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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

火山と森

2014年07月03日
東川
こんにちは。
無事に各地で山開きを終え、気付けば7月に突入していました。早いですね。
ハイカーの皆さま、今シーズンの大雪山には登られましたか?

6月は十勝岳周辺をよく歩きました。雪解けは例年並み、可憐なお花たちも順に咲き始めています。
毎週同じ道を歩くと、種類の異なる高山植物の開花を順番に見ることが出来ます。
がんばってピークを越えた先に、色とりどりのお花畑が広がっていると、同じ場所でも何度でも感動し、これが見たかった、とつい顔が緩んでしまいます。


十勝岳連峰は今も活動中の火山群の山です。
望岳台から十勝岳への登山道は延々砂利と砂礫地帯が続きます。
日光を遮るものがないため、サンサンと太陽を浴びながら…ではなく夏場の暑い日は容赦ない日差しをガンガン浴び、大汗をかきながらの登山となります。
十勝岳を登るときはいつもより多めの水が必要でしょう。最後、傾斜のきつい直登部分を登り切ると山頂です。
山頂からはこれまで見上げてきた噴煙が上がる荒々しい景色とは真逆の、一面濃い緑の森を見ることが出来ます。
その緑の濃さは森の豊かさ、森の濃さを示しているように思います。
その森には、ヒグマやシマフクロウが暮らし、動物に運ばれる種があり、誰にも見られないで終わるお花がある。
きっと雪解けの沢は日に照らされてキラキラと光り、その水で動物たちが口を潤しているのでしょう。
きっと人間では一生出会うことが出来ない場面があり、いつも今あの森ではどんなことが起こっているのか、どんなに美しい光景が広がっているのか、その一端を少しでも垣間見たく、見られないとは知りつつも、ついつい森を見入ってしまいます。
望岳台(表側)から見上げると荒涼としたダイナミックな山並みですが、裏側(東側)では想像できない豊かな森が広がっているツンデレで、懐の深い十勝岳が大好きです。

今シーズンもパークボランティアの方々、山岳会や登山道関係者と協力し合い、旭岳周辺と十勝岳周辺の登山道のロープ張りを終えました。
いつも皆さん、ありがとうございます。
今シーズンもよろしくお願いします。


さて、お知らせです。
7月6日(日)上富良野町の麓から十勝岳温泉をゴールに峠超えをする自転車のレースがあります。
7月6日(日)午前6時から午後2時までは十勝岳温泉登山口から入山は出来ませんので、十勝岳温泉登山口をご利用予定の方は時間をずらして頂くか、周辺の望岳台-十勝岳、原始ヶ原登山口-富良野岳などルート変更をお願いいたします。
詳細は下記のURLをご覧になり、事務局へお問い合わせをお願いします。

・かみふらの十勝岳ヒルクライムの開催に伴う通行止めのお知らせ
http://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/index.php?id=1444


【安政火口に虹が出ました】