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釧路自然環境事務所

報道発表資料

2026年07月02日
  • 報道発表

令和7年度におけるシマフクロウ、タンチョウ、 オジロワシ及びオオワシの傷病個体収容結果について

1. 環境省では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律に基づき国内希少野生動植物種に指定されているシマフクロウ、タンチョウ、オジロワシ及びオオワシの4種の傷病個体(死体を含む。)を、令和7年度は合計132羽、釧路湿原野生生物保護センターに収容しました。
 
2. 上記4種の収容個体数は令和6年度(168羽)と比べると36羽少なく、主な収容原因は列車事故、交通事故、風車衝突です。引き続き、関係機関等と連携し、このような人為的な要因による収容を減らすための取組を進めていきます。皆様におかれましても、事故等の防止のための取組について御理解と御協力をお願いします。

1. 令和7年度におけるシマフクロウ、タンチョウ、オジロワシ及びオオワシの傷病個体収容結果について※

 環境省では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律に基づき国内希少野生動植物種に指定されているシマフクロウ、タンチョウ、オジロワシ及びオオワシの4種の傷病個体(死体を含む。)を、令和7年度は合計132羽、釧路湿原野生生物保護センターに収容しました。
 上記4種の収容個体数は令和6年度(168羽)と比べると36羽少なく、主な収容原因は列車事故、交通事故、風車衝突でした。種別の収容結果は、以下のとおりです。

※これらの収容結果は、令和8年3月31日時点までの状況を取りまとめたものとなり、今後実施される剖検の結果等により、収容原因別の件数は変更される場合があります。
 
(1) シマフクロウ(別紙1)
・収容個体数は8羽で、昨年度と比べると3羽の増加でした。
・現在までに判明している人為的な収容原因としては、「交通事故」が2件、「感電事故」が1件でした。
・初めて、シマフクロウで高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されました。
 
(2) タンチョウ(別紙2)
・収容個体数は50羽で、昨年度と比べると3羽の減少でした。
・現在までに判明している収容要因としては、「交通事故」が16件と最も多く、次いで「列車事故」、「不明衝突」、「フェンス等」が各3件、「電線衝突」、「中毒」が各2件でした。なお、「交通事故」は10年連続でタンチョウにおける最大の収容原因となっています。
・高病原性鳥インフルエンザへの感染が4羽で確認されました。
・農薬による急性中毒死亡と推察される事例が確認されたため、関係機関とともに注意喚起及び必要な指導を行いました。
 
(3) オジロワシ(別紙3)
・収容個体数は49羽で、昨年度と比べて9羽の減少でした。
・現在までに判明している人為的な収容要因としては、「列車事故」が20件と最も多く、次いで「風車衝突」が9件、「交通事故」が7件、「不明衝突」が5件、「感電事故」が1件でした。
・高病原性鳥インフルエンザへの感染が2羽で確認されました。
・翼の骨折により収容された個体において、レントゲン撮影により、過去に被弾したと推測される合計10発の散弾を確認しました。被弾の経緯は不明ですが、種の保存法や鳥獣保護管理法等の関係法令に違反している疑いがあるため、警察署に報告するとともに、関係機関を通じるなどして、狩猟者団体等へ注意喚起を行いました。
 参考:散弾を被弾したオジロワシの収容について
 (URL)https://hokkaido.env.go.jp/press_00136.html
 
(4) オオワシ(別紙4)
・収容個体数は25羽で、昨年度と比べて27羽の減少でした。
・現在までに判明している人為的な収容要因としては、「列車事故」が10件と最も多く、次いで「感電事故」が4件、「不明衝突」が2件、「交通事故」、「風車衝突」及び「鉛中毒」が1件でした。
・高病原性鳥インフルエンザへの感染は確認されませんでした。
・水鳥を捕食した際等にその体内に残された鉛散弾を誤って飲み込んだと思われるもの(直径2~2.6mm)が消化管内から確認され、胃内で鉛が溶出、吸収された結果、鉛中毒死したと推察される事例が確認されました。

2. 傷病個体の収容を1羽でも減らしていくためのお願い

 環境省では、国内希少野生動植物種に指定されているシマフクロウ、タンチョウ、オジロワシ及びオオワシの保全に資するため、傷病個体(死体を含む。)が発見された際には、個体を収容して現場状況や体の状態を調査し、収容原因の解明に努めるとともに、関係機関・団体、事業者と協働して保全対策を進めています。
 希少種の傷病収容の原因の多くは、人為的な要因によるものです。以下のことに留意いただくことで、希少種の保全につながります。皆様の御理解と御協力をよろしくお願いします。

(1) シマフクロウの生息状況は回復傾向ではあるものの、推定つがい数としては約100つがいと極めて少ないことから、今後も人為的な要因による傷病個体の発生を抑制し、シマフクロウが安定して生息できる環境を保全することが必要です。

(2)「列車事故」は特に海ワシ類で多発しており、エゾシカの衝突事故個体を採餌しに来て発生する2次被害であることが多いと考えられていることから、エゾシカに係る対策と海ワシ類の事故防止対策の双方から取組を進めていく必要があります。
   参考:北海道旅客鉄道株式会社釧路支社の報道発表URL
   (URL)20250530_KU_hanasakiyasei.pdf

(3)「交通事故」については、ドライバーは適正な速度で走行し、安全運転を心がけることで、交通事故回避の可能性が高まります。

(4)「風車・列車・電線衝突」等の事業活動に伴う事故等が発生した際には、発見後の素早い個体回収や環境省への通報を行っていただくことで、原因の特定につながり、対策を検討していくことが可能となります。

(5)「鉛中毒」については、狩猟に使用されている鉛弾が原因と考えられています。北海道においてはエゾシカを捕獲する目的での鉛弾の使用に加え、所持についても平成26年10月1日から禁止されています。しかし、依然として鉛中毒が継続して発生していることから、狩猟者の皆さまにおかれましては、エゾシカを捕獲する目的で鉛弾を所持、使用することのないようお願いします。
   参考:北海道HP「鉛弾の所持の禁止について」
   (URL)https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/syuryo/syuryoutyuui.html

(6)「鳥インフルエンザ」については、人為による感染拡大を防ぐため、野鳥を集める行為(餌やり、生ゴミの放置、漁業に伴う不要魚の放置、エゾシカ残滓の放置等)を行わないよう御協力をお願いします。
   参考:令和4年2月1日発表「北海道内における野鳥での高病原性鳥インフルエンザの感染・まん延防止に向けた取組の徹底について」
   (URL)https://hokkaido.env.go.jp/kushiro/pre_2022/post_166.html
   参考:令和8年4月14日発表「野生生物への餌付け防止ポスターを作成しました」
   (URL)https://hokkaido.env.go.jp/kushiro/press_00126.html

 引き続き、皆様の御理解と御協力をお願いします。

お問い合わせ先

北海道環境局 野生生物課
直 通:011-299-1954
 課     長: 田畑 慎之介
 専  門  官: 永安 芳江
 自  然  保  護  官 : 大平 祐輔

釧路自然環境事務所(問合せ先)
直 通:0154-32-7500
 所     長: 岡野 隆宏
 野生生物企画官: 百瀬 剛
 係     員: 大澤 芳悠(担当)
   ※お問合せは担当まで