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北海道地方環境事務所

報道発表資料

2026年03月31日
  • 報道発表

「洞爺湖中島エゾシカ捕獲実行計画」の公表について

洞爺湖中島エゾシカ対策協議会(以下「協議会」という。)では、令和3年3月に策定した「洞爺湖中島エゾシカ管理計画」の管理目標に位置付けられた「エゾシカの生息頭数を0頭とする」を達成すべく、今後5年間(令和7年度~11年度)で実施する効果的な実行体制や捕獲手法等を整理し「エゾシカ捕獲実行計画」として取りまとめましたのでお知らせいたします。
本計画に基づき、協議会の構成団体が一丸となって、洞爺湖中島でのエゾシカの生息頭数0頭を実現し、生態系の再生を図りつつ、地域の憩いの場であり、環境教育のフィールドや観光資源としても重要な中島の利活用を一層促進していけるよう、各種取組を推進して参ります。

1.経緯


支笏洞爺国立公園の南西部に位置する洞爺湖には、中央火口丘である大島、弁天島、観音島、饅頭島の4島からなる中島火山群(以下「洞爺湖中島」という。)があり、植生としてはイタヤカエデやシナノキなどの落葉広葉樹林が大部分を占め、そのほかにトドマツやカラマツの人工針葉樹林や草原が分布しています。
洞爺湖中島にはかつてエゾシカは生息しておらず、昭和 30 年代に人為的に持ち込まれたものが逸出し、個体数は爆発的増加と減少を繰り返し、島の森林植生に変化が確認されました。
エゾシカによる影響としては、樹皮剥ぎによる樹木枯死や、食害による林床植生の衰退と、外来植物を含む不嗜好植物の増加といった森林植生の変化があり、その影響が小さかった昭和 52 年の植生調査結果と比較し、現在の確認種数は3割弱へと顕著に変化していることが確認されています。
地域の重要な観光資源でもある洞爺湖中島の自然環境の保護と利用のために、関係機関により構成される協議会において、令和3年3月に「洞爺湖中島エゾシカ管理計画」を策定し、「エゾシカ生息頭数ゼロ」を管理目標とし、目標を達成すべく、今後5年間(令和7年度~11年度)で実施する効果的な実行体制や捕獲手法等の取組を整理し「エゾシカ捕獲実行計画」として策定致しました。
協議会の構成団体と連携し、生態系の状況を把握するための調査、監視(モニタリング)及び外来生物の防除等を実施することで、島内の植生が健全に更新できる生態系へと回復させ、地域の憩いの場であり、環境教育のフィールドや観光資源でもある中島を自然資源として再生し、保護しながら利用するという好循環を生み出すことを目的に、各種取組を推進します。

2.「洞爺湖中島エゾシカ捕獲実行計画」の主な内容

・緒言
・根絶までのロードマップと具体的な手法
・本計画立案の背景データ
・考察(事業費/事業の設計/事業評価の実施)
・本計画の推進

3.策定のポイント

背景や生息頭数を0頭にして島の自然環境を元の姿に戻していくロードマップについて、事業の設計を含めた具体的な手法や課題の整理を行いました。
効果的な実行体制や従来は採用していなかった夜間銃猟やと体の放置等の手法や時期等も実施検討を行いました。
本計画の推進にあたり、協議会の構成員が一層、連携して取り組み、それぞれの役割を主体的に担い、順応的管理の下、洞爺湖中島の生態系の保護と利用の好循環を目指し、対応するよう協議を重ねました。

4.洞爺湖中島エゾシカ対策協議会について

・設立年:平成24年2月10日
・会 長:洞爺湖町長
・副会長:壮瞥町長
・構成員:環境省北海道地方環境事務所
     北海道森林管理局 後志森林管理署
     北海道胆振総合振興局
     洞爺湖町
     壮瞥町
     (社)洞爺湖温泉観光協会
     NPO そうべつ観光協会
     NPO 洞爺まちづくり観光協会
     洞爺湖漁業協同組合
     洞爺湖汽船株式会社
     UW クリーンレイク洞爺湖
     酪農学園大学

お問い合わせ先

環境省 北海道地方環境事務所
直通:011-299-1953 
国立公園課長: 尼子 直輝
国立公園課課長補佐: 相原 百合

内容についてのお問い合わせ先
環境省 支笏洞爺国立公園管理事務所
直通:0123-25-2350
所長:若松 徹
洞爺湖管理官事務所
直通:0142-73-2600
国立公園管理官:中根 章順(担当)

 

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