アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
ドングリ調査
2020年09月14日こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!
先日、洞爺湖地区パークボランティアさんと、昭和新山駐車場にて、ドングリの調査を実施しました!
今回の調査は、北海道庁さんからの依頼で実施いたしました^^
秋の堅実類(ドングリなど)や、漿果類(ベリーなど)の実りの豊凶と、
ヒグマ出没の頻度が関係している(?!)可能性があることから、
ヒグマの大量出没を予測するための基礎資料を得る事を目的としています☆
調査方法はいたって簡単☆
1つの森林から3本のミズナラの木を調査木とし、1本につき20本の枝をランダムに選び、
枝先にドングリがついているか、ついていないかを判断する、というもの。
今回は総勢11名ものパークボランティアさんが参加してくださいました^^
実際に双眼鏡で枝先を見てみると、
ドングリの実は基本的に上を向いて実っているため、木の下から見上げてもなかなか見えません・・・。
少し引いたアングルから見ると、どんぐりの実が見えやすいということや、
同じ林内でも、どんぐりの豊凶にバラつきがあるということ、日なたよりも日陰の枝の方が見えやすいということなど、
様々な発見がありました!
調査中パークボランティアさんから、
「ドングリがたくさん実っているミズナラの木の下には、たくさんドングリが落ちているけれど、
ドングリがあまり実っていないミズナラの木の下には、あまりドングリが落ちていないから、
見落としている訳ではなく、やっぱりこの調査木は実りが少ないんだと思う・・・!」
「高いところにある枝よりも、低いところにある枝の方が、たくさんドングリが実っているように見えるけれど・・・
それって、私たちから距離が近くて見えやすいからなんじゃ・・・?」
などなど、たくさんのお声が聞こえて、ただ調査するだけでなく、様々な情報から推測して、
複合的に考えることで、より知見が広がるなぁと勉強になりました^^
一足お先に調査を終えたパークボランティアさんが、付近でギンリョウソウやキノコを見つけてくださいました^^
私もずーっと見たいと思っていたギンリョウソウを初めて見ることが出来、とても嬉しかったです!
今年は比較的、例年よりもドングリの結実が少ないというお話を聞きしましたが、秋はまだまだこれから♪
紅葉やお月見など、旬の秋を楽しみましょう^^