報道発表資料

2014年08月28日

報道発表:えりも地域におけるゼニガタアザラシ被害防除改良網の試行及び学術捕獲の実施結果について(速報)

環境省 北海道地方環境事務所
所長: 德丸 久衞
野生生物課長:小口 陽介
電話(011)299-1954 FAX(011)736-1234
えりも自然保護官:蔵本 洋介 (担当)
電話(01466)3-1306 FAX(01466)3-1307

 えりも地域ではゼニガタアザラシの個体数増加に伴い、定置網のサケを中心に漁業被害が深刻な状況となっています。環境省では、えりも地域におけるゼニガタアザラシ個体群と漁業の共存を目的として、「環境省えりも地域ゼニガタアザラシ保護管理計画(環境省計画)」を策定し、被害防除対策、モニタリング等の事業を推進しています。
 この度、計画に基づく取組の一環として、ゼニガタアザラシ被害防除改良網の試行及び学術捕獲を実施いたしましたので、お知らせします。

1.実施内容

えりも地域において、漁業被害の軽減とゼニガタアザラシの学術捕獲を目的として、平成26年8月18日から26日までサケ定置網の改良網を設置した。
改良網には、ゼニガタアザラシとサケの分離を目的とした仕切り網を設け、漁業被害の軽減に効果があるか調査を行った。また、ゼニガタアザラシを生体捕獲するためのスリットを施し、スリットの効果を確認するとともに、捕獲したメスの成獣により繁殖率の推定に資するデータを得ることとした。

2.実施結果

8月18日に網を設置し、19日以降毎日網を引き揚げて、改良網と通常の網に入るサケの量や食害量を確認するとともに、ゼニガタアザラシの捕獲を実施した。
被害防除については、仕切り網がサケとゼニガタアザラシの分離に一定の効果があると認められた。
ゼニガタアザラシの捕獲については調査開始当初、実験網に入ったゼニガタアザラシが死亡するアクシデントがあったが、20日から改善に取り組んだ。これにより5頭の生体捕獲に成功した。捕獲した個体のうち、1頭はその後死亡したが、4頭については発信器等を装着して放獣した。なお、メスの成獣については、亜成獣1頭が捕獲されたため、詳細調査を実施している。他の死亡したゼニガタアザラシについては生態解明の資料とした。
今後、得られたデータを詳細に分析し、課題の改善を行い、11月に再度試験を実施する予定。

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