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北海道地方環境事務所

レブンアツモリソウ保全リーフレットの作成について(令和6年5月作成)

 レブンアツモリソウの主な減少要因であった盗掘に対して、監視員による巡視や普及啓発活動等の対策を粘り強く講じた結果、近年、盗掘は確認されていません。一方で、気候変動による温暖化の影響も原因の一つと考えられますが、レブンアツモリソウの生育地の植生がササや高茎草本に置き換わることが確認されています。そのような中、ササや高茎草本の刈払い、リター(落葉落枝)の除去といった環境改善を実施することで開花茎が増加することが判ってきています。
 30年近く保護増殖事業を実施してきたこうした流れや取組みの成果をとりまとめることで、礼文町の町民のみなさま含め多くの方々にレブンアツモリソウの保全の取組を知って頂きたくリーフレットを作成しました。
タイトルには、様々な関係者が守ってきた礼文島に固有のレブンアツモリソウを、今後も一緒に守っていきたいという想いを込めました。