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北海道地方環境事務所

報道発表資料

2025年06月12日
  • 報道発表

散弾を被弾したオジロワシの収容について

1.保護の経緯

令和7年6月2日16時頃に千歳市上長都(かみおさつ)で衰弱していたオジロワシを収容しました。収容した個体は、環境省釧路湿原野生生物保護センターに搬送し、環境省から希少種の治療業務を請負っている猛禽類医学研究所にて治療を継続しています。

2.個体の状況

診察した獣医師の所見によると以下のとおりです。
  • 左の翼に、何らかの事故によると思われる骨折が見られ、飛翔ができなくなり衰弱していたと推測される。骨折の状態から、受傷から10~14日程度経過していると推測される。
  • レントゲン撮影において、骨折の他に、過去に被弾したと推測される合計10発の散弾を確認。
  • 散弾は頸部から左脚にかけて確認され、その状態から、比較的近距離で正面方向から射撃された可能性が推測される。

3.対応

当該オジロワシが被弾した経緯は不明ですが、種の保存法や鳥獣保護管理法等の関係法令に違反している疑いがあるため、収容地点を管轄する千歳警察署に報告するとともに、関係機関を通じるなどして、狩猟者団体等へ注意喚起を行いました。引き続き、本件についての情報収集に努めて参ります。
写真:収容時のオジロワシの写真(環境省撮影)

写真:オジロワシのレントゲン写真(猛禽類医学研究所提供)
(白い点として映っているのが散弾。右側写真の赤丸が骨折部位)
 
※写真の送信を希望される方は、北海道地方環境事務所野生生物課(011-299-1954)までご連絡ください。
 猛禽類医学研究所提供の写真を使用される場合は「提供:猛禽類医学研究所」のクレジットを表記してください。

お問い合わせ先

環境省 北海道地方環境事務所
直通:011-299-1954
所長:山本 麻衣
野生生物課長:田畑 慎之介
クマ対策専門官:武田 忠義