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北海道地方環境事務所

報道発表資料

2022年03月29日
  • 報道発表

支笏湖地区(支笏洞爺国立公園内)のゼロカーボンパークの登録について

 環境省では、国立公園の脱炭素化に向けて、令和3年3月から、「ゼロカーボンパーク」の取組を始めています。この度、支笏洞爺国立公園内、北海道千歳市に位置する支笏湖地区が全国で6番目のゼロカーボンパークに登録されましたので、お知らせします。支笏湖地区では、ゼロカーボンパークとして、自然環境に配慮した脱炭素の取組、エリア全体の脱炭素化を進める取組、サステナブルな観光地づくり、国立公園利用者への普及啓発などに取り組んでいくこととしています。北海道地方環境事務所では、これらのゼロカーボンパークの取組を支援してまいります。

支笏湖地区は、支笏洞爺国立公園内、北海道千歳市に位置し、北限の不凍湖として湖と森と火山の織り成す景観美が魅力です。新千歳空港や札幌市から近く、多くの利用者が訪れる地域です。令和4年2月7日に、千歳市はゼロカーボンシティの表明を行い、脱炭素化やプラスチックごみの削減、持続可能な観光地づくりに取り組んでいるところです。

今般、ゼロカーボンパークとして登録されることとなった取組の概要は、以下のとおりです。

1.再生可能エネルギーの活用

支笏湖地区では水力発電によって域内の大部分の電力をまかなっており、市が主体となってそのブランド化を進めている。

2.二次交通の脱炭素化

ビジターセンター及での電気自転車の貸出しや、EV(電気自動車)充電設備の設置等によるエリア全体での脱炭素化を推進している。

3.ゼロカーボン又は環境配慮型アクティビティの推進

ゴミ拾いダイビングやカヌー、水力発電由来の電力を使ったアクティビティ等を実施し、サステナブルな自然体験の普及・啓発等を実施している。

4.「支笏湖スタイル」の設定

地元協議会を中心に、宿泊事業者、アクティビティ事業者、交通事業者、商店街、イベントなど各事業別のゼロカーボンパークの取組の道標となる「支笏湖スタイル」を設定するとともに、その認定基準や認定マークを創り展開していく。

5.プラスチックごみ削減対策

冷暖房等の省エネの働きかけの他、脱プラの取組を推進する。

6.サスティナブルな観光地づくり

各種計画による持続可能な観光地づくりを推進するとともに、地元の代表的イベントである「千歳・支笏湖氷濤まつり」において、環境に配慮した材料(除伐材や自然に帰るネット)を用い、来年度は入場券を支笏湖の落ち葉に変えるなどサステナブルな取組を展開している。

(参考)

○ゼロカーボンパークとは

ゼロカーボンパークとは、国立公園における電気自動車等の活用、国立公園に立地する利用施設における再生可能エネルギーの活用、地産地消等の取組を進めることで、国立公園の脱炭素化を目指すとともに、脱プラスチックも含めてサステナブルな観光地づくりを実現していくエリアです。

国立公園をカーボンニュートラルのショーケースとし、訪れる国内外の人たち脱炭素型の持続可能なライフスタイルを体験していただく場作りを目指しています。

環境省HP:http://www..env.go.jp/nature/post_134.html

○支援の枠組み

環境省では、ゼロカーボンパークの実現に向けて、ゼロカーボンシティ支援に活用しているエネルギー対策特別会計予算及び自然公園等整備費等の既存予算をパッケージとして支援する他、北海道地方環境事務所が千歳市と連携をとりながら伴走支援を行うこととしています。

添付資料

■ 問い合わせ先
環境省北海道地方環境事務所
支笏洞爺国立公園管理事務所長:千田智基
国立公園管理官:山﨑大輔
電話番号:0123-25-2350