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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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大雪山国立公園

114件の記事があります。

2021年07月12日一番遅い桜

大雪山国立公園 入江瑞生

今年は5月10日に日本全国を北上してきた桜前線も終わりましたが、大雪ではまだそこから様々な桜を見ることができました!!私の今年の桜は5月中旬の大雪の麓の上川公園から始まりました。公園からはエゾヤマザクラとともにまだ真っ白な表大雪の山々が一望することができました。

大雪の山々にも春の訪れを告げるかのようにチシマザクラが咲き始めました。

この写真は6月9日に黒岳ロープウェイを降り散策路で撮ったものです。

マルハナバチたちも忙しそうに花を巡っていました。

体が花に比べて大きいマルハナバチが蜜を求めて花に停まると、花が垂れ下がりブラブラと揺れ、それでもしがみついている様子は見ていて飽きることのない時間でした。

7月9日には松仙園の登山道でも終わりかけのチシマザクラが見られました。連日の雨により花はだいぶ落ちていましたが、この時期でも見られることに驚きました。

エゾヤマザクラの開花は5月ですが、チシマザクラは5月から7月と開花時期が長く、サクラの種類によっても開花の時期が異なります。またサクラの開花には開花前の気温に大きく影響すると言われており、今回見たチシマザクラは標高が高く雪解けが遅い大雪山国立公園の中でも遅い場所だったのではないかと考えられます。

7月上旬まで大雪山の中では見られると言われるサクラを今年初めて見ることができました。来年も楽しみです。

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2021年06月29日大雪山のパークボランティア始動!

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

北海道にも短い夏がやってきました。去年まで毎晩聞こえてきたオオジシギのディスプレイ・フライトも今年はあまり聞こえてきません。みなさんの地域はどうでしょうか。

毎年6月は山開きにあわせてパークボランティアのみなさんと旭岳周辺と十勝岳周辺の登山道整備をしていましたが、緊急事態宣言中はパークボランティア活動を停止したため、晴れて宣言が解除された6月23日(水)と6月25日(金)に登山道整備を行いました。

登山道整備は天候、メンバー、人数、雪解け状況など毎年状況が違い、また過酷な環境下での作業なので何年やっても「いつもと同じように」いかないのが山の作業の難しいところ。

ですが、今年は人数は少ないながらも二日間とも天気に恵まれ、無事に鉄ピンの交換やロープ張りが完了できました。

【鉄ピン一人4本(約5kg)、荷揚げの様子。】

荷揚げ中もおしゃべりは止まりません。パークボランティアのみなさんは本当に元気です。(この日はついつい頑張りすぎて11時間の行程となりました・・・)

強風地帯では新しいロープを試してみたり、装備を改良して作業効率をアップさせたり・・・今年も試作品をいくつか導入してみましたが、来年はあれも試そう、これもやってみよう、と頼れるみなさんとより良い整備にするためにワクワクする次なるアイディアが浮かんできています。

ハードな行程ですが、みなさんがいつも明るく作業してくださるので、なんと心強いことか。

パークボランティアとして大雪山を登るみなさんの熱意のある姿は本当に惚れ惚れとしますし、一緒に作業できることを誇らしく感じています。また、みなさんの熱意に答えられるよう、私自身も鍛えなければ!といつも高められています。

【名付けて、イワウメロード。星屑をちりばめたようでした。】

そして、みなさんと今年も大雪山に登れたこと。

大雪山が大好きで、大雪山を守りたいという同じ志の方たちと、同じ釜の飯を食べてから(大変な作業をしてから)見る大雪の絶景は、いつも以上に心に染み入り、本当に心強く、パークボランティアに出会えて良かったな~と思っています☺☺☺

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2021年05月25日五月晴れの日に

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

今回の日記は5月の東川町を紹介します。

季節の変わり目で中途半端な感じがしますが、実は東川町にとって5月はオススメの時期でもあります。

東川町は全耕地面積のうち水稲作が80%を占めています。

わが町には、北海道最高峰 旭岳をはじめ、水、雪、米、写真の文化など、町自慢のものがたくさんありますが、田んぼに水がはり、稲が植えられるまでの数日間だけ見られる、この水田鏡もご当地自慢の景色の一つ。

【キトウシ展望閣より撮影】

東川町では高級米「ゆめぴりか」、「ななつぼし」などのお米を作っていますが、わが町の「ゆめぴりか」は2019年「ゆめぴりかグランプリ」の最高金賞を受賞しました。

東川町は全家庭、地下水の町。なんと水道代はタダ!

大雪山に降った雨や雪は、山肌に染み込んだり、地表を流れたりしながら長い年月をかけて山の麓におりてきます。

大雪山は火山活動でできた火山群。山体を作っている火山噴出物の地層は、無数の穴や亀裂があり、水がその中を流れていくときに、水の中に含まれるゴミや有機物などを取り除くろ過フィルターの役割を果たすと同時に、周りの岩に含まれる天然ミネラル成分が水に溶け込んでいきます。

いわば、大雪山は「大自然の天然フィルター」としてゆっくり水を磨いてくれます。

東川町のお水は美味しく、お水をきっかけに移住してくる人が多いのも事実です。


【大雪遊水公園より撮影】

5月、東川町の桜は満開となります。

特に、ここ遊水公園にはエゾヤマザクラが植樹され、町民の憩いの場となっています。

遊水公園では、桜の名所としてだけでなく、池に雪解け水を貯め、太陽の日差しで水を温めてから田畑に送るという遊水池の役割も果たしています。雪解け水は農業用水として使用するには冷たすぎるそうです。

【勇駒別湿原から撮影】

旭岳温泉にある勇駒別湿原は5月中旬以降、雪解けが少しずつにすすみ、いち早く雪が溶けたところからエゾノリュウキンカとミズバショウが咲き始めます。ここには木道が敷かれていますが、まだ雪でほとんどが隠れているため、私は週に1回ほど現地に行き、スノーブリッジの雪切りをしたり、スノーブリッジを踏み抜かないようロープ柵を設置したりしています。

長靴での散策と双眼鏡があると楽しめますよ。

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2021年05月12日特定外来生物 セイヨウオオマルハナバチ

大雪山国立公園 上士幌 上村 哲也

 トマトなどの温室栽培で受粉作業を効果的に行うため外国から導入された特定外来生物・セイヨウオオマルハナバチですが、野外に逸出した個体が繁殖し、餌や巣の競合で在来種を駆逐したり、植物の受粉を妨げることが懸念されています。セイヨウオオマルハナバチは、在来種に比べて大型、短舌なことから、花の形状によっては受粉を助けることなく花の根元などを破って蜜だけを吸う盗蜜という行動をすることが知られています。
 毎年、上士幌管理官事務所では、セイヨウオオマルハナバチの女王蜂が活発に活動する頃を選んで、十勝総合振興局、士幌町役場、JA士幌町、大雪山国立公園パークボランティアのみなさんと防除活動を行ってきました。近い将来、薬剤による駆除が実現することを睨みモニタリングを続けています。活動の中心となる士幌町役場の敷地にはエゾムラサキツツジが多く植えられていて、花を訪れるハチが網を振って届く高さを飛ぶので捕獲しやすいのです。
 しかし、5月10日(月)に士幌町にて予定していたセイヨウオオマルハナバチの防除は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止しました。残念ながら2年連続の中止です。
 代わりにモニタリングを上士幌管理官事務所のみにより実施しました。今年は桜の開花が早く、エゾムラサキツツジも早々に咲き終わってしまうのではないかとも心配しましたが、十分に花があり安心しました。雨が降ってきたため30分ほどで終了しましたが、15個体を捕獲、5個体を取り逃し、在来種であるエゾオオマルハナバチを3個体目撃しました。
 この後、士幌高原、鹿追町の扇ヶ原展望台や白樺峠、上士幌町のぬかびら源泉郷や十勝三股など、少しずつ標高を上げながらモニタリングを重ねていきます。温暖化などの影響で彼らが大雪山の奥深くまで訪れる前に駆除方法が確立してほしいものです。
 写真は、エゾムラサキツツジに訪れた在来種のエゾオオマルハナバチです。
エゾオオマルハナバチ

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2021年04月22日気がかりな春の幕開け

大雪山国立公園 東川 渡邉 あゆみ

こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

東川町にも本格的な春がやってきました。

野鳥の声、雪解けで水量が増した川の音、盛大に花粉をつけたネコヤナギがそよぐ音。

冬が静かなだけに、にぎやかな春の訪れは、季節の巡りをいっそう強く感じられる気がします。

これからの季節は、いつもやってくる渡り鳥たちとの再会がとても楽しみです♪

さて、旭岳ビジターセンターに新たな展示が増えましたので、ご紹介します。

表大雪地域のバーチャル・トレッキングや、空を飛んでいるような感覚が体験できるスカイウォーク、絶景コレクションなど11個のコンテンツをご用意しました。

バーチャル・トレッキングでは山岳ガイドさんの解説を聞きながら、お天気の良い日に大雪山を歩いているような体験ができます。ぜひ、全てのコンテンツを見ていただきたい!自慢の映像集です(^○^)

実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を"仮想的に拡張する"仮想現実。タブレットで動植物の紹介や、大雪山の環境分布など見ることができます。

最新の映像展示技術をぜひ、ご覧になっていってください。

【2021年4月10日(土) 上富良野岳より撮影】

今年の大雪山はとても雪が少ないので、このまま早く雪解けがすすむと、高山植物の開花が早まり、マルハナバチが蜜を集める時期とお花の開花のタイミングがズレてしまいます。虫媒花高山植物の約40%がマルハナバチに受粉を依存しているため、お花も受粉もできず、ハチも蜜不足となり、お花とハチの共生関係が保たなくなるのでは・・・シーズン前から気がかりです。

大雪山のお花畑とマルハナバチを守るために、なにができるでしょうか。

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2021年04月05日大雪山国立公園管理事務所に着任しました!

大雪山国立公園 上川 入江瑞生

はじめまして!

4月1日より大雪山国立公園管理事務所にアクティブレンジャー(以下AR)として着任した入江瑞生です。私は大学から北海道に住み始めて、北海道の自然が大好きになりました。大学を卒業する前にもっとこの自然を知りたいと思い、ARになりました。

出勤二日目の今日は上川の事務所から大雪山の山々がくっきりと見えたすがすがしい朝でした。私は気分が上がった一日でしたが、皆さんはどうでしたか?

表大雪をバックに私の紹介写真を撮っていただきました。とても綺麗ですよね!!

紹介写真用に事務所の前でも撮ってもらいました。

これから、上川を始め大雪山の自然の情報や各イベント情報など定期的に皆様にお伝えできればと思っています。

大学を休学してARに着任したので右も左もわからない状態ですが、精一杯頑張ります。温かい目で見守っていただけると幸いです。よろしくお願いします。

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2021年03月11日ニセイノシキオマップの氷瀑

大雪山国立公園 忠鉢伸一

3月7日に層雲峡で行われた自然観察講座の様子を紹介します。

上川町公民館主催、大雪山国立公園共催で上川町在住の方々を対象に行っているイベントです。

今回は層雲峡の沢山ある氷瀑の一つ、ニセイノシキオマップ滝を観察に行きました。

層雲峡には、源流であるニセイカウシュッペ山(1883m)から流れる「ニセイ」の名前のつく川が3つあり、それぞれが石狩川に流れ込んでいます。

「ニセイ・ノシキ・オマ・プ」とはアイヌ語で「渓谷の中央にあるもの」という意味。アイヌはこの3つの川を人体に形容して、中流に流れ込むこの川を胴体と表していたと考えられています。

(参照 山田秀三『北海道の地名』 知里真志保『地名アイヌ語小辞典』)

上川山岳会8名が講師となり、総勢28名での観察会となりました。

暖冬だった昨年の冬とは違って、ここには雪が沢山あります。先頭はラッセルしながら林道の中を進んでいきます。

晴れた日であればニセイカウシュッペ山の稜線が見えるようですが、この日はあいにくの曇空だったため山肌が見える程度でした・・・

野生動物の痕跡を探したり、溶け始めた川を眺めながら川沿いを進んでいくと、

氷結した滝が姿を現しました。とても綺麗な氷瀑です。

 

ニセイノシキオマップ滝は別名「ブルーウルフ」とも呼ばれています。

氷が青く見えるのがブルーウルフと呼ばれる由来なのでしょうか。

水が澄んでいるから氷も綺麗になるのでしょう。

アイスクライマー達にも人気の場所のようですが、氷の壁を登らない人であってもこの氷瀑を見たら感動すると思います。

層雲峡には一般的にあまり知られていないスポットがまだまだ沢山あるような気がします。

積もったばかりの新雪も味わえましたが、沢部分は大きく踏み抜く場所もあり、確実に春は近づいているなあと感じられました。厳しかった冬ももうすぐ終わりです。

自然観察講座に参加の皆さん、そして上川山岳会の皆さんお疲れさまでした!

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2021年03月03日大雪山 ヌタプカウシペ

大雪山国立公園 上村 哲也

 総合型協議会への改組に伴い大雪山国立公園連絡協議会のウェブサイトをリニューアルすることになり、大雪山の山々を紹介するページにアイヌ語地名解説を加える機会を得ました。それらを調べる中で大雪山を表す「ヌタプカウシペ」に興味を持ちました。

 ヌタプは湾曲する川に囲まれた土地を表すことがあるようです。例として挙げられるのは網走の大曲や新篠津の袋達布ですが、せいぜい長径で2km足らずです。アイヌのスケール感はどれほどだったのでしょう。旭川から大雪高原温泉辺りまで石狩川は大雪山を囲むように遡りますが、これもまたヌタプとして捉えられていたのでしょうか。旭川から層雲峡を越え石狩川本流を遡り、高根ヶ原を越えて天人峡に辿り着いたなら湾曲していることを知れたのかもしれません。

 しかし、大雪山には別の答えがありました。「北海道の地名」(山田秀三著)の大雪山の項に次のとおりの記述があります。

 石狩川上流に行った時に、同行してくれた近文の尾沢カンシヤトク翁に、どこかにそのヌタプがないでしょうかと尋ねたら、「あのヌタプは山の上の湿原のことだと聞いています。一段高くなった山の上に広い湿原(nutap)があって、更にその上に聳えている山だからヌタプ・カウシ・ペというのだ思っていました。」との答えだった。それなら地形的にはぴったりである。
 とにかく分からなくなった山名である。参考のために聞き書きを書いた。これからも同好者によって検討して行ってもらいたい名である。

 石狩川上流の一段高くなった山の上にある広い湿原とは何処のことでしょうか。山田秀三氏は石狩岳近くの源流部までは訪れていないようです。翁もまたその湿原を、そこからその上にある山を見てきたのではないようです。

 沼ノ平でしょうか、裾合平でしょうか、はたまた高根ヶ原でしょうか。登山道からは少し離れているので、高根ヶ原に広い湿原があることを私は知りませんでした。

 広い湿原の、更にその上に山が聳えているといいます。いずれの場所も確かに愛別岳や旭岳、白雲岳などがその上に聳えています。沼ノ原や五色ヶ原越しにトムラウシ山を仰ぎ見ると、ここもまた捨てがたいように思えます。あるいはその全てが当てはまり、この大きな山体をヌプカウシペと呼んだのかもしれません。

 今年は、広い湿原のその上に聳える山、ヌプカウシペの光景を求めて山行を重ねよう、そう新年に思ったのでした。

 絵は、大雪山国立公園からは外れたチトカニウシ山。チ・トゥカン・イ・ウシ(我ら・射る・いつもする・処)近くを通るときに矢を放ち吉凶を占ったのだそうです。

<参考文献>

山田秀三.北海道の地名.北海道新聞社,1984,586p.

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2021年03月01日ドングリで草木染め♪のご報告

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

 こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

 3月に入りました。日増しに日が長く、降る雪が重たくなり、春が近いことを感じます。今頃、ヒグマの巣穴では赤ちゃんが誕生し、母グマのお乳を飲みながら本物の春を待っているのでしょう。

 さて、2月27日(土)に旭岳ビジターセンターで、「ドングリで草木染め」ワークショップを開催したので、その様子をご報告します。

 新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、今回は町民限定とイベントさせていただきました。町外からも参加したいとご反響をいくつかいただきましたが、お応えできず申し訳ありませんでした。

 

 イベントを開催した経緯は、冬季の旭岳ビジターセンター利用促進、そして昨年使い捨てレジ袋が廃止になったので、草木染めで世界で一つだけのエコバッグを作って末永く愛用してもらいたい、と考えついたのがはじまりでした。

 染めるバッグは、令和元年度に旭岳ビジターセンター開館記念で作成したノベルティーのトートバッグにしました。

 草木染めは「藍染め」が有名。なぜ、今回ドングリかと言うと、秋に採取して冬まで保存が利くもの・・・と考えついた結果がドングリでした。

 ちなみに、北海道に藍は自生していません。アイヌの人々は「蝦夷大葉(エゾタイセイ)」を使って、アイヌ衣装を染めていたそうです。

 草木染めは日本では縄文時代から、海外では動物の血液や貝殻、昆虫でも染めていた染め文化で、1800年代終わりに合成染料(化学染料)が開発されてから、手間とコストのかかる草木染めは衰退していったそうです。

 草木染めの工程をザックリ説明すると・・・ドングリを煮る⇒ドングリ液にバッグを分浸ける⇒媒染する(色落ち止めの作業)⇒またドングリ液にバッグ浸ける⇒水洗い、で終了です。

 

 ドングリを煮出すと、お湯の色がどんどん赤茶色に変わって、良い香りもしてきます。

 漬け込んでいる最中は色ムラができないように、よく布をひっくり返し、布全体にドングリ液が染み渡るようにしていきます。

 

 作業の合間には、ビジターセンターを見学してもらったり、草木染めの基礎知識や、ドングリやナラの説明、ナラクイズ、VR鑑賞など・・・順調に作業は進み、できあがったバッグがこちら。

 ドングリの深みのある優しい赤茶色が入っています♪

 草木染めのおもしろいところが、一つとして同じ色に染まらないこと。同量のドングリで染めたのに、少しずつ色が違ってきます。これから使い込んだり、洗濯していく上でも、風合いが変わってくるでしょう。お楽しみに♪

 私自身も、今回草木染めを調べていく中で、普段自分が着ている洋服や持ち物が地球にどんな影響を与えているか、合成染料での染色がどれだけ負荷をかけているかを知るきっかけになりました。

 私にできることは、使い捨てじゃないものを選択する。必要なものだけを手に取り、大切に使っていく。作れる物はなるべく作って、壊れたらなおして使う。手作りの物は愛着が持てるので、長く使うことに繋がると思います。

 

 参加者の皆さんの染め終わった後の喜んでくださった顔を見て安心しました。

 身近な物で草木染め、またしてみたいと思います。第二弾は何で染めようか考えるとワクワクしてきます。お楽しみに♪

 参加された皆さん、旭岳ビジターセンタースタッフの髙橋さん、ありがとうございました。

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2021年01月27日アクティブ・レンジャーの休日

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

 こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

 高気圧に覆われた1月23日(土)~24日(日)、プライベートで美瑛富士に登ってきました。

 きれいな写真が撮れたので、冬の大雪山国立公園を紹介したいと思います。

 美瑛町白金をスキーで出発。林道を1時間半歩き、登山口に辿り着きました。看板は雪で半分埋まっています。

 これから先は夏の登山道ではなく、バックカントリー(整備された区画外のエリア)に突入。尾根伝いに登っていきます。

 頑張ってラッセルをして、美しいアカエゾマツとダケカンバの森を抜けた先に待っていたのは・・・

 美瑛富士と美瑛岳が正面に見える、開けた台地。

 ここは一体何なんでしょう・・・夏はきっとササ原なのでしょうが、用意された舞台のセットのようなドラマチックな展開に思わず感嘆の声が漏れてしまいました。ここは夏の登山道からは離れている場所なので、積雪期しか見ることができない景色。これが冬山の楽しみの一つでもあります。

 

 初日は森林限界1250mにテントを張り、翌朝アタックです。

 この日は放射冷却現象で、美瑛町の麓は-23℃。山はもっとしばれています。おかげで美しい夕日が見られました。

 

 星が瞬く夜を越え、しばれた朝を迎えました。意を決してテントから外に出ます。

 斜面は凍っているので、スキーではなく、滑落しないで歩くための道具、アイゼンとピッケルに変え、登っていきます。テン場から頂上までの標高差は600mほど。振り返ると、美瑛富士のピラミダルな影が見えました。頂上に着くまでは日が当たらず寒いです。

 

 歩きにくいロックガーデンを越えて、3時間ほどで、頂上に着きました。

 やっと陽にあたれましたが、風が強い!よろけないよう、踏ん張って歩きます。

 お楽しみの頂上からの景色は・・・

 想像では、360℃見渡せる周囲の山々に感動すると思っていたのですが、それ以上に目を奪われたのが、気象の厳しさを物語る、色々な形の風紋やエビの尻尾、スノーモンスターでした。

 誰に見せるためでもなく、また誰にも見られることなく消える自然が作り出した造形美は、言葉にしがたく、究極的に美しい全てが詰まっているようで、本当に忘れがたい景色でした。

 

 大雪山のどっしりとした大きな山々は、心のふるさとのような、安心感と癒やしを与えてくれます。

 そんな大雪山にも見たことない景色がまだまだたくさんあり、一生通っても知り尽くすことはできないでしょう。大雪山のことをもっと知りたい!大雪山の色んな表情を、自分の足で見に行きたい!生涯大雪山と共にありたい♡と、より愛が深まった一日でした。

 (おまけ)

*大雪山の冬山登山、特に厳冬期は、あらゆる登山知識と経験を総動員で臨まなければ、大変危険です。*

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