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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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支笏洞爺国立公園

59件の記事があります。

2021年07月08日草刈り・ペンキ塗り

支笏洞爺国立公園 荒川真吾

こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの荒川です。

今回は、先日支笏湖地区パークボランティアの皆さんで行った「草刈り・ペンキ塗り作業」の様子をお届けします。この作業は支笏湖や休暇村の園地を利用される方々に、より気持ち良く利用していただけるよう毎年行っているものですが、コロナウイルス感染症拡大の影響で昨年は実施できず、今年も約1ヶ月の延期の末に実施することができました。

例年実施している休暇村園地周辺の草刈りや、標識・テーブルなどの拭き掃除に加え、今年は標識や看板の塗装作業も行いました。

作業の様子

塗装前後

支笏湖畔親水広場の標識は、湖からの風や飛沫、雪の影響で塗装が痛んでいましたが、見違えるように綺麗になりました。この夏も多くの方にこの場所で支笏湖を背景に写真を撮影していただければと思っています。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、国立公園には「日本を代表するすぐれた自然の風景地を保護する」という目的があり、公園内の建物や標識などは自然の景観になじむよう管理されているため、標識は茶色で塗装しています。

パークボランティアの皆さんも、支笏湖を訪れる方々に少しでも楽しんでいただきたいという気持ちで一生懸命作業に励んでいただきました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

作業が無事に終わって片づけをしているとき、今回手入れを行ったテーブルで早速お昼を食べている利用者を見かけました。作業を行った施設を楽しく使って下さる方がいるということは、維持管理作業で一番嬉しいことですね。

国立公園の適正な保護と利用は、公園を訪れてくれる利用者の方々のご理解があって初めて成り立つものです。これからもパークボランティアの皆さん、利用者の方々と一緒に国立公園のより良い環境づくりに努めていきたいと思います。

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2021年07月06日樽前山コマクサ除去

支笏洞爺国立公園 北海道地方環境事務所

こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの荒川です。

コロナウイルス感染症拡大の影響で、パークボランティア活動ができない状況が続いていましたが、先日、今年度初めての活動となる樽前山のコマクサ除去作業を実施する事ができました。今回はその様子をお届けいたします。

コマクサは「高山植物の女王」とも呼ばれ、北海道では大雪山系や日高山脈・知床半島の一部に分布しています。樽前山には本来生育しておらず、現在生育している個体は過去に人間によって持ち込まれたものです。そのため、環境省では樽前山本来の自然を取り戻すため、平成16年から継続的に抜取り作業を行っており、今年度は初めて支笏湖地区パークボランティアの皆さんと一緒に作業を行いました。

コマクサを除去する地点は山頂付近にあるため、自然観察をしながらまずは皆で登山です。

除去地点に到着後、長年除去作業に携わって下さっている講師の方からコマクサの生態や特徴について解説いただき、作業開始!

綺麗なコマクサの花を抜き取ってしまうのは少しかわいそうな気持ちもありますが、樽前山のコマクサは園芸用の品種が持ち込まれた可能性もあるそうです。放置しておくと元々生育しているイワブクロ(タルマイソウ)やコメバツガザクラといった植物や樽前山の生態系に悪影響を与えてしまうかもしれず、コマクサ生息域の拡大を防止しなければなりません。

当日の樽前山山頂付近は濃霧と強風で、午前中で作業を終了しましたが、皆さんとても熱心に作業を行って下さいました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます!

気軽に高山植物を見ることができる樽前山には、年間を通じて多くの登山者が訪れます。皆さんも「登山道を外れない」「ゴミを捨てない」といった基本的なマナーを守って樽前山の自然を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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2021年03月29日お気に入りの場所

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

だんだんと日差しがあたたかくなり、鳥たちのさえずりが聞こえ始め、春の気配を感じる支笏湖。

季節の移ろいを実感中の當山です。

 

もうすぐ新年度が始まりますね。

今年度を振り返ってみると、イレギュラーな対応が多かったと感じる一方、支笏湖地区と定山渓地区の新たな一面を知った年でもありました。

そこで今回は、私の「お気に入りの場所」をご紹介したいと思います(^^)

 

「無意根山」

無意根山は、標高1,464mで中腹に「大蛇ヶ原湿原(薄別コース)」がある変化に富んだ山です。

昨年の10月、山頂の先の三角点の場所から美しい羊蹄山と遙か遠くに樽前山の溶岩ドームの噴煙が見られ、とても感動しました。

 

「定山渓温泉~二見公園の散策路~」

昨年(7月と9月)、一般社団法人定山渓観光協会さんと観察会を実施し、散策路沿いの豊平川で子ども達と一緒に川遊びや生き物探しをしました。

初めて、ダイモンジソウやギンリョウソウ等を見ることができ、温泉だけじゃない定山渓の魅力を発見した日となりました。

 

「赤く染まる支笏湖」

山々に囲まれた支笏湖は、陽が沈んだ後も、陽が残り美しい夕焼けが見られます。

赤く染まった空と湖、山々のシルエットが引き立てられ、思わず魅入ってしまいました。

 

「イチャンコッペ山」

軽アイゼンを装着し、冬山登山をした際に出会った景色です。

陽の光で湖面と雪がキラキラと輝き、幻想的な雰囲気に包まれていました。澄んだ空気が心地よく、下山を惜しんだひとときでした。

 

実は、私の日記は今回で最後となり、新たなステージへ進むことになりました。

当事務所に着任早々、支笏湖の春の風物詩「鏡」の現象と出会い、一気に支笏湖の虜となり、"しっかりやろう"と決意したことを覚えています。

今まで巡視やイベント企画、外来種除去作業、普及啓発、環境教育等、様々なことに携わらせていただきました。

パークボランティアや業者の方々にご指導いただきながら業務を進める傍ら、地域の清掃やイベントにも参加していく中で、多くの方々から愛されている国立公園だということを実感しました。

今後も支笏湖ファンの一人として、陰ながら魅力を発信できたらと思っています。

着任早々に出会った支笏湖の鏡現象

 

業務で関わっていただいた全ての方々、日記を読んでくださった方々、心より感謝申し上げます。

次のARへバトンタッチしますが、引き続き、支笏湖地区&定山渓地区の自然をお楽しみ下さい♪

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2021年02月12日千歳・支笏湖氷濤まつり~氷の野外美術館~

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

千歳市内から支笏湖へ向かうルート(道道16号線)。

2月初旬、朝日に照らされて輝く樹氷たちに出会い、早きは三文の徳だと感じた當山です。

 

さて、現在、支笏湖では、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し(売店・花火・滑り台等を中止)、「氷の野外美術館」というテーマで「千歳・支笏湖氷濤まつり」が開催されています。

入場して最初に目につくのは、巨大な5本のタワー!

例年は2本のタワーが立っていますが、やはり複数のタワーがあると迫力満点です。

他にも、「アイスフォール」や、支笏湖ブルーが際立つ「アイスウォール」、屋根を無くし、森や林の中を登って行くイメージで作られた「展望台」からの眺めも新しい景色で新鮮でした♪

夜も綺麗です♪

ちなみに、展望台から見える景色で、本公園に関する「あるもの」が表現されているので、探してみると楽しいですよ(^^) ※ヒント:「あるもの」を上空から見た形

また、所々に三密を回避するための工夫が施されており、製作スタッフの皆さんのアイディアが結集された内容であるということも感じました。

 

※詳細情報↓↓

●千歳観光連盟 氷濤まつり情報

http://www.1000sai-chitose.or.jp/icefes.html

●支笏湖氷濤まつり Facebookページ

https://www.facebook.com/hyoutoumatsuri.shikotsuko

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2020年12月25日空の広さを実感

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

みなさん、こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの當山です。

 

さて、支笏湖商店街周辺の「電線の地中化」の工事が完了しましたので、その様子をご報告します。

電線が埋設されたことにより、今まで遮られていた景色が一気に開き「空はこんなにも広かったのか!」と実感しました。

 

今年の支笏湖園地は、電線の地中化を含めて、展望デッキの新設やアスファルト舗装、街路灯のLED化、側溝の整備などなど・・・大規模な整備の一年でした。

来年以降も一部の整備は続きますが、地元の方々や来訪者が快適に利用できるように取り組んでいきたいと思います。

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2020年12月23日身近に暮らす動物たち

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

気温の低い日や雪の降る日が多くなり、一面銀世界となっている支笏湖。アパートの水道管が凍結してしまい、冬の洗礼を受けている當山です。

 

さて、環境省では今年9月に、利用者のみなさんが、より快適に滞在できるよう、支笏湖ビジターセンターの南側に展望デッキを整備しました。冬になって落葉が進んだことから、展望デッキからの景観を良くするために、危険木伐採に合わせて一部の木の伐採や枝払いを行いました。

危険木(きけんぼく)とは、基本的に枯れ木や腐った木等のことです。

倒木の恐れがあるため、定期的に専門業者と一緒に園地内の樹木の診断をする危険木調査を行い、未然に園地利用者への危険を防ぐ取り組みを実施しています。

作業の様子

 

その作業中に、業者さんから「伐採した木に巣穴があり、そこからエゾモモンガが出てきた」という連絡があり、現場に行ってみると・・・

※クリックすると大きくなります。

 

伐採した危険木の側面に巣穴を発見!

倒木する前に対応ができて良かったとホッとしつつ、エゾモモンガは、すでに別の木の巣穴に移動していたようで、姿を見ることはできませんでした。しかし、毛玉のような痕跡から彼らのぬくもりを感じました。

ビジターセンタースタッフの情報によると、巣穴は他にもたくさんあり、移動しながら暮らしているそうです。

お休みのところを邪魔してしまい申し訳ない気持ちもありましたが、人通りが多い身近な場所に、彼らが生息していることに感動しました(^^)

展望デッキからの眺望は、10月と比べ、風不死岳と支笏湖が綺麗に見られ、とても良くなりました。

単純に「綺麗だな~」と思うだけではなく、エゾモモンガや様々な野生動物たちが暮らしていることを思い浮かべてみてはいかがでしょうか。

私たちが気付いていないだけで、この周辺には多数の動物たちが暮らしており、彼らの存在を感じながら過ごしてみるのもオススメです(^^)

 ※展望デッキの利用について

  冬季期間中は閉鎖となっていますので、来年、是非ご利用ください☆

 

ちなみに、展望デッキの工事から完成までの様子を下記の支笏洞爺国立公園公式SNSで公開中です。ご興味のある方は、ご覧下さい♪

Instagramhttps://www.instagram.com/shikotsutoya_nationalpark/

Facebookhttps://www.facebook.com/ShikotsuToya/

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2020年12月17日アクティブ・レンジャー写真展in支笏湖~北の自然の舞台裏~開催中!

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの當山です。

 

さて、現在、12/2()より支笏湖ビジターセンターで「アクティブ・レンジャー写真展~北の自然の舞台裏~」を開催中です!

※開催期間:12/2()12/27()

 

本写真展では、国立公園や国指定鳥獣保護区、野生生物保護センターなどで、アクティブ・レンジャー達が、現地巡視や自然ふれあい活動、野生生物の保護活動など日頃の業務を通じて撮影した写真と業務を紹介するポスターを展示し、北海道各地の自然が持つ素晴らしさと環境保全活動について紹介しています。

 

写真展を通して、自然環境への関心と理解を深め、私たちの活動を知っていただけると幸いです。

 ※アンケートに回答するとオリジナルのしおりをプレゼント!

支笏洞爺国立公園公式SNSでも動画を配信していますので、是非、ご覧いただき、フォローもお願いします(*^^*)

 ☆Facebook:https://m.facebook.com/ShikotsuToya

 ☆Instagram:https://www.instagram.com/shikotsutoya_nationalpark/

 

また、令和3年1月に札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)で開催を予定していたアクティブ・レンジャー写真展inチカホは、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、札幌第一合同庁舎1階に変更し、開催することとなりました。

オンラインでも写真を掲載していますので、こちらもどうぞご覧ください(*^^*)

 ※詳細はこちら↓↓

http://hokkaido.env.go.jp/pre_2020/post_135.html

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2020年11月13日11月ならではの観察会♪in支笏湖

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

支笏湖周辺の山々に積もった真っ白な雪が美しいと感じる今日この頃。

毛布の膝掛けが手放せない當山です。

イチャンコッペ山からの眺め

 

さて、陽の光が暖かくお天気に恵まれた11/7()に「野鳥と冬芽の観察会」を開催しました。

※参加者:15名(40代~70代:11名、子ども:4名)

観察会が始まり、パークボランティアさんが地面に落ちていた「あるモノ」を拾い、上に向かって飛ばし始めました!

「あるモノ」の正体は、「アカイタヤ」でした。

アカイタヤとは、イタヤカエデの変種で山地に生える落葉樹です。

子供たちは、クルクルとブーメランのように落ちていくアカイタヤの種飛ばしに、喜んでいました(^^)

なかなか写真では伝わりにくいので・・・是非、皆さんも種を見つけた際は、飛ばしてみてはいかがでしょうか♪

 

他には、バナナに似ているカツラの冬芽や赤色のナナカマドの実、花のようなハナゴケ、トビ、アカゲラ等を観察することができました。

※写真をクリックすると大きくなります。

 

今回は、解説者4名で、二班に分けて実施しましたが、参加者の方々は野鳥や冬芽を観察しやすくなった今の時期ならではの支笏湖を楽しんでいました(^^)

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2020年11月10日環境月間の清掃!

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

紅葉シーズンが終わり、ちらほらと雪が舞う季節となった支笏湖。早くスキーがしたくてたまらない當山です。

 

さて、先月(10/30)、6月から延期となっていた「環境月間の清掃」を開催しました。

開会式の様子

 

8月の「自然公園クリーンデー」と同様に、規模を縮小し、企業様・団体様・地域の皆様に少人数でのご協力を依頼したところ・・7団体約50名の方々が参加なさいました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました(^^)

 

今回の清掃場所は、「ポロピナイ」・「休暇村支笏湖付近の側溝(人数多め)」・「中モラップ」の計3カ所に設定し、清掃Start

 

 

「自然公園クリーンデー」のゴミの総重量は約52kgでしたが、今回はなんと134.1kg!

一番ゴミが多かった場所は「中モラップ」。

残念なことに、また新たに冷蔵庫(不法投棄)が道路沿いに捨てられていました・・・

そもそも、不法投棄とは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」に反して違法に廃棄物を投棄する行為で、罰則が設けられており、「誰も見てないから良いだろう」という訳にはいきません。

「どうかこれ以上、綺麗な支笏湖にゴミを捨てて欲しくない」と願わずにはいられませんでした。

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2020年10月23日定山渓で森あそび川あそびDAY

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

みなさん、こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの當山です。

今年の7月と9月に、定山渓で自然観察会のイベントを開催しましたので、その時の様子をお伝えしたいと思います(^^)

(共催:一般社団法人定山渓観光協会、ガイド:NPO定山渓自然倶楽部)

 

2020.07.18

夏真っ盛りの定山渓で、仙人と言われている名物ガイドさんの案内で、シナノキの花やヤマグワの実、アオダイショウを観察したり、川で生き物探しをしました♪

(参加者:17名)

※クリックすると大きくなります。

 

2020.09.12

ひんやり涼しくなった定山渓で、花の形が「大」の文字のような「ダイモンジソウ」や赤色の「ガマズミ」の実を観察したり、川で石投げをして楽しみました♪

夏の時期に咲くはずの「ギンリョウソウ」も見られ、独特な佇まいに皆さん興味津々でした(^^)

(参加者:17名)

※クリックすると大きくなります。

 

また、9/17()に二見公園の管理(ササ刈りや流木撤去等)のお手伝いをしました。

ササ刈りをしたことで、今まで芽を出していなかった、「サイハイラン」が咲くようになったとのこと。定期的に公園を管理されている団体の皆さんに感謝しつつ、来年、満開のサイハイランの群落を想像しながら作業しました(^^)

 

定山渓は、温泉のイメージが強いですが、二見公園に一歩足を踏み入れてみると、可憐なお花や昆虫、魚などの生き物と出会える場所があります。

秋の定山渓(二見吊り橋)
 

人口約197万人が暮らしている札幌市。

その中心部を流れる豊平川の上流が定山渓の森の中にあり、「こんな場所があるなんて知らなかった」という参加者の笑顔を見て、私自身も新しい定山渓の魅力を堪能したひとときでした。

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