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【お知らせ】平成22年度「リデュース・リユース・リサイクル推進月間」(3R推進月間)における北海道地方環境事務所の取組について
2010.12.24 北海道地方環境事務所
環境省は10月の「3R推進月間」において、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進をはじめ、廃棄物等の適正処理や不法投棄防止等を進めるための取組を展開しております。
北海道地方環境事務所においても、「廃棄物等の不法輸出入の監視強化」や「監視カメラの自治体等への貸出による不法投棄対策」、「家電・自動車リサイクル法の立入検査を通じた適正リサイクルの推進」、「『3R推進北海道大会2010』の開催による3Rの普及啓発」といった活動を関係機関等の連携・協力のもと、実施しましたので、お知らせします。
1.廃棄物等の不法輸出入の監視強化
アジア各国の急速な経済成長に伴う資源需要の増大等を背景に、我が国からの循環資源の輸出が急増している一方、脱法的な廃棄物等の輸出や、相手国での環境上不適正な処理が行われるといった事例が指摘されております。このような状況を踏まえ、北海道地方環境事務所では函館税関との連携による水際の監視体制を強化しています。
(1)税関が行う貨物の開披検査への立会い
開披検査の立会時に確認した貨物(プラスチックくず)
税関が行う貨物の開披検査の立会いに際し、廃棄物及び特定有害廃棄物等の疑義があった貨物については、環境省北海道地方環境事務所において、輸出者に対して貨物の説明や関係資料の提出要請等を指示するとともに、必要に応じて輸出者より直接ヒアリングを実施するなどの確認を行い、悪質な場合等には輸出者に対し行政指導等を行っています。
10月の3R推進月間中では、函館税関と北海道地方環境事務所の連携・協力を密にして、開披検査立会いの強化を行いました。
なお、期間中の立会いにおいては、貨物に疑義が生じたケースはありませんでした。
(2)事前相談のあった貨物に対する現地確認
事前相談のあった貨物・積込の現地確認の様子
3R推進月間中に輸出入の事前相談があった中古家電、ガラスくず等の貨物について、事前相談時に提出された資料との整合性等を現地確認するなど、不適正な輸出入の未然防止について強化しました。
事前相談とは、輸出しようと考えている貨物に関して提出いただいた書類に記載されている内容について、バーゼル法及び廃棄物処理法の規制対象に該当するか否かについて助言を行う制度です。詳しくは環境省ホームページ上の案内を御覧ください。
2.監視カメラの自治体等への貸出
事務所職員による監視カメラ設置の様子
環境省北海道地方環境事務所では、地域における不法投棄防止活動を支援するため、道内自治体等に対して監視カメラの貸付を行っています。
監視カメラ
10月には、北海道渡島総合振興局管内鹿部町において、不法投棄防止監視カメラを同町の担当者とともに設置しました。
現場は、不法投棄が絶えない地区であり、監視活動を強化することで、不法投棄の未然防止が図られることが期待されます。
貸付先については、毎年自治体等からの申請を受け、選定を行い、複数の自治体等に対して監視カメラの貸付・設置を実施しております。
3.家電・自動車リサイクル法の立入検査
家電リサイクル法に基づく立入検査の様子
個別物品については、特性に応じたリサイクル法が制定されており、これらの法律に基づきリサイクルを推進しています。
例えば廃家電と使用済自動車に関しては、各種リサイクル法に基づき、円滑なリサイクルの実施がされるよう、北海道経済産業局と連携・協力して、家電小売店や自動車解体業者等への立入検査を実施しています。立入検査では、廃家電の収集・運搬・引渡し、廃車のエアバック類やシュレッダーダストの処分等が適切に行われているか検査しており、必要に応じて行政指導等を行っています。
3R推進月間中には、旭川地区において家電小売店や自動車解体業者、自動車破砕残さ埋立施設への立入検査を北海道経済産業局と合同で実施しました。
4.『3R推進北海道大会2010』の開催
3R推進のためには、国民、事業者、地方公共団体や国等行政が、それぞれの立場から連携して取組を進めていくことが必要です。ところが、平成21年に内閣府が実施した世論調査によると、「3Rという言葉を知らない」と4割の道民が回答しており、十分な状況とは言えません。
このため3R推進月間中に「3R推進北海道大会」を開催するなど、関係者が3Rの推進、循環型社会の形成について理解を深められるよう普及啓発活動を行っています。
今年度も10月17日(日)に札幌市のサッポロファクトリーにおいて「3R推進北海道大会2010」 を開催しました。今回は、リユースのうち私たちに身近な取組である「マイボトル・マイカップ」をテーマに、事業者や市民団体、地元行政の協力を得ながら、トークセッションや3R体験コーナー、企業や行政等の取組を紹介する展示等を行い、多くの皆様の御参加をいただきました。開催の詳細については、環境省ホームページ上に開催報告を掲載しておりますので、そちらを御覧ください。
トークセッションの様子 | 3R体験コーナー |
5.その他の取組
廃棄物処理法の改正について説明する事務所職員
北海道地方環境事務所では上に挙げた取組のほか、北海道、市町村、事業者、市民等が実施する、3R推進や廃棄物等の適正処理、不法投棄防止等を進めるための活動に協力・参加しています。
3R推進月間中には、北海道農業用廃プラスチック適正処理対策協議会が開催した「平成22年度農業用廃プラスチック適正処理対策研修会」(網走市)及び北海道(胆振総合振興局)が開催した「平成22年度廃棄物適正処理推進月間における研修会及び施設見学会」(苫小牧)へ事務所職員を派遣し本年改正された廃棄物処理法について説明を行いました。
6.さいごに
今後も循環型社会の形成推進に向けた取組を展開していきますので、3R推進をはじめ、廃棄物等の適正処理や不法投棄防止等を進めるための取組について、当事務所との連携・協力に関する御提案・御相談等ございましたら、遠慮なく担当まで御連絡ください。
- (参考:関連URL)
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- 事前相談のご案内:http://www.env.go.jp/recycle/yugai/jizen.html
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- 「3R推進北海道大会2010」開催報告:http://hokkaido.env.go.jp/to_2010/1117a.html
〔問い合わせ先〕
北海道地方環境事務所 環境対策課
電話:(011)299-1952
FAX:(011)736-1234
URL:http://hokkaido.env.go.jp/
担当:豊村、佐々木、高玉