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北海道地方環境事務所

報道発表資料

2025年03月31日
  • 報道発表

北海道の風力発電施設における海ワシ類のバードストライク続発と防止に向けた対応について

 本日の(株)ユーラスエナジーホールディングスからの報道発表のとおり、同社の関連会社が令和5年5月に幌延町に設置した「浜里ウインドファーム」において、種の保存法に基づく保護増殖事業対象種である海ワシ類(オジロワシ、オオワシ)のバードストライクの続発が確認され、令和7年3月25日から全基の日中の稼働が停止されています。
 環境省北海道地方環境事務所では、引き続き同社から状況を確認するとともに、今後の海ワシ類保全の検討を求めていきます。
 なお、北海道では令和6年度に17件のバードストライク発生が確認されており、記録のある平成15年度以降で最多となっています。

1.(株)ユーラスエナジーホールディングスの報道発表(令和7年3月31日付け)

 (株)ユーラスエナジーホールディングスから「浜里ウインドファーム」における海ワシ類のバードストライク発生防止に向けた取り組みや、令和7年3月25日から開始している当該発電施設の風力発電機全14基の日中の運転稼働停止措置等の状況について報道発表がありました。
 報道発表内容:https://www.eurus-energy.com/release/press-release/135785/

2.当該発電施設におけるバードストライクの発生状況等(令和7年3月30日時点)

(1)当該発電施設における海ワシ類のバードストライクの発生状況

 当該発電施設では、令和5年5月の稼働開始から約2年弱の間に計11件のバードストライクの発生が確認されています(表1)。

表1 当該発電施設における海ワシ類バードストライク確認状況
年度 発見年月日 幼・成 種類
2023(R5) 1 令和5年5月9日 亜成鳥 オジロワシ
2 令和5年6月5日 不明 オオワシ
3 令和6年3月4日 成鳥 オジロワシ
2024(R6) 4 令和6年5月8日 亜成鳥
5 令和6年12月25日 不明1
6 令和7年1月21日 成鳥2
7 令和7年3月3日 成鳥
8 令和7年3月4日 成鳥
9 令和7年3月7日 成鳥3
10 令和7年3月16日 亜成鳥
11 令和7年3月17日 成鳥




 
1 3月上旬に、メーカーによるカメラの映像データのAIアルゴリズム処理によって、12/25にオジロワシが風車に衝突している瞬間がを確認し当該発電施設の事業者に報告。3/11死骸調査で現場付近で羽の散乱を確認。
2 猛禽類医学研究所にて治療を受け保護されている。
3 生体で発見され猛禽類医学研究所にて保護されたがその後死亡。

(2)今後の対応について

 環境省では(株)ユーラスエナジーホールディングスから詳細な状況を確認するとともに、海ワシ類保護に関する今後の保全措置についての更なる検討を促す予定です。
 なお、環境アセスメントの調査時には、営巣ペア・渡り個体を主たる対象として海ワシ類の飛翔状況調査を行っていますが、バードストライクの予想は不確実性が高いことから、海ワシ類の生息状況への影響を適切に予測・評価できていなかった可能性があります。
 今後の調査等を通じて、バードストライク発生要因を検証し、この発生防止に向けた調査と対策の検討を同社及び環境省を含めた関係機関が連携して進めます。

3.令和6年度の北海道における海ワシ類のバードストライクの発生状況について

 環境省北海道地方環境事務所では、北海道での海ワシ類のバードストライク発生件数を記録しており、記録が残る平成15年度から令和6年度までの22年間で102件のバードストライク発生を確認しています。このうち、オオワシが5個体、オジロワシが97個体です。
 令和6年度は、北海道での年間発生件数としては過去最多となる計17件のバードストライクの発生を確認しています。このうち、8件は当該発電施設で発生しており、年間発生件数全体の約5割を占めています(図1)。

図1 北海道における年度別の海ワシ類バードストライク発生状況と出力区分の関係(令和7年3月30日時点)

※国際技術規格を参考とした出力の区分 超大型:3,000kW以上、大型:1,000~3,000kW、中型:100~1,000kW、小型:100kW未満

お問い合わせ先

野生生物課長:西野 雄一
課長補佐:福田 真
環境対策課長:下前 雅義
課長補佐:河原 淳

(担当:問い合せ先)
野生生物課:福田 真
直通:011-299-1954
メール:MAKOTO_FUKUDA@env.go.jp