報道発表資料
- 報道発表
(お知らせ)各地の動物愛護フェスティバル等における天売島のネコ問題の啓発について
平成27年9月9日(水)
環境省北海道地方環境事務所
所長: 德丸 久衞
野生生物課長: 小口 陽介
羽幌自然保護官: 竹中 康進(担当)
電話(0164)69-1101 FAX(0164)69-1102
環境省羽幌自然保護官事務所を含む関係機関で構成される「人と海鳥と猫が共生する天売島」連絡協議会は、9月に道内各地で開催される動物愛護フェスティバル等において、天売猫の譲渡会や預かりボランティアの登録などを含む「天売島のネコ問題についての啓発」を行いますので、お知らせします。 |
1.各地の動物愛護フェスティバル等での啓発
9月20日から26日の動物愛護週間に併せて、毎年道内各地で開催される動物愛護フェスティバル等(獣医師会などが主催)において、「人と海鳥と猫が共生する天売島」連絡協議会はブースを出展し、天売島のネコ問題についての啓発を行います。啓発内容は、パネル展の実施、パワーポイント等を用いての取り組みの紹介、今回から本格的に募集を行う「天売猫の預かりボランティア」の説明会、天売猫の譲渡会などです。
特に(5)動物愛護フェスティバルin えべつ2015では、「天売島のネコ」がメインテーマとなっており、それに併せ大規模な啓発を行う予定にしています。
(1)動物ふれあいフェスティバル(十勝)
【日時】平成27年9月13日(日)13時~15時
【場所】十勝総合振興局北側駐車場
【主催】北海道十勝総合振興局
(2)動物愛護フェスティバル2015in SAPPORO
人と動物が共生する社会の実現~人と動物が幸せに暮らせるまち・さっぽろ~
【日時】平成27年9月20日(日)10時~16時
【場所】さっぽろばんけいスキー場
【主催】札幌市、(一社)札幌市小動物獣医師会
(3)天売猫の譲渡会 ※
【日時】平成27年9月21日(月・祝)10時~16時
【場所】札幌市中央区南1西6第2三谷ビル6F OYOYOまちアートセンター
【問い合わせ】にゃん友ネットワーク北海道 連絡先:090-3391-0841(勝田まで)
(4)動物愛護フェスティバルin えべつ2015 ※
知ってみよう!天売島のネコのこと
【日時】平成27年9月27日(日)10時~15時
【場所】酪農学園大学 ローン広場
【主催】江別市小動物開業獣医師会、酪農学園大学
※印のイベントにおいては天売猫の譲渡会を行う予定です。
(参考)
胆振動物愛護フェスティバル(開催済み)
【日時】平成27年9月6日(日)10時~15時
【場所】ノーザンホースパーク内特設会場
【主催】胆振獣医師会
2.天売島のネコ問題について
絶滅危惧種であるウミガラスやケイマフリを含む8種類約100万羽の海鳥の繁殖地である天売島には、現在100~200頭のノラネコが生息しており、ウミネコやウトウなどの海鳥を補食するなど天売島の生態系に影響を及ぼしています。また冬の風雪が厳しい天売島は、ノラネコにとっても安心して暮らせる環境ではありません。
そのため、環境省、羽幌町、北海道庁、北海道獣医師会、北海DOぶつねっと(道内の動物愛護NPOのネットワーク)は、昨年12月に「人と海鳥と猫が共生する天売島」連絡協議会を設置し、継続した取り組みを行っています。
島内の海鳥繁殖地および市街地において、ノラネコを捕獲・島外搬出し、道内の協力動物病院において不妊去勢・マイクロチップの埋め込み・ワクチン接種などの医療行為を行った後、北海道海鳥センターなどの施設や預かりボランティアによって馴化作業(人に慣れさせること)を行い、馴化が進んだ猫から随時、動物愛護NPOなどが実施する譲渡会等において、新しい飼い主を探しています。
主に、昨年から天売島のノラネコ約80匹を島外搬出しており、うち37匹に新しい飼い主が見つかっています(H26年度に捕獲された天売猫では、50匹のうち35匹が既に譲渡済)。
今後は、捕獲したノラネコの馴化(飼い慣らすこと)に協力いただく「天売猫の預かりボランティア※」を募集し馴化作業の促進を行うとともに、天売猫の定期的な譲渡会の実施などにより、問題解決に向けた取り組みを進めていきます。
なお、天売島のネコ対策に関する情報については、Facebookで随時発信しております。
(https://www.facebook.com/teuri.neko)
※天売猫の預かりボランティア
捕獲されたノラネコは人に慣れていない猫が大半であり、新しい飼い主に譲渡を行うには、人に慣れるために馴化作業が必要です。馴化作業は日常の世話に加え、猫とコミュニケーションを取ることで人に徐々に慣らしていきます。現在北海道海鳥センターや動物愛護NPOなどに加え、旭山動物園や酪農学園の協力により馴化作業を進めていますが、スペース的にも制限があるため、自宅などで馴化作業を行っていただく「預かりボランティア」を募集しています。
預かりボランティアによって自宅などで馴化を行うことで、センターなどと比べ、感染症のリスクが少ないほか、人の生活音を聞きながら暮らすことで馴化が早く進むと考えています。
預かりボランティアを行うにあたっては、ケージや食器類などを貸し出しや餌やネコ砂などの消耗品の提供(原則1ヶ月分)などを行う他、協議会に所属する動物愛護NPOなどにより預かりボランティアの活動をサポートします。(詳細は別添の募集チラシをご覧下さい)