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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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大雪山国立公園 東川

164件の記事があります。

2021年09月24日We all live in the Earth

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

先日、東川町内の小学5,6年生に、東川町の生き物と環境問題について出前授業をする機会がありました。

授業のタイトルは【We all live in the Earth~大雪山に暮らす生き物とわたしができるエコプラン~】

「大雪山に暮らす生き物を学び、自然環境問題について課題意識をもち,自分にできるエコを考えてみよう」がテーマです。

はじめに先生と打合せをしたときに「生徒はみんな東川が大好きで、東川に誇りを持っている。」と仰っていました。

では「みんなの誇りでもある町の自慢【お米】【旭岳】【雪】。この3つが、今と同じ暮らしをしながら、50年後も自慢と言えるだろうか?」と、少しドキッとさせる質問を投げかけ、東川で起こっている環境問題や地球温暖化の影響をクイズにしたり、私たちができるエコ活動のお話をしました。

続いて、最近ニュースで連日報道されている「市街地に出てくるヒグマ」について。

ヒグマに関するクイズを出しながら、本来のヒグマの生態を紹介し、ヒグマがなぜ増え、山から下りてくるようになったのか。山の豊かさの象徴であるヒグマを"悪者"とせず共存していく方法や、ヒグマとの事故を起こさないために私たちにできることについて、お話しました。

ヒグマが一時絶滅しかけたことや、ヒグマの生態など知らないこともあったようで、ただ怖いだけだったヒグマの印象が少し変わったかな?と話しながら感じました。

後日、第二弾として、生徒たちが考えた【東川の自然を守るためのエコプラン】の発表会があったので、私が生徒たちに伝えた内容は届いているだろうか・・・とドキドキしながら聞きに行ってきました。

先生が発表前に「笑顔で、アイコンタクトをしながら、ハキハキと」とアドバイスしたポイントを守り、学習している英語やSDGsに絡めた内容を交えての堂々とした発表で、今の小学生はたくましいし、頼もしい!と関心しきり。

生徒たちが発表したエコプランは「動物はとてもデリケートで、私たちに害のないものはむやみに殺さず見守っていく」「50年後の東川を守るために、マイバッグを持ったり、ポイ捨てはしない。」「私もレンジャーになりたい」など嬉しい発表などもあり、今回の授業をきっかけに、自然環境保護への関心が芽生えて、地球に優しい生活が日常の一部になって、みんなで東川の自然を守っていけたら嬉しいです。

これからの時代を担う若い世代への負担を減らし、恥ずかしくなく、胸を張ってバトンを渡せるように、私たち大人もコツコツと、できることからはじめていこう。

【かかとを縫った愛用の靴下を紹介中】

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2021年09月10日なぜ?

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

順調に紅葉が進む大雪山。山ではそろそろ雪がちらつきそうな寒さが漂っています。

【2021.9.8 大塚・小塚の斜面】

巡視のときは、自分の登山グッズの他に仕事で使用する道具、例えば剪定バサミ、ハンマー等、色々持って行くのですが、欠かせないのが「火ばさみ」。トイレで使用したと思われるティッシュを拾うためです。

先日、旭岳~中岳温泉を「携帯トイレ普及キャンペーン」で歩いたとき、岩陰で11個ものトイレ痕のティッシュを拾いました。過去最多。

尋常じゃない数で、とてもショックでした。

ティッシュを放置していった人たちも、本来は美しい大雪山の大自然を満喫するために来たのでしょう。

足下に咲く可憐な高山植物や、野生動物が逞しく生きる姿に癒やされ、大雪山の大いなる懐に抱かれ、たくさん深呼吸をして、活力を得たことでしょう。

それなのに、なぜ、自分のお尻を拭いた汚いティッシュを、放置していけるのでしょう?

高山植物の上に残された無惨なティッシュを見て、何を感じるのでしょう?

いずれ溶けるか、風で飛ばされて散り散りになるから大丈夫、と思うのでしょうか?

汚いティッシュなんて持って帰りたくない、と思うのでしょうか?

携帯トイレを持っていなかったのでしょうか?

置いていったティッシュを誰かが拾っているなんて想像もしないのでしょう。

ティッシュは100%が紙で製造されているのではなく、プラスチックを含んで作られているのがほとんどなので、自然界に捨ててもプラスチックは溶けきらず目に見えない大きさのマイクロ・プラスチックとなって残ります。それを野生動物が何かの植物と一緒に口に入れて、消化しきれず胃に残ってしまう可能性は少なくないでしょう。

次に、携帯トイレを持ってきて、携帯トイレで用を足し、それを山に置いていく人・・・。ここまで用意したのに、どうして・・・?

想像より臭かったのでしょうか?重かったのでしょうか?ザックがいっぱいだったのでしょうか?下山して捨てる場所がわからないと思ったのでしょうか?

体の生理現象を我慢する必要はありませんが、用を足したティッシュや使用済みの携帯トイレを残置すること、これら登山者の行動心理は、どんなに想像力を膨らませても、神聖な大雪山を前に、寛容できる行為ではなく、こんなにも尊い自然の中に、人間の汚物を残していけるってどうしてできるのだろう??と本当に不思議でなりません。

私たちのように毎日のように山に行く場合、携帯トイレ代もかかりますし、そのたびに携帯トイレをゴミとして廃棄することになります。使用後はそれなりの大きさになり、ザックの中で袋を破裂させないよう取扱い注意な荷物になり、私的には生理現象として毎日使用する割に大げさというか、スマートではなくなってきました。そこで考えたのが、ピーボトル(尿瓶)。

私はM社の飲料用ボトルをピーボトルとして使っています。

口が広いので、女性でも問題なく使えますし、密閉性があり漏れる心配はなく、一度買えば、ゴミも出ません。ボトルに用を足し、下山してからトイレに流して洗うだけ。一連の作業はすぐに慣れました。シンプルで、携帯トイレを使うより時短にもなります。

大好きな大雪山にいつまでも登らせてもらえるように、山への負荷は最小限に、山への敬意は最大限に。

皆さんにも、理解していただき、正しい選択をしてもらえるよう、環境に、山に、優しい登山をしていきたいです。

9月8日(水)~10月5日(火)まで、中岳温泉に携帯トイレブースを設置しています。ぜひ、ご利用ください。

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2021年08月16日大好き、富良野岳❀

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

十勝岳連峰の南端、富良野岳は早くに火山活動が終わったため多種類の高山植物が咲き、十勝岳温泉から登るルートは登山口から標高差670mほどでピークに達することができるので、高山植物の開花がピークとなる7月は、全国からはもちろんのこと、登山初心者や長年大雪山に登り続けるリピーターも毎年登りたくなる幅広い世代から愛されている山です。

私もかれこれ15年以上、毎年かかさず登っています。

今年の6、7月は悪天で富良野岳に登る計画が流れ、やっと8月5日にパークボランティアの方々とセイヨウオオマルハナバチ防除活動のため富良野岳に登ってきました。

すっかりお花の盛りを過ぎているので、秋のお花に出会えたらいいな~と向かったところ・・・夏と秋のお花をミックスした50種以上もの高山植物に出会うことができました❀

富良野岳の斜面を覆い尽くしていたのが、ナガバノキタアザミとトカチフウロ。

 

頂上直下で満開だったのがカラフトイチヤクソウとムカゴトラノオ。

ムカゴトラノオは雄しべがピンクになります。

小さくて、よく見えない!!そんな姿もいじらしくて可愛い♡

 

目立つ黄色いお花たち

控えめに咲くお花たち

チングルマやコマクサなどの目を引くアイドルたちの出番は終えていましたが、急いでいたら見落とすほど控えめに、ジッと咲いているお花たちを見つけると、尊さで一つ一つ話しかけてしまい、なかなか歩みを進めることができません。正直なところ、あまりにも控えめなので、図鑑で同定していかなければ名前が思い出せないほど・・・(勉強不足です)。

この日、セイヨウオオマルハナバチはおらず、在来マルハナバチが忙しそうにミヤマサワアザミに潜り込んでいました。

普段は作業をするために急ぎ足で歩くことが多いですが、じっくり周囲の自然を観察しながら歩くと、新たな発見がまだまだあり、今まで見落としていた「はじめまして」のものに出会えて、大雪山は本当に奥深く、底なしに学ぶことがあって、こんなに豊かな自然に出会えてありがたい♡と心がホカホカになりました。

過酷な環境下で、たくさんの高山植物が力強く根を張り、ときには風の、ときには昆虫の力を借りて、様々な形で命を紡いでいる姿を見て、改めてその一つ一つを大切にしていきたいと感じました。そのためにももっと大雪山について勉強していきます。

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2021年06月29日大雪山のパークボランティア始動!

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

北海道にも短い夏がやってきました。去年まで毎晩聞こえてきたオオジシギのディスプレイ・フライトも今年はあまり聞こえてきません。みなさんの地域はどうでしょうか。

毎年6月は山開きにあわせてパークボランティアのみなさんと旭岳周辺と十勝岳周辺の登山道整備をしていましたが、緊急事態宣言中はパークボランティア活動を停止したため、晴れて宣言が解除された6月23日(水)と6月25日(金)に登山道整備を行いました。

登山道整備は天候、メンバー、人数、雪解け状況など毎年状況が違い、また過酷な環境下での作業なので何年やっても「いつもと同じように」いかないのが山の作業の難しいところ。

ですが、今年は人数は少ないながらも二日間とも天気に恵まれ、無事に鉄ピンの交換やロープ張りが完了できました。

【鉄ピン一人4本(約5kg)、荷揚げの様子。】

荷揚げ中もおしゃべりは止まりません。パークボランティアのみなさんは本当に元気です。(この日はついつい頑張りすぎて11時間の行程となりました・・・)

強風地帯では新しいロープを試してみたり、装備を改良して作業効率をアップさせたり・・・今年も試作品をいくつか導入してみましたが、来年はあれも試そう、これもやってみよう、と頼れるみなさんとより良い整備にするためにワクワクする次なるアイディアが浮かんできています。

ハードな行程ですが、みなさんがいつも明るく作業してくださるので、なんと心強いことか。

パークボランティアとして大雪山を登るみなさんの熱意のある姿は本当に惚れ惚れとしますし、一緒に作業できることを誇らしく感じています。また、みなさんの熱意に答えられるよう、私自身も鍛えなければ!といつも高められています。

【名付けて、イワウメロード。星屑をちりばめたようでした。】

そして、みなさんと今年も大雪山に登れたこと。

大雪山が大好きで、大雪山を守りたいという同じ志の方たちと、同じ釜の飯を食べてから(大変な作業をしてから)見る大雪の絶景は、いつも以上に心に染み入り、本当に心強く、パークボランティアに出会えて良かったな~と思っています☺☺☺

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2021年05月25日五月晴れの日に

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

今回の日記は5月の東川町を紹介します。

季節の変わり目で中途半端な感じがしますが、実は東川町にとって5月はオススメの時期でもあります。

東川町は全耕地面積のうち水稲作が80%を占めています。

わが町には、北海道最高峰 旭岳をはじめ、水、雪、米、写真の文化など、町自慢のものがたくさんありますが、田んぼに水がはり、稲が植えられるまでの数日間だけ見られる、この水田鏡もご当地自慢の景色の一つ。

【キトウシ展望閣より撮影】

東川町では高級米「ゆめぴりか」、「ななつぼし」などのお米を作っていますが、わが町の「ゆめぴりか」は2019年「ゆめぴりかグランプリ」の最高金賞を受賞しました。

東川町は全家庭、地下水の町。なんと水道代はタダ!

大雪山に降った雨や雪は、山肌に染み込んだり、地表を流れたりしながら長い年月をかけて山の麓におりてきます。

大雪山は火山活動でできた火山群。山体を作っている火山噴出物の地層は、無数の穴や亀裂があり、水がその中を流れていくときに、水の中に含まれるゴミや有機物などを取り除くろ過フィルターの役割を果たすと同時に、周りの岩に含まれる天然ミネラル成分が水に溶け込んでいきます。

いわば、大雪山は「大自然の天然フィルター」としてゆっくり水を磨いてくれます。

東川町のお水は美味しく、お水をきっかけに移住してくる人が多いのも事実です。


【大雪遊水公園より撮影】

5月、東川町の桜は満開となります。

特に、ここ遊水公園にはエゾヤマザクラが植樹され、町民の憩いの場となっています。

遊水公園では、桜の名所としてだけでなく、池に雪解け水を貯め、太陽の日差しで水を温めてから田畑に送るという遊水池の役割も果たしています。雪解け水は農業用水として使用するには冷たすぎるそうです。

【勇駒別湿原から撮影】

旭岳温泉にある勇駒別湿原は5月中旬以降、雪解けが少しずつにすすみ、いち早く雪が溶けたところからエゾノリュウキンカとミズバショウが咲き始めます。ここには木道が敷かれていますが、まだ雪でほとんどが隠れているため、私は週に1回ほど現地に行き、スノーブリッジの雪切りをしたり、スノーブリッジを踏み抜かないようロープ柵を設置したりしています。

長靴での散策と双眼鏡があると楽しめますよ。

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2021年04月22日気がかりな春の幕開け

大雪山国立公園 東川 渡邉 あゆみ

こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

東川町にも本格的な春がやってきました。

野鳥の声、雪解けで水量が増した川の音、盛大に花粉をつけたネコヤナギがそよぐ音。

冬が静かなだけに、にぎやかな春の訪れは、季節の巡りをいっそう強く感じられる気がします。

これからの季節は、いつもやってくる渡り鳥たちとの再会がとても楽しみです♪

さて、旭岳ビジターセンターに新たな展示が増えましたので、ご紹介します。

表大雪地域のバーチャル・トレッキングや、空を飛んでいるような感覚が体験できるスカイウォーク、絶景コレクションなど11個のコンテンツをご用意しました。

バーチャル・トレッキングでは山岳ガイドさんの解説を聞きながら、お天気の良い日に大雪山を歩いているような体験ができます。ぜひ、全てのコンテンツを見ていただきたい!自慢の映像集です(^○^)

実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を"仮想的に拡張する"仮想現実。タブレットで動植物の紹介や、大雪山の環境分布など見ることができます。

最新の映像展示技術をぜひ、ご覧になっていってください。

【2021年4月10日(土) 上富良野岳より撮影】

今年の大雪山はとても雪が少ないので、このまま早く雪解けがすすむと、高山植物の開花が早まり、マルハナバチが蜜を集める時期とお花の開花のタイミングがズレてしまいます。虫媒花高山植物の約40%がマルハナバチに受粉を依存しているため、お花も受粉もできず、ハチも蜜不足となり、お花とハチの共生関係が保たなくなるのでは・・・シーズン前から気がかりです。

大雪山のお花畑とマルハナバチを守るために、なにができるでしょうか。

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2021年03月01日ドングリで草木染め♪のご報告

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

 こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

 3月に入りました。日増しに日が長く、降る雪が重たくなり、春が近いことを感じます。今頃、ヒグマの巣穴では赤ちゃんが誕生し、母グマのお乳を飲みながら本物の春を待っているのでしょう。

 さて、2月27日(土)に旭岳ビジターセンターで、「ドングリで草木染め」ワークショップを開催したので、その様子をご報告します。

 新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、今回は町民限定とイベントさせていただきました。町外からも参加したいとご反響をいくつかいただきましたが、お応えできず申し訳ありませんでした。

 

 イベントを開催した経緯は、冬季の旭岳ビジターセンター利用促進、そして昨年使い捨てレジ袋が廃止になったので、草木染めで世界で一つだけのエコバッグを作って末永く愛用してもらいたい、と考えついたのがはじまりでした。

 染めるバッグは、令和元年度に旭岳ビジターセンター開館記念で作成したノベルティーのトートバッグにしました。

 草木染めは「藍染め」が有名。なぜ、今回ドングリかと言うと、秋に採取して冬まで保存が利くもの・・・と考えついた結果がドングリでした。

 ちなみに、北海道に藍は自生していません。アイヌの人々は「蝦夷大葉(エゾタイセイ)」を使って、アイヌ衣装を染めていたそうです。

 草木染めは日本では縄文時代から、海外では動物の血液や貝殻、昆虫でも染めていた染め文化で、1800年代終わりに合成染料(化学染料)が開発されてから、手間とコストのかかる草木染めは衰退していったそうです。

 草木染めの工程をザックリ説明すると・・・ドングリを煮る⇒ドングリ液にバッグを分浸ける⇒媒染する(色落ち止めの作業)⇒またドングリ液にバッグ浸ける⇒水洗い、で終了です。

 

 ドングリを煮出すと、お湯の色がどんどん赤茶色に変わって、良い香りもしてきます。

 漬け込んでいる最中は色ムラができないように、よく布をひっくり返し、布全体にドングリ液が染み渡るようにしていきます。

 

 作業の合間には、ビジターセンターを見学してもらったり、草木染めの基礎知識や、ドングリやナラの説明、ナラクイズ、VR鑑賞など・・・順調に作業は進み、できあがったバッグがこちら。

 ドングリの深みのある優しい赤茶色が入っています♪

 草木染めのおもしろいところが、一つとして同じ色に染まらないこと。同量のドングリで染めたのに、少しずつ色が違ってきます。これから使い込んだり、洗濯していく上でも、風合いが変わってくるでしょう。お楽しみに♪

 私自身も、今回草木染めを調べていく中で、普段自分が着ている洋服や持ち物が地球にどんな影響を与えているか、合成染料での染色がどれだけ負荷をかけているかを知るきっかけになりました。

 私にできることは、使い捨てじゃないものを選択する。必要なものだけを手に取り、大切に使っていく。作れる物はなるべく作って、壊れたらなおして使う。手作りの物は愛着が持てるので、長く使うことに繋がると思います。

 

 参加者の皆さんの染め終わった後の喜んでくださった顔を見て安心しました。

 身近な物で草木染め、またしてみたいと思います。第二弾は何で染めようか考えるとワクワクしてきます。お楽しみに♪

 参加された皆さん、旭岳ビジターセンタースタッフの髙橋さん、ありがとうございました。

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2021年01月27日アクティブ・レンジャーの休日

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

 こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

 高気圧に覆われた1月23日(土)~24日(日)、プライベートで美瑛富士に登ってきました。

 きれいな写真が撮れたので、冬の大雪山国立公園を紹介したいと思います。

 美瑛町白金をスキーで出発。林道を1時間半歩き、登山口に辿り着きました。看板は雪で半分埋まっています。

 これから先は夏の登山道ではなく、バックカントリー(整備された区画外のエリア)に突入。尾根伝いに登っていきます。

 頑張ってラッセルをして、美しいアカエゾマツとダケカンバの森を抜けた先に待っていたのは・・・

 美瑛富士と美瑛岳が正面に見える、開けた台地。

 ここは一体何なんでしょう・・・夏はきっとササ原なのでしょうが、用意された舞台のセットのようなドラマチックな展開に思わず感嘆の声が漏れてしまいました。ここは夏の登山道からは離れている場所なので、積雪期しか見ることができない景色。これが冬山の楽しみの一つでもあります。

 

 初日は森林限界1250mにテントを張り、翌朝アタックです。

 この日は放射冷却現象で、美瑛町の麓は-23℃。山はもっとしばれています。おかげで美しい夕日が見られました。

 

 星が瞬く夜を越え、しばれた朝を迎えました。意を決してテントから外に出ます。

 斜面は凍っているので、スキーではなく、滑落しないで歩くための道具、アイゼンとピッケルに変え、登っていきます。テン場から頂上までの標高差は600mほど。振り返ると、美瑛富士のピラミダルな影が見えました。頂上に着くまでは日が当たらず寒いです。

 

 歩きにくいロックガーデンを越えて、3時間ほどで、頂上に着きました。

 やっと陽にあたれましたが、風が強い!よろけないよう、踏ん張って歩きます。

 お楽しみの頂上からの景色は・・・

 想像では、360℃見渡せる周囲の山々に感動すると思っていたのですが、それ以上に目を奪われたのが、気象の厳しさを物語る、色々な形の風紋やエビの尻尾、スノーモンスターでした。

 誰に見せるためでもなく、また誰にも見られることなく消える自然が作り出した造形美は、言葉にしがたく、究極的に美しい全てが詰まっているようで、本当に忘れがたい景色でした。

 

 大雪山のどっしりとした大きな山々は、心のふるさとのような、安心感と癒やしを与えてくれます。

 そんな大雪山にも見たことない景色がまだまだたくさんあり、一生通っても知り尽くすことはできないでしょう。大雪山のことをもっと知りたい!大雪山の色んな表情を、自分の足で見に行きたい!生涯大雪山と共にありたい♡と、より愛が深まった一日でした。

 (おまけ)

*大雪山の冬山登山、特に厳冬期は、あらゆる登山知識と経験を総動員で臨まなければ、大変危険です。*

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2020年12月25日世界一の雪質、旭岳。

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

 こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

 旭岳スキーコースは、大雪山国立公園の中にあり、スキーコースの下地は、夏は高山植物が咲いていたり、"天女ヶ原湿原"という高層湿原の一体となっており、それらの希少な自然環境が圧雪車やスキーヤーによって損なわれないよう、一定以上の積雪がなければオープンできません。

 

 【積雪量検査中】

 今年は順調に雪が降り積もり、昨日、東川町・北海道上川総合振興局南部森林室・旭岳ロープウェイを運行するワカサリゾートと環境省で積雪量チェックを行い、無事に本日12月25日(金)にオープンすることとなりました。

 

 旭岳は「雪質世界一」と呼ばれるパウダースノー。近年では、その雪を求めて、日本中はもとより、欧米からもたくさんのスキーヤー、スノーボーダーが訪れ、冬の観光資源ともなっていますが、今年は新型コロナウィルスのため、欧米からのお客様がほとんどおらず、観光業の方にとって大打撃となります。

 「雪質世界一」と呼ばれる理由は、日本海の湿った空気を含んだ雪雲が日本海沿岸の山にあたると日本海地方は豪雪となり、その雲は水分を落としながら移動し、大雪山に到着する頃には、雲に水分はなくなり、乾燥した空気と寒冷な気温がぶつかり、大雪山にとても乾いた雪(結晶)を降らせます。

 旭岳はロープウェイで一気に標高1600mまで上がることができるので、大雪山の中でも最も身近に、

超!軽い雪に出会うことができます。

 その雪はまるでホイップクリームの上を滑り降りているかのような浮遊感を味わえる、とても珍しく希少な雪質で、はじめて滑ったときの感覚、驚きは今も覚えています。

 東川町が誇る、世界一の雪質旭岳。国内・道内の方、感染状況が落ち着いたら滑りに来てください。

 

 美しい冬山の側面には、厳しい自然環境があります。

 大雪山は毎冬、雪崩事故や、視界不良・悪天候による道迷いが多発しています。

 自分の身を守るのはもちろん、仲間を守るための装備、知識、経験をフルに活用し、長いようで短い冬山を満喫しましょう。

 良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします!

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2020年12月07日アクティブ・レンジャー写真展inチカホ中止とオンライン写真展開催について

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

 お久しぶりです。東川管理官事務所の渡邉です。

 この時期は雪が積もったり溶けたり、本物の冬将軍が来るまで、じらされながら、今年の冬はどの山に登ろうかと妄想を膨らませる日々です。

 毎年1月にアクティブ・レンジャー写真展inチカホと題し、札幌市地下歩行空間でアクティブ・レンジャー12名が集結し、写真解説や業務紹介など行っていましたが、今年は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、チカホでの写真展は中止とすることにしました。

 今回のチカホ展を楽しみにしてくださっていた皆様、いつも駆けつけて激励をくださっていた皆様、大変申し訳ありません。

 その代わりとして、ご自宅で楽しんでいただけるようオンラインでの写真展を開催することにしました♪

 

 期間は、2020年12月15日(火)~2021年1月12日(火)まで。

 ご覧いただけるサイトは北海道地方環境事務所のHPとインスタグラムを予定しています。オンライン写真展に関する続報はアクティブ・レンジャー日記でお知らせしますので、お楽しみに。

 また、札幌第一合同庁舎でも2021年1月13日(水)~1月20日(水)13時まで、写真のみの展示を予定しています。合庁に来られた際は写真展をご覧になっていってください。

 普段、私たちは全道各地で業務にあたっているので、今回のことはオンライン会議を開催し、みんなで意見を出し合い、この形でまとまりました。いっそ代替え展もしないか、別の会場を探すか、オンラインはどのページにしようか・・・チカホ展は残念ながら中止になってしまいましたが、なんとか別の形でご覧いただけるようになり、一同安心しています。

前代未聞のコロナ禍の写真展も最善の策で一丸となって乗り越えるようAR一同で準備中をしています。お楽しみに☆

 モンベル大雪ひがしかわ店2階でも、12月2日(水)~12月24日(木)までアクティブ・レンジャー写真展を開催しています。東川町に来られた際は、お立ち寄りください。

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