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【募集】「知床半島エゾシカ保護管理計画(案)」に対する意見公募
2006.10.06 北海道地方環境事務所
環境省釧路自然環境事務所では、エゾシカの高密度状態によって生じている知床世界自然遺産地域の生態系への過度な影響を軽減し、当地域内のエゾシカの科学的な保護管理を推進するため、知床世界自然遺産地域科学委員会の下にエゾシカワーキンググループを設置し、「知床半島エゾシカ保護管理計画」の策定に向けて科学的な検討を行ってきました。今般、当ワーキンググループからの助言を得て作成した「知床半島エゾシカ保護管理計画(案)」について、広く国民の皆様の御意見をお聞きするため、平成18年10月6日(金)から平成18年11月6日(月)までの間、意見公募を行います。
なお、提出された意見については、その概要を取りまとめて、エゾシカワーキンググループ会議での議論の参考にさせていただきます。
1.意見公募対象
2.「知床半島エゾシカ保護管理計画(案)」策定の目的・検討経緯
(1)「知床半島エゾシカ保護管理計画(案)」策定の目的
エゾシカは、明治時代の大雪や乱獲の影響で一度は局所的な絶滅をしましたが、知床半島では1970年代に入ってから阿寒方面より移動してきた個体群により再分布しました。同半島の主要な越冬地の一つである知床岬での越冬数カウントは1986年の53頭から急激に増加し、1998年に592頭に達した以降は増減を繰り返しながら高密度で推移しています。他の主要な越冬地でも同様な高密度状態の長期化が見られます。
高密度のエゾシカによる採食圧は、知床世界自然遺産地域(以下「遺産地域」という)の環境に様々な影響(越冬地を中心とした樹皮食いによる特定樹種の激減と更新不良、林床植生の現存量低下と多様性の減少、そして遺産地域の特徴的な植生である海岸性の植生群落とそれに含まれる希少植物の減少など)をもたらしています。エゾシカの高密度状態がさらに長期化する場合、希少植物種や個体群の絶滅、高山植生への影響、急傾斜地の土壌浸食等が懸念され、現状を放置した場合にはエゾシカによる植生への不可逆的な悪影響が避けられない可能性があり、予防原則に基づけば、早急に実現可能な様々な保護管理措置を取る必要があります。
このため、エゾシカの高密度状態によって発生する遺産地域の生態系への過度な影響を軽減し、当地域内のエゾシカの科学的な保護管理を推進するため、「知床半島エゾシカ保護管理計画」を策定します。
(2)「知床半島エゾシカ保護管理計画(案)」の検討経緯
世界自然遺産に推薦された知床の自然環境の把握と、科学的なデータに基づく陸域と海域の統合的な管理のために必要な助言を得るため、動植物や海洋に関する16名(現在17名)の科学者の参画を得て「知床世界自然遺産候補地科学委員会(現在「知床世界自然遺産地域科学委員会」)」が平成16年に設置されました。
さらに科学委員会の下に、「知床半島エゾシカ保護管理計画」策定にあたっての科学的な立場からの助言を得るために、5名の科学者の参画を得て「エゾシカワーキンググループ」が平成16年に設置されました。
以後「エゾシカワーキンググループ」では、現在までに6回の検討会を開催するとともに、メーリングリスト等を通じて検討を進めてきました。
当ワーキンググループからの助言の他、平成18年9月に開催した地元説明会での意見も踏まえ、今般「知床半島エゾシカ保護管理計画(案)」を作成しました。
(3)「知床半島エゾシカ保護管理計画」の位置付け
本計画は北海道が定める特定鳥獣保護管理計画「エゾシカ保護管理計画[北海道ページ]」の地域計画として、平成19年度から位置付けられる予定です。
3.今後の予定
- 平成18年10月6日~11月6日:意見公募
- <↓エゾシカワーキンググループでの検討>
- 平成18年11月中下旬:北海道に「知床半島エゾシカ保護管理計画(案)」を提出
- <↓北海道の開催する公聴会・審議会>
- 平成19年4月:北海道の「エゾシカ保護管理計画」の地域計画として位置付け
添付資料
別添-1 知床半島エゾシカ保護管理計画(案)[PDF1,146KB]
別添-2 意見募集要項[PDF13KB]
関連情報
知床世界自然遺産地域科学委員会(これまでのエゾシカワーキンググループの資料掲載)[釧路自然環境事務所ページ]
連絡先
環境省北海道地方環境事務所釧路自然環境事務所
北海道釧路市幸町10丁目3番地 釧路地方合同庁舎4階
TEL:0154-32-7500 FAX:0154-32-7575
統括自然保護企画官:吉中
自然保護官:奥田