報道発表資料
2012年06月22日
- その他
報道発表:(お知らせ)上川総合振興局管内におけるシマフクロウの放鳥結果について
北海道地方環境事務所
昨年9月、上川総合振興局管内において、野生シマフクロウ(メス)との繁殖を目的として、保護飼育していたオスを放鳥したところ、10月末ごろよりメスとの鳴き交わしや行動を共にする様子が確認されていました。
このたび、このつがいに2羽のヒナが誕生し、標識用の足環を装着する調査(標識調査)を実施したのでお知らせします。
このたび、このつがいに2羽のヒナが誕生し、標識用の足環を装着する調査(標識調査)を実施したのでお知らせします。
- 1.
- 親鳥(♂)放鳥日時 平成23年9月14日(水)
標識調査 平成24年6月7日(木)
- 2.放鳥・繁殖場所
- 上川総合振興局管内(※)
- 3.これまでの経緯
- 当該地においては、平成18年にシマフクロウのメス1羽のみの生息が確認されています。この地域はこれまで生息が確認されてきた場所から離れていて、自然条件下でオス個体の流入が困難なほど孤立した生息地であること、分布域復元の拠点として期待されることから、種の保存を図ることを目指して、昨年9月オスの放鳥を行ったものです。
10月末ごろよりメスとの鳴き交わしや行動を共にする様子が確認されていたましたが、今年2月にメスが採餌場に来なくなり、オスが餌を運ぶ様子が観察されていたことから繁殖の期待が高まっていました。
このたび、足環を装着する調査(標識調査)を実施したところ、2羽のヒナが誕生(1羽は既に巣立ち、もう1羽も巣立ち間近)していたのでお知らせします。
- ※【報道機関へのお願い】
- 場所が特定されることで、今後の保護増殖へ悪影響が懸念されることから具体的地名は公表いたしません。
また、シマフクロウは警戒心が強く、大変デリケートなため、人の入り込みは、シマフクロウの行動に大きな影響を与えるおそれがあります。
このため、繁殖地の特定や現地での一切の取材行為をご遠慮頂きますよう、ご理解、ご協力をお願いします。
今後とも、本件に関する情報提供に努めますので、ご協力をお願いします。
巣立つ直前のヒナ(A)
巣立ちビナ(B)
調査直後のヒナ達