アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
タウシュベツ川橋梁自然観察講座
2020年02月26日上川アクティブレンジャーの忠鉢です。
2/16日に糠平湖のタウシュベツ川橋梁で行われた自然観察講座の様子を紹介します。
上川町公民館主催、上川自然保護官事務所の共催で、主に上川町内の住民を対象に行っているイベントです。
「タ・ウシュ・ベツ」アイヌ語で沢山の白樺の沢という意味。
かつて帯広から十勝三股までを結ぶ、旧国鉄士幌線に作られたアーチ橋の一つである
タウシュベツ川橋梁を観察に行きました。
講師の上川山岳会の皆さんと参加者総勢23名で目的地を目指します。
この日はあまり積雪もなかったのですが、練習も兼ねてスノーシューで橋を目指すことにしました。
氷結した糠平湖ではワカサギ釣りも楽しみ方の一つです。
遠くの方に結構な数のテントが見えます。
まるで氷を突き破って木が生えてきたように見えます。
水面が氷結した後も湖底の水が発電などに使われているので
徐々に水面が下がりこんな現象が起きます。
タウシュベツ橋梁は、毎年季節が来ると湖に沈んだり、氷雪にさらされたり。
作られてから半世紀以上が経ち、「崩壊も時間の問題」「美しいアーチはもう見られなくなるかもしれない」そんな事が言われはじめてからさらに何年も経ちました。
風化が進んでいるものの、今年も橋梁は健在でした。
遺跡のように朽ちた橋ですが、なぜか違和感のない美しさを感じます。
橋が完全に姿を見せるのは冬の終わり頃から春先、渇水期になる秋頃のようです。
湖に水があって、橋が水面に映っている時期も良さそうですね。
天気が良ければニペソツ山やウペペサンケ山もよく見える良い場所です。
冬以外の季節にも訪れてみたいと思いました。
ひがし大雪自然ガイドセンターでは「今日のタウシュベツ」を見ることができます。
ガイドツアーも行っているので興味のある方は是非見てみてください。