上士幌

大雪山国立公園東大雪地域でオオハンゴンソウの防除に取り組んでいます。
大雪山国立公園パークボランティアのみなさんとオオハンゴンソウの堀取り防除を行いました。

大雪山国立公園パークボランティア、オオハンゴンソウ防除活動

2022年09月03日
上士幌 上村 哲也
9月3日(土)、大雪山国立公園パークボランティアのみなさんと上士幌町黒石平の林道跡でオオハンゴンソウの堀取り防除を行いました。
オオハンゴンソウは、北米原産の特定外来生物です。明治中期に観賞用として導入されたといいます。東大雪地域では、糠平国道の道路脇などに点在し、標高950mほどまで生育を確認しています。道路脇で開花する茎は1,000本余り。根塊を残さないよう堀取りを続けています。
このほかに上士幌町黒石平の森の中に30,000本とも見られる大きな群落が見つかりました。1平方メートルあたり30本以上の密度でオオハンゴンソウが生育し、ところによってはオオハンゴンソウばかり生育しています。この大きな群落がある沢形については遮光防除という手法を試みることにしました。1年間、防草遮光シートをかぶせておくと、太陽の光が必要な植物は枯れて死んでしまいます。その後、シートを剥がすとほかの在来植物の種子が舞い降りて発芽し置き換わることを期待しています。
この沢形より高いところに古い林道の跡があって、ここにもオオハンゴンソウが生育しています。せっかく、遮光防除を施しても、ここから種子が供給されては元も子もありません。そこで、大雪山国立公園パークボランティアのみなさんの力を借り、オオハンゴンソウの堀取り防除を行いました。合計8人が2時間近く汗をかき、1,028本、37.9kgのオオハンゴンソウを掘り取りました。こちらも、堀取を継続し、新たな種子を生産させず、生育数が減少していくことを期待しています。
オオハンゴンソウの堀取り防除
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