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北海道地方環境事務所

国立公園内に外来の生き物を持ち込まないでください

2012年04月24日

国立公園内に外来の生き物を持ち込まないでください

北海道地方環境事務所

リシリヒナゲシ(絶滅危惧ⅠB累)
リシリヒナゲシ(絶滅危惧ⅠB類)

国立公園にある豊かな自然の生態系を守るため、外来の生き物を持ち込まないようご理解とご協力をお願いします。

※ここでいう「外来の生き物」とは、もともとその地域にいなかったが、人間の活動により意図的・非意図的に入ってきた生き物のことです。

繊細な生態系
 私たちの身のまわりの生態系は、そこに生きる多くの生き物が競争と共存を繰り返し、長い時間をかけて出来上がってきたものです。ここに、それまでいなかった「外来の生き物」が入り込むと、微妙なバランスを保っていた生態系のつながりが乱れ、競争に弱い生き物や共存する相手のいなくなった生き物は消えてしまい少ない種類の生き物だけとなってしまったり、遺伝子交雑が起きて新たな生き物が生まれてしまうなどの危険があります。

外来の生き物の脅威
 全ての外来の生き物が悪いわけではありませんが、入り込んだ場所が生きていくのに好条件で、他の生き物の生存を脅かす存在になった場合、生態系に大きな影響を与えることになってしまいます。

見た目が同じでも・・・
 見た目が同じ生き物でも、性質や遺伝子が異なる場合があります。良かれと思って種をまいたり動物を放つと、生存競争や交雑が起こり、そこにもともと生きていた種の生存を脅かすことになる場合があります。

国立公園を利用される皆様へ

国立公園内に外来植物の種をまいたり動物を放ったりしないで下さい。(植物の種をまいたり動物を放つ場合、場所によって許可を受ける必要があります。)
山頂や湿原等、希少な動植物がいる場所に行く際には、あらかじめ靴底やストック等の土を落として下さい。