報道発表資料

2020年07月09日

(お知らせ)大雪山国立公園 松仙園登山道の開通と利用ルールのお知らせについて

 令和2年7月14日(火)に、大雪山国立公園の松仙園登山道が開通します。 松仙園登山道は、原生的な自然環境が残された湿原を通るルートで、環境省が平成30年度~令和元年度に整備しました。同登山道は、湿原を保護するため「大雪山国立公園松仙園地区適正利用推進計画」に基づく利用ルールが定められています(例:上り一方通行に限る、毎年7月14日~9月30日までの利用に限るなど)。また、大雪山グレード4に位置づけられた、難易度の高いルートです。 利用ルールを守り、十分な登山装備をもって、利用をしていただきますようお願いいたします。

1.概要

大雪山国立公園の松仙園地区は、大雪山の山腹溶岩台地上に位置する湿原域で、数多くの池塘が点在し、アカエゾマツの矮性木、湿原・湿性植物群落、雪田植物群落を見ることができます。特に、湿原域のうち四ノ沼については、発達したケルミ・シュレンケ複合体など、人の手が加わっていない自然性の極めて高い、貴重な湿原景観を見ることができます。

環境省では、松仙園地区について自然環境の保全を優先して必要最小限の登山道整備を平成30年度~令和元年度にかけて行い、利用ルールを定めたうえで令和2年7月14日から供用を開始することとしました。

利用ルールは「松仙園地区適正利用推進計画」に基づくもので、「松仙園地区適正利用推進協議会」で議論を行い、定められました。

<松仙園登山道の概要>

○場所:北海道上川郡上川町及び東川町 大雪山国立公園

○延長:約4.5km

○整備内容:出入口のゲート及び案内標識の整備、湿原の区間における木道の整備、四ノ沼を迂回する登山道の設置(ササ刈り)など

2.利用ルール

松仙園登山道は、大雪山グレード4「大雪山の厳しい自然に挑む登山ルート」に位置付けられており、大雪山国立公園松仙園地区適正利用推進計画に基づき次のルールが定められています。

(1)湿原の植物を保護するためのルール

○松仙園登山道が利用可能な期間は、毎年7月14日から9月30日です。

雪融けや降雪時期など湿原植生を傷めやすい期間は供用しません。

登山道は上り一方通行です。登山による歩道及び植生の荒廃を最小限に抑えるため、歩道や植生に与える影響の少ない登り一方通行とします。

○木道やロープ柵の外側には踏み出さないでください。先を行く登山者を追い越すときも、踏み出さないでください。追い越される登山者が、木道基礎の横木に足をかけて譲ってください。

(2)湿原を外来種から守るためのルール

○登山口のゲートに備え付けのブラシで靴底の土を落としてください。

(3)ヒグマに出会わないためのルール

○鈴や笛を必ず携行してください。

○集団で行動し(ただし、新型コロナウイルス感染症防止の観点からソーシャルディスタンスに配慮してください。)、残飯・ごみなどは必ず持ち帰ってください。

○ヒグマに出会っても、走って逃げないでください。ヒグマから目をそらさずにゆっくり後退し、離れるようにしてください。

3.利用ルールの周知について

○層雲峡、旭岳ビジターセンター、登山口等に別添のチラシを配布又は掲出します。

○環境省大雪山国立公園ホームページ<https://www.env.go.jp/park/daisetsu/>、大雪山国立公園連絡協議会が運営する、大雪山国立公園登山情報<http://www.daisetsuzan.or.jp/trail-news/>など、インターネットを通じて、松仙園登山道の利用ルールを広く情報発信します。

4.参考事項

○大雪山グレードについて <http://www.daisetsuzan.or.jp/enjoy/grade/>

・大雪山国立公園の登山道を自然条件や管理状況などを基に、グレード1~5の5段階にランク付けして登山道の管理水準を示し、それぞれの特徴に応じて適正な利用や維持管理を推進するものです。

・利用者に対しては、自己責任で行動判断を行う時の目安(区間における行動判断の要求度や難易度)を示し、力量に応じた登山を推奨しています。

・維持管理にあたっては、原生的な自然が色濃く残る山岳地域の登山道では自然の雰囲気を保つことを最優先とする一方、利用拠点からのアクセスがよい山麓地域に近い登山道では快適に歩くことができるような維持管理を行うことを定めています。

○大雪山国立公園松仙園地区適正利用推進計画(平成29年2月)

<http://www.env.go.jp/park/daisetsu/data/files/daisetsu20170323.pdf>

・松仙園地区の登山道について、適正利用を図るための基本方針、利用ルール、モニタリング、登山道の利用、自然環境の再生や復元等に関する事項が定められています(利用ルールの根拠となるものです)。

・松仙園地区の整備に先立ち、平成28年度に、松仙園地区に関わる山岳関係団体、観光関係団体、自然保護団体、専門家、関係行政機関等からなる「松仙園地区適正利用推進協議会」で議論のうえ、定められました。

添付資料

■ 問い合わせ先
環境省北海道地方環境事務所
大雪山国立公園管理事務所長:桝 厚生
電話:01658-2-2574
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