業以外の「餌付け」について行わないよう指導しています。環境省が餌付けを認めたり協力したりしていることはございません。各種報道におかれましては、その点を踏まえていただけますようお願いいたします。
シマフクロウの写真・映像のメディアへの掲載について
「シマフクロウとの共存ルール」を守らない方法で撮影された写真・映像使用しないでください。
環境省では、現在、シマフクロウの生息情報については、知床など一部地域を除き基本的に「振興局単位」での公表としています。報道関係の皆様におかれましても、この原則にのっとった報道にご協力ください。
ただし、特定の地域における保護活動の紹介など、特別な案件における地域名の公表の仕方についてはご相談ください。
環境省のシマフクロウ調査への同行取材について
シマフクロウの取材に関しては、シマフクロウの保護増殖に資するものに限り、環境省の実施する標識調査や巣箱設置などへの同行などを認めています。あらかじめ環境省へ取材計画書をご提出ください。標識調査の取材に当たっては、シマフクロウへの影響を最小限にするために、同行人数は最小限に抑えていただきます。また、専門家の意見に基づき取材内容に制限を設ける場合もありますので、ご了承ください。
シマフクロウに関する番組作りを検討されている方へ
環境省のシマフクロウ調査以外に野生のシマフクロウの生態等を番組で紹介したい、という場合にはあらかじめ環境省にご相談ください。
番組づくりにあたっては、シマフクロウに影響を与えるような行為(ストロボを当てる、餌付け)をしないでください。また、シマフクロウの生息地情報を公表しないでください。
餌付けに関する報道について
「シマフクロウとの共存ルール」で説明しているとおり、餌付けは野生鳥獣の生態に悪影響を与える行為であり、シマフクロウの保護にとってマイナスとなることから、環境省は「保護増殖事業計画」に基づく給餌事業以外の「餌付け」について行わないよう指導しています。環境省が餌付けを認めたり協力したりしていることはございません。各種報道におかれましては、その点を踏まえていただけますようお願いいたします。
シマフクロウの写真・映像のメディアへの掲載について
「シマフクロウとの共存ルール」を守らない方法で撮影された写真・映像使用しないでください。
お問い合わせ先
環境省北海道地方環境事務所
所長 :山本 麻衣
野生生物課長 :西野 雄一
野生生物課長補佐 :福田 真
野生生物専門官 :赤井 賢成
電話:011-299-1954
環境省 釧路自然環境事務所
所長 : 岡野 隆宏
野生生物企画官 : 若松 徹
自然保護官 : 大嶋 達也(担当)
電話:0154-32-7500
所長 :山本 麻衣
野生生物課長 :西野 雄一
野生生物課長補佐 :福田 真
野生生物専門官 :赤井 賢成
電話:011-299-1954
環境省 釧路自然環境事務所
所長 : 岡野 隆宏
野生生物企画官 : 若松 徹
自然保護官 : 大嶋 達也(担当)
電話:0154-32-7500