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北海道地方環境事務所>TOPICS>2009年度
【開催報告】コペンハーゲンで何が話し合われたのか~交渉・NGO担当が語るCOP15(気候変動枠組条約第15回締約国会議)の全容~
2010.03.16 北海道地方環境事務所
環境省北海道地方環境事務所は、環境省北海道環境パートナーシップオフィス(EPO北海道)及び北海道地球温暖化防止活動推進センター(北海道環境財団)の共催により、3月10日(水)14時から、「コペンハーゲンで何が話し合われたのか~交渉・NGO担当が語るCOP15(気候変動枠組条約第15回締約国会議)の全容~」を開催いたしました。
行政、事業者、市民、NPOなどから120名近い多くの皆様のご参加をいただき、地球温暖化による北海道への影響や、気候変動問題に関する国際交渉の経緯や見通しについて理解を深めました。

開会挨拶 北海道地方環境事務所長 吉井雅彦
【講演会内容】
<基調講演>「地球温暖化で変わる?北海道のお天気」

講師:気象キャスター 菅井貴子氏
基調講演では、気象キャスターの菅井貴子氏から、「地球温暖化で変わる?北海道のお天気」と題して御講演いただきました。菅井さんからは、札幌では1月の最低気温の平均が観測開始以降5.2℃も上昇していること、地球温暖化によって予測できない気象の変化が起きる可能性があることなどを御紹介いただきました。
<講演>「交渉担当者が見たCOP15」

講師:環境省地球環境局地球温暖化対策課国際対策室 室長補佐 長谷川敬洋氏
環境省の長谷川敬洋氏から、昨年12月にデンマークのコペンハーゲンで開催されたCOP15について、「交渉担当者が見たCOP15」と題して発表がありました。長谷川氏はCOP15期間中の交渉過程やCOP16に向けた今後の国際交渉の見通しなどについて触れ、会議中徹夜で交渉が続けられたにも関わらず合意文書がまとまらず、首脳級会合によってようやく合意文書が作成されたことなどを紹介しました。
<講演>「NGOから見たCOP15」

講師:北海道大学公共政策大学院 特任教授 深見正仁氏
北海道大学公共政策大学院深見正仁特任教授から、NGOとして参加された立場から見たCOP15について発表していただきました。また、今後の国際交渉の行方についての論点整理として、コペンハーゲン合意がそのまま2020年までの国際枠組みになるのではないかなどの危惧が示されました。
<対談>~気候変動問題に関する今後の国際交渉の行方~(菅井氏×長谷川氏×深見氏)

講演を踏まえ、菅井貴子氏、長谷川敬洋氏、深見正仁氏による対談を行いました。対談では、温室効果ガスの排出削減に向けてわたしたちができる取組、日本がCOP15開催期間中にNGOから化石賞を受賞したこと、COP16に向けて日本がどのように交渉に臨むのかなどが話題に上りました。
<質疑応答>
質疑応答では、COP15を通じて思い出に残る発言はなにか、国内排出量取引制度はいつ日本に導入されるのか、日本が掲げた温室効果ガス削減に関する中期目標は国際的にどのように評価されているのか、北海道でできる温暖化対策にはどういったものがあるかなどの質問が会場から出されました。