（お知らせ）「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画（第２期）（案）」に対する意見の募集（パブリックコメント）について

えりも地域におけるゼニガタアザラシ個体群と沿岸漁業を含めた地域社会の共存を図るため、地方公共団体、地元漁業者、有識者等との検討を踏まえ、｢えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画（第２期）（案）｣を取りまとめました。本案について、国民の皆様から広く御意見をお聞きするため、本日から令和２年１月10日（金）までの間、パブリックコメントを行います。

１．概要

ゼニガタアザラシは従来、環境省のレッドリストにおいて絶滅危惧Ⅱ類と評価されていましたが、これまでの保護の努力により数が増え、再評価の結果、平成27年9月に絶滅危惧種には当たらないことが明らかとなりました。一方で、数が増えてきたことにより、漁業被害が深刻化していますが、その被害防除手法や個体群管理手法が確立していません。特に、北海道における本種の最大上陸場であるえりも地域は、漁業被害が深刻な状況です。また他の上陸場から距離があることから、襟裳岬周辺の個体群は、遺伝的に孤立傾向にあるとされています。そのため、えりも地域におけるゼニガタアザラシ個体群と沿岸漁業を含めた地域社会との将来にわたる共存をめざすために、適切な被害防除や個体群管理等の手法を確立し、計画的な管理を行っていく必要があります。

このような状況を踏まえ、平成28年３月に鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律（以下「鳥獣法」という。）に基づき、地方公共団体、地元漁業者、有識者等との検討を踏まえ、「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画」を策定し、えりも地域におけるゼニガタアザラシの持続可能な個体群レベルの維持と、漁業被害の軽減に向けた管理に取り組んできました。当初、計画期間を平成31年３月までの３カ年としていましたが、期間内の漁業不振等により計画期間を令和２年３月まで１年間延長しました。

今回、「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画」の計画期間が終了することを受けて、引き続き、えりも地域におけるゼニガタアザラシの個体群管理や被害対策防除を進め個体群動態に係るモニタリング等の手法を確立することを目的に、地方公共団体、地元漁業者、有識者等との検討を踏まえ、｢えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画（第２期）（案）｣を取りまとめました。

２．意見募集対象

「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画（第2期）（案）」の1～11ページ部分（別添資料参照）

３．意見募集期間

令和元年12月12日（木）～令和２年１月10日（金）まで

４．意見提出方法

御意見のある方は、別添「意見募集要項」に沿って郵送、FAX又は電子メールにて御提出願います。意見募集要項に沿っていない場合、無効となる場合がありますので御注意願います。

なお、頂いた御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、その旨御了承ください。

５．添付資料

えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画（（第２期）（案）に対する意見の募集（パブリックコメント）について

• 「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画（第２期）（案）」
• 意見募集要項
• 参考資料