【開催報告】2007年2月25日(日)冬の自然観察会2回目
【開催報告】2007年2月25日(日)冬の自然観察会2回目
2007.02.25 上士幌自然保護官事務所
平成19年2月25日、上士幌自然保護官事務所と上士幌町ひがし大雪博物館の主催で、冬の自然観察会(第2回)を行いました。第1回と同様、ひがし大雪博物館の川辺さんの解説で、歩くスキーを履いて森林を散策しました。

いざ出発!
今回は十勝三股の森林で、「ミユビゲラを見る」ことを目標にして行程3時間の観察会。ミユビゲラは日本では極めて珍しい鳥で、十勝三股でしか繁殖が確認されていません。また、20年前に十勝三股でメス1羽が確認されて以降目撃例がありません。
10時にひがし大雪博物館集合、自己紹介と簡単な説明のあと、車で移動。10時半十勝三股着。今回の参加者には歩くスキーがはじめての人も何人か。なかなかスキーが履けず、なんとか履いて歩き始めたらすぐ難所、下り坂です。転倒したりスキーがはずれたり、ワイワイガヤガヤなんとか滑り降りました。

エゾシカのねぐら
滑り降りた右手の露頭は火山灰が堆積した地層で、約30万年前の地層とのこと。三股盆地がかつてカルデラ湖だった名残です。エゾシカやキタキツネの足跡、エゾシカのねぐらなどを見ながら1時間半ほど歩いて少し開けた場所に到着。ここは1954年の洞爺丸台風で木が倒れた場所。稚樹が育ちはじめていますが、森林の回復にはなかなか時間がかかるものです。

昼食風景
ここで昼食。冬の山中では昼食をとるのもコツがいるもの、スキーを脱げば腰まで埋まる積雪です。スキーをそろえて裏返し、腰掛けての食事です。昼食後は違うコースで戻ります。冬はスキーを履けばどこでも歩けるのがいいところ。夏の笹藪では、こうはいきません(でも道迷いには注意してください!)。

クマゲラの食事痕
途中樹皮が見事に全部剥がされた立ち枯れを発見。様子から、クマゲラがマツクイムシを食べた痕のよう。時に大きな森林被害をもたらすマツクイムシですが、豊かな自然の中ではキツツキが食べることでバランスを保ち、大きな被害にはならないとのことでした。
1時半、駐車場に到着。初めての方も怪我もなく、無事イベントを終えることができました。駐車場の近くでは、オジロワシが旋回し、シジュウカラやエナガが私たちの帰りを迎えてくれました。目標のミユビゲラは見られませんでしたが、天気も良く暖かい日で、自然について学びながら気持ちの良い運動ができました。
歩くスキーが初めての方でも心配のないコースを選んでいます。機会があれば臆せず一度参加してみてください。きっとやみつきになりますよ。