アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
今年出会った動物たち ②キタキツネ
2022年11月29日
こんにちは。大雪山国立公園管理事務所の入江です。
事務所がある上川は日々の最低気温がマイナスになり、本格的に寒くなってきました。
みなさんがお住まいの地域でも冬は近づいてきていますか?
大雪山が綺麗に見える出勤路からのこの風景が好きなのですが、この頃は悪天候で見えない日が増えてきたような気がします。
さて「今年出会った動物たち ②」では、キタキツネを紹介していきたいと思います。
パークボランティアの方々と一緒にマルハナバチのモニタリング調査をしていると、すーと現れたこのキタキツネ。
お口に持っている物はなんだかわかりますか?
ヘビはヘビなのですが…
これはアオダイショウというヘビでした!!
どのくらいの太さの個体なのかとても興味深いですよね。
調査をしながら緑岳の第二花畑の登山道を歩いていたら、そこから5mくらいの距離をヘビをくわえ
横切っていきました。今まで私は餌付けされ私からも餌をもらえると思った個体が近づいてきた場合
以外で、ここまで近くで見た事はありませんでした!!それも狩りを終え、満足げな軽い足取りで歩
いて行く姿を目の前で見る事ができるとは思ってもいませんでした。
実は去年、銀泉台というところで餌付けされているキツネが行動をヒートアップさせ、置いていたザ
ックを持っていこうとする場面に何度か遭いました。その個体は疥癬にかかっており、年を越すのは
難しいだろうと思っていたら、やはり今年は姿を見せませんでした。疥癬にかかっていると餌付けに
より長く生きることもできるそうですが、他の個体にも疥癬をうつす可能性が高くなると言われてい
ます。他の動物や人も疥癬にかかる可能性はあり、人とキツネの距離が一定以上近づくというのはよ
くないことだと私は思います。
黒岳や白雲避難小屋のキャンプ場ではキツネがテントを壊し、食料を持っていこうとしていたという話
も聞いています。そのため白雲避難小屋のキャンプ場では対策のためフードロッカーを設置しています。
さらに国立公園内で車を運転していると餌がもらえないかと車に近づいてくるキツネがいます。
車に慣れいつか牽かれてしまうのではないかと思うと、人の行動により行動が変わり命を落とす
可能性を高めた事に申し訳なくなります。
そのため、今回野生の個体が自力で餌をとり生きているというその姿を見ることができ私はとても嬉しく思いました。
安全でゆっくり食べられる場所まで運んでいく姿を見ながら、餌付けがなくなりこの光景がこれからも見ることがで
きる大雪山であってほしいと強く感じました。
*植生保護のために登山道から外れず、他の登山者の迷惑にならないよう撮影をするようにお願いします。
事務所がある上川は日々の最低気温がマイナスになり、本格的に寒くなってきました。
みなさんがお住まいの地域でも冬は近づいてきていますか?
大雪山が綺麗に見える出勤路からのこの風景が好きなのですが、この頃は悪天候で見えない日が増えてきたような気がします。
さて「今年出会った動物たち ②」では、キタキツネを紹介していきたいと思います。
パークボランティアの方々と一緒にマルハナバチのモニタリング調査をしていると、すーと現れたこのキタキツネ。
お口に持っている物はなんだかわかりますか?
ヘビはヘビなのですが…
これはアオダイショウというヘビでした!!
どのくらいの太さの個体なのかとても興味深いですよね。
調査をしながら緑岳の第二花畑の登山道を歩いていたら、そこから5mくらいの距離をヘビをくわえ
横切っていきました。今まで私は餌付けされ私からも餌をもらえると思った個体が近づいてきた場合
以外で、ここまで近くで見た事はありませんでした!!それも狩りを終え、満足げな軽い足取りで歩
いて行く姿を目の前で見る事ができるとは思ってもいませんでした。
実は去年、銀泉台というところで餌付けされているキツネが行動をヒートアップさせ、置いていたザ
ックを持っていこうとする場面に何度か遭いました。その個体は疥癬にかかっており、年を越すのは
難しいだろうと思っていたら、やはり今年は姿を見せませんでした。疥癬にかかっていると餌付けに
より長く生きることもできるそうですが、他の個体にも疥癬をうつす可能性が高くなると言われてい
ます。他の動物や人も疥癬にかかる可能性はあり、人とキツネの距離が一定以上近づくというのはよ
くないことだと私は思います。
黒岳や白雲避難小屋のキャンプ場ではキツネがテントを壊し、食料を持っていこうとしていたという話
も聞いています。そのため白雲避難小屋のキャンプ場では対策のためフードロッカーを設置しています。
さらに国立公園内で車を運転していると餌がもらえないかと車に近づいてくるキツネがいます。
車に慣れいつか牽かれてしまうのではないかと思うと、人の行動により行動が変わり命を落とす
可能性を高めた事に申し訳なくなります。
そのため、今回野生の個体が自力で餌をとり生きているというその姿を見ることができ私はとても嬉しく思いました。
安全でゆっくり食べられる場所まで運んでいく姿を見ながら、餌付けがなくなりこの光景がこれからも見ることがで
きる大雪山であってほしいと強く感じました。
*植生保護のために登山道から外れず、他の登山者の迷惑にならないよう撮影をするようにお願いします。