生物多様性
ネイチャーポジティブの実現に向けた取組について
2022年12月の生物多様性条約第15回締約国会議(CBD-COP15)において、2030年までの新たな世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。この世界目標を踏まえ、我が国では世界に先駆けて2023年3月に「生物多様性国家戦略」を改定し、2030年ミッションとして、生物多様性の損失を止め、反転させる「ネイチャーポジティブ」の実現を掲げています。この実現に向けて、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標(30by30目標)を位置付けています。
自然共生サイトとは
ネイチャーポジティブの実現に向けた取組の一つとして、環境省では、企業の森や里地里山、都市の緑地など「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」として認定する取組を令和5年度から開始しました。
昨年4月から申請受付をし、有識者審査を経た結果、この度、2回目の環境大臣認定を63か所(30都道府県)にて行うことが決定しました。今回認定が決定した63か所の合計面積は約0.8万haであり、これは国土の約0.02%、宍道湖とほぼ同等の大きさになります。
なお、今後、保護地域との重複を除いた区域を、OECM(Other Effective area-based Conservation Measures:保護地域以外で生物多様性保全に資する区域)として国際データベースに登録することを予定しています。
昨年4月から申請受付をし、有識者審査を経た結果、この度、2回目の環境大臣認定を63か所(30都道府県)にて行うことが決定しました。今回認定が決定した63か所の合計面積は約0.8万haであり、これは国土の約0.02%、宍道湖とほぼ同等の大きさになります。
なお、今後、保護地域との重複を除いた区域を、OECM(Other Effective area-based Conservation Measures:保護地域以外で生物多様性保全に資する区域)として国際データベースに登録することを予定しています。
北海道内における自然共生サイトについて
北海道内には、令和6年3月時点で10カ所の認定サイトがあります。
【令和5年度後期】道内「自然共生サイト」認定証授与式について(結果報告)
北海道の自然共生サイト一覧 | 合計:27,121.6511 ha | ||||
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サイト名 |
所在地
(都道府県)
|
所在地 (市区町村) |
申請者 | サイト面積 (ha) |
|
1 | マテリアルの森 手稲山林 | 北海道 | 札幌市 | 三菱マテリアル株式会社 | 1,229.92 |
2 | 出光興産株式会社 北海道製油所 |
北海道 | 苫小牧市 | 出光興産株式会社 | 63.9 |
3 | 史春森林財団 生花の森 | 北海道 | 広尾郡大樹町 | 一般財団法人 史春森林財団 | 265.44 |
4 | 渡邊野鳥保護区フレシマ | 北海道 | 根室市 | 公益財団法人日本野鳥の会 | 203.6774 |
5 | 北海道大学雨龍研究林 | 北海道 | 雨竜郡幌加内町 | 国立大学法人北海道大学 | 24,953 |
6 | 歌才(うたさい)湿原 | 北海道 | 寿都郡黒松内町 | 北海道黒松内町 | 5.5 |
7 | 添別(そいべつ)ブナ林 | 北海道 | 寿都郡黒松内町 | 北海道黒松内町 | 50.8837 |
8 | 北海道大学札幌キャンパス | 北海道 | 札幌市 | 国立大学法人北海道大学 | 126 |
9 | 三井不動産グループ保有林 「ユードロマップ」 |
北海道 | 留萌市 | 三井不動産株式会社 | 163.73 |
10 | ニッタ株式会社 「十弗の森」 |
北海道 | 中川郡豊頃町 | ニッタ株式会社 | 59.6 |
【令和5年度後期】道内「自然共生サイト」認定証授与式について(結果報告)