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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

十勝の子どもたちに日高山脈の魅力を発信

「日高山脈を学ぼう!キッズプログラム」開催

2023年08月07日
谷水亨

7月25日、8月1日の両日、日高山脈国立公園化推進事業実行委員会主催で「日高山脈を学ぼう!キッズプログラム」が開催され、午前の部のプログラムには環境省・帯広自然保護官事務所の山北自然保護官と谷水自然保護官補佐が講師として参加してきました。

1回目 キッズプログラム めむろ新嵐山スカイパーク

山北自然保護官のプログラム

7月25日はめむろ新嵐山スカイパークにて、帯広市、芽室町、広尾町から集まった12名の子どもたちに展望台から日高山脈を眺めてもらった後、日高山脈に生息する動物たちのクイズなどを織り交ぜて「国立公園とは」「日高山脈とは」について話をしてきました。

 
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嵐山展望台にて十勝平野と日高山脈を眺める子どもたち
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「国立公園とは」を笑顔で説明をする山北自然保護官
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クイズ形式で動物たちの説明をする(この角は何歳の鹿ですか?)
そのほか「小枝で作るネームプレート」づくりや「森のお散歩プログラム」等のプログラムが用意され、子どもたちは日高山脈の麓で、元気よく学び、遊びながら、第1回目の開催が終了しました。
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小枝でネームプレートを作る子どもたち
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木の直径を測り周計を割り出す作業を体験する子どもたち
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伐採の実演を見学する子どもたち

2回目 キッズプログラム 日高山脈山岳センター

谷水自然保護官補佐プログラム

8月1日、札内園地・日高山脈山岳センターにて、第2回目の「日高山脈を学ぼう!キッズプログラム」が開催され、帯広市、中札内村、広尾町から集まった27名の子どもたちと模型を使いながら「山脈の成り立ち」や「日高山脈の魅力」等の話をしてきました。

 
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日高山脈の魅力について説明をする谷水自然保護官補佐
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熱心に説明を聞く子どもたち
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プレートの褶曲によって出来る山脈の様子を見守る子どもたち
山脈の成り立ちを説明するのに、まずは火山の噴火の様子を模型で実験、次は褶曲によってできる山脈実験ではプレート(粘土の大地)を左右から動かし、真ん中がだんだん盛り上がっていく様子を再現。日高山脈の特有の地形であるカール地形の説明では幌尻岳周辺の3D模型(作成に一晩かかりました)に雪を降らせ、スプーンでカットして、カール地形がどのようにして出来たかを再現しました。
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カール地形がどのように出来るのかを模型を使って説明する谷水自然保護官補佐
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一夜かけて作った幌尻岳周辺のカール地形を表したジオラマ
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動物の鳴き声クイズでフクロウの鳴き声が谷水自然保護官補佐の手笛だったことにがっかりする子どもたち
 日高山脈に生息する動物たちの鳴き声クイズでは、「猫」「犬」などの身近な動物たちの答えが出てきましたが、実際、子どもたちが自然の動物たちの鳴き声など聞いたことなどあるわけもなく、最後は「フクロウの私の指笛」を聞かせると皆がこぞって「フクロウ」と答え、答え合わせで指笛をしている私の映像を見て大爆笑でお話しをしめてきました。

 午後からは「バードコールづくり」や「ネイチャーウォーク」で野外でのオリエンテーションが用意され、皆で楽しみました。
 両日とも、子どもたちには、我が町の日高山脈について、また、国立公園について学んでいただけたかと思います。
 
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バードコールづくりの補助をするスタッフ
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オリエンティーションでクイズの回答をさがす子どもたち
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第3班に同行し、答えに補足説明をする谷水自然保護官補佐