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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

サロベツの季節変化

2022年03月25日
福井翔太

エゾユキウサギが見たくても足跡しか見つけられない・・・

そんなサロベツ担当アクティブレンジャーの福井です。

サロベツのアクティブレンジャーとして着任してから、もうすぐ1年が経過しようとしています。巡視でサロベツ湿原の木道を歩いていると、季節により一面の植物の葉の色が移り変わる様子から季節変化を感じさせてくれました。

     

     

 

4月はまだ植物の葉も褐色であり、雪の下から新しい花の芽が姿を出します。

5月には気温も暖かくなり花が咲き始め、湿原にも緑が見え始めます。

6月から9月にかけては眩しいくらいの日差しの中で、葉の色も黄緑から深緑へと変化していき、最も多くの種類の花が咲くことで夏らしさを感じさせてくれます。

10月になると葉や周りの樹木も紅葉し一気に秋らしくなります。

12月からは葉の色は再び褐色となりますが雪が降り、湿原を白で色付けてくれます。

やがて雪が降り積もると一面が雪に覆われて木道は全く見えません。

雪の上を歩いた動物の足跡が目立ちます。

広大で遠くまで見渡すことができるサロベツ湿原だからこそ、より一層に季節の変化を大きく感じさせてくれるのかと思いました。

そろそろ雪が溶け始め、眠っていた木道が姿を出す時期でしょうか。

ぜひ、それぞれのサロベツの姿を足を運んでご確認ください。