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北海道地方環境事務所

希少猛禽類の鉛中毒発生について(お知らせ)

2015年03月06日

希少猛禽類の鉛中毒発生について(お知らせ)

平成27年3月3日(火)

 環境省北海道地方環境事務所

  所長         德丸 久衞

  野生生物課長     小口 陽介

  担当 野生生物課員  友野 雄己

                                    電話: (011)299-1954

 

 環境省ではオジロワシ・オオワシ保護増殖事業の一環として、死亡個体の収容及び各種検査を実施し、死亡

原因の究明と改善に努めているところです。

 オジロワシ・オオワシの主な死亡原因の一つとして、エゾシカ猟に使用される鉛弾が原因となる鉛中毒症が

あることから、北海道では全ての狩猟において大型獣捕獲用の鉛ライフル弾及び鉛散弾の使用が禁止されてい

るとともに、本年度からはエゾシカを捕獲する目的での所持についても禁止されています。

 環境省では、今狩猟期間中、北海道内において下記2件のオオワシの鉛ライフル弾の摂食による鉛中毒症の

発生を確認しました。

 これは違法に使用された鉛弾によるものと推定されることから、狩猟の適正化に向けて、北海道庁への情報

提供を行いました。

 

1.収容日時

  1.   ①平成27年2月9日(鉛中毒症の判明は2月13日)
  2.   ②平成27年2月12日(鉛中毒症の判明は2月20日)

 

2.種類

  1.   ①オオワシ 成鳥メス
  2.   ②オオワシ 亜成鳥オス

 

3.場所

  1.   ①阿寒郡鶴居村
  2.   ②旭川市

 

4.検出状況

  釧路湿原野生生物保護センターにて鉛血中濃度を測定したところ、高濃度(0.6ppm以上※)レベルでの

  鉛が検出された。また、①個体の胃中からは鉛弾の一部がそのまま検出された。

  北海道大学大学院獣医学研究科環境獣医科学講座毒性学教室にて詳細な分析の結果、両個体とも鉛ライフ

  ル弾摂食による鉛中毒症の可能性が高いことが判明した。

 

 ※血液中濃度による鉛中毒の判定(ワシ類鉛中毒ネットワークによる暫定判定基準):

  •  ・非中毒 0.1ppm未満
  •  ・鉛暴露 0.1ppm以上 0.6ppm未満
  •  ・鉛中毒 0.6ppm以上