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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道東トレイル(HET)~ARトレイル日記 ①プロローグ~

2026年01月16日
朝倉 弘之

北海道東トレイル(HET)~ARトレイル日記 ①プロローグ~

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北海道東トレイル
こんにちは。阿寒摩周国立公園管理事務所(川湯事務所)の朝倉です。
北海道東トレイル(HET)~ARトレイル日記 ①プロローグ~をお届けいたします。
前回、釧路~羅臼までの350㎞を簡単にご紹介しました。
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上図、緑の線がHETトレイルルートです。まさに道東を歩く旅の道です。
皆さん350㎞+60㎞ルートを地図で見て、長く感じますか?それとも短いなーと感じますか?
世界にはたくさんのロングトレイル(正式にはロング・ディスタンス・トレイル)があります。千キロを優に超えるトレイルもあり、様々な国からハイカーが集まってきます。
有名なところでは、
▪北米:パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)4,200㎞、コンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT)5,000㎞、アパラチアン・トレイル(AT)3,500㎞。
▪ヨーロッパ・アジア等:カミーノ・デ・サンチャゴ(スペイン)800㎞、グレート・ヒマラヤ・トレイル(ネパール)1,700㎞、テ・アラロア・トレイル(ニュージーランド)3,000㎞
▪日本:みちのく潮風トレイル(MCT)1,000㎞、信越トレイル110㎞、東海自然歩道1,700㎞、熊野古道、等々・・・
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※アメリカの3大ロングトレイル
時速3㎞の旅ですから、一日6時間歩くとして、18㎞。1,000㎞をスルーハイク*¹すると単純計算で56日かかってしまいます。北海道東トレイルは、410㎞ありますので、23日間ということになります。ロングトレイルですから長さも重要な要素なのですが、1本につながっていることが一番大事なのです。410㎞を長く感じてもよいですし、短く感じてもよいのです。HETを歩くことで感じることができる五感の濃さは、距離をも超越する唯一無二のものです。
 
大自然の中に身を置き、見たこともない景色に出会う。街で出会う人々、畑で出会うニコニコ顔の農家さん、港で出会う元気で粋な漁師さんたち、旅館や食事処のお母さんたちの人情に触れながら歩き続ける旅。その計画を立てるだけでワクワクしてきます。この気持ちを、皆さんに感じていただきたい・・と思います。
このHETを五感で感じていただくために、環境省北海道地方環境事務所 釧路自然環境事務所(長い名称だといつも思います・・)の各事務所のアクティブレンジャーがリレー形式(釧路→羅臼northbound北行きに歩きます)で皆様に想いをお伝えしていきます。
北海道東トレイルを3国立公園各事務所のメンバーが熱く歩きます。
▪釧路湿原自然保護官事務所 1名
▪阿寒摩周国立公園管理事務所 2名
▪阿寒摩周国立公園阿寒湖管理官事務所 2名
▪ウトロ自然保護官事務所 2名
▪羅臼自然保護官事務所 2名
計9名で以下の順番でデイハイカー・セクションハイカー*¹として歩き、HETの魅力をAR日記でお伝えしていきますのでお楽しみを・・。
釧路湿原国立公園(釧路市・釧路町・標茶町・鶴居村)⇒阿寒摩周国立公園(弟子屈町・中標津町・津別町・美幌町・大空町・小清水町・足寄町)⇒知床国立公園(清里町・斜里町・羅臼町)
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硫黄山(アトサヌプリ)
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屈斜路湖

” Don’t think, feel”


最後に北海道東トレイル憲章を再度紹介します。
 
1.この道は、道東の多彩で多様な風景と風土を楽しむ道。
2.この道は、人と自然のあるべき関係を考える学びの道。
3.この道は、この土地の自然・歴史・文化を敬い尊ぶ道。
4.この道は、たぐいまれな道東の豊かさを未来へ繋ぐ道。
5.この道は、地域の人々とハイカーがこころを重ねる道。
6.この道は、ここに関わるすべての仲間が共に育てる道。
 
 
 
※1 スルーハイカー:全線通しで歩く人
   セクションハイカー:数日間続けて歩く人
   デイハイカー:一日だけ歩く人