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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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利尻礼文サロベツ国立公園 稚内

261件の記事があります。

2021年12月17日「令和3年度サロベツ・エコモーDay ~これまでの歩み展示会~」開催中!!

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

サロベツ担当アクティブレンジャーの福井です。

サロベツもいよいよ一面真っ白な雪原になる季節がやってきました。

現在、サロベツ湿原センターでは「令和3年サロベツ・エコモーDay ~これまでの歩み展示会~」と題した展示を実施しています。

●はじめに

サロベツでは「湿原の自然再生」「農業の振興」「地域づくり」を中心に様々な自然再生事業が行われており、湿原と農業が共生するプロジェクトとして平成20年に「サロベツ・エコモー・プロジェクト」が誕生しました。

「サロベツを好きな人を増やす」こと、「サロベツを次世代に伝える」ことを目標とし、地域の方や様々な団体と協力をして、湿原の保全と農業といった地域活性化に関わる取り組みを実施しています。

このような活動を多くの人に知ってもらうことを目的として、サロベツ湿原センターで年に一度、多くの方々が集まるイベントとして「サロベツ・エコモーDay」が毎年開かれていました。

今年度は、昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染予防の観点から、代替え企画「令和3年 サロベツ・エコモーDay ~これまでの歩み展示会~」としてポスターを中心とした活動紹介をしています。


各団体の今年度の活動から過去の「エコモー・プロジェクト」の活動まで幅広く展示を行っているため、サロベツ地域について深く知ることが可能です。

今回はサロベツ湿原センターと豊富町定住支援センター「ふらっと★きた」の2箇所の会場で展示を行っています。

お近くへ足を運んだ際に、ぜひともお立ち寄りださい。

●サロベツ湿原センター

期間:12/1(水)~12/28(火)

時間:10:00~16:00

※毎週月曜日 休館

●豊富町定住支援センター「ふらっと★きた」

期間:12/10(金)~12/26(日)

時間:9:00~21:00

※日曜日は午後6時まで

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2021年12月03日冬に備えて・・・

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

本格的に雪が降る日が続くのではないかと、日々、身構えているサロベツ地区アクティブレンジャーの福井です。

雪が降る前にサロベツで行っている事といえば、国立公園内にある看板の冬囲いです。

看板が風雪で痛まないようにシートで囲い、ロープでしっかり結びます。

パークボランティアの方々の力も借りて、肌寒さを感じながらもひたすらに看板を囲っていきました。

・幌延ビジターセンター 下サロベツ園地木道

・サロベツ湿原センター 円山園地木道

他にも旧原生花園跡地やパンケ沼園地、浜勇知園地にもある看板も冬囲いをしました。

看板の盤面が見えなくなって気持ち寂しくなった様にも感じますが、来年の春までの辛抱です。

幌延ビジターセンターも10月一杯で閉館し、しっかり戸締まりされています。


雪が積もれば一面真っ白な湿原になります。

冬のサロベツにもぜひ足を運び、お楽しみください。

施設の開館情報については下記の通りです。

●幌延ビジターセンター

・閉館(2022430日まで)

・木道利用可能(降雪後、使用不可)

・トイレ利用不可

●サロベツ湿原センター

・開館 10:00から16:00 (月曜日休館)

・木道利用可能

・トイレ利用可能

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2021年12月02日礼文島でE-bikeの試乗会!

利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

みなさん、こんにちは!礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

10月の下旬、礼文島でE-bikeの試乗会が開催されました。

早速ですが、みなさんE-bikeをご存じですか?

私はこの試乗会があるまで、バイクのような?自転車のような?乗り心地は?スピードは?色々な想像をし、頭の中が膨らんでいました。

E-bikeは簡単に説明するとスポーツタイプの電動アシスト自転車です。

一般の電動アシスト者に比べて、アシスト力が強く坂道もラクラク登れるため、長距離走行にも向いている自転車です。ヨーロッパでは人気があり、大流行しているようです。


今回、礼文島で行われた試乗会ですが、9月に利尻島でも試乗会が行われています。

国立公園の魅力の向上や、島での二次交通の補完を目的として、地域の役場の方、自転車を取り扱っているガイドの方、ホテルの従業員の方等の幅広い年代の方が参加されました。

礼文島内のモデルコースとしては、ショートコース2つ、ロングコース1つをE-bikeで走行しました。

①北部の岬めぐりコース(ショートコース)

久種湖キャンプ場から出発し、スコトン岬、スカイ岬をめぐりました。

②礼文林道コース・桃岩展望台コース(ショートコース)

礼文林道コースは塗装されていなく、凸凹した道を進んで行きます。

桃岩展望台コースまでの道は傾斜があるものの息を切らすことなく走行できました。

※普段、礼文林道コースは自転車等で走行することはできませんのでご注意下さい。


③礼文島を縦断するコース(ロングコース)

香深港を出発し、香深村、香深井村を抜け、一気に船泊スコトン岬を目指しました。約60kmの道のりでした。

また、 「E-bike」と一言で言っても、多くのタイプがあるようです。タイヤが大きいものだったり、女性が乗りやすいタイプだったり、電動アシストのパワーが強いものだったりがあります。私はこちらの3台のE-bikeを試乗しました。

    女性が乗りやすいタイプ         電動アシストのパワーが強いタイプ

全ての試乗会が終わった後に、緑色のE-bike(写真左)はタイヤが大きく且つ電動アシストパワーが強く、この日一番乗りやすい機種だったことを伝えられ驚きました。

今回初めてE-bikeを体験し、E-bikeの凄さと礼文島で試乗会を行ったからこそ感じれることがありました。

・軽くこぐだけでも電動アシストのパワーを感じますが特に登り坂(桃岩展望台コースまでの道、江戸屋山道)や、最初の乗り始めの一歩が誰かに背中を押されたような感覚になり、一番電動アシストのパワーを感じることができたこと。

・自分自身が時速何kmで走行しているのかも分かるスピードメーターが付いていて、坂道だと30~40km/hほどのスピードで走行し、風と一体になれたこと。

・60kmの道のりで長時間走行しても息切れしないこと。

・何より、いつも何気なくみている景色なのに、E-bikeで走ることによっていつもと違う景色を見ているような感覚になれたこと。

今回の試乗会は多くの方にご協力をいただきました。

ありがとうございました。

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2021年11月12日レブンアツモリソウの今

利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

みなさん、こんにちは。礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

8月にAR日記にて礼文島に咲くレブンアツモリソウや取り組みについて紹介をさせていただきましたが、今回はレブンアツモリソウの今がどのような姿形になっているかなどをご紹介します!

5月下旬~6月中順にかけて、レブンアツモリソウ群生地で可愛らしい姿を見せていたレブンアツモリソウですが、夏から秋にかけて種を付け始めます。

レブンアツモリソウの花の開花する場所が分かっている場合でも

秋になると周辺の植物の成長に伴い紛れるため、見つけるのが難しいと感じられます。

また、この時期になると綺麗に枯れて残っている個体が少ないため、

綺麗に残っている個体がいると美しく感じます。


レブンアツモリソウを毎年見ていると、花が咲くと必ずしも種を付けるわけではなさそうです。そのため、去年種を付けていたけれど、今年は種を付けていないことや、その逆のパターンも見られます。

また、種だけではなく花でも去年咲いていたけど今年は咲いていないことや、数年後に咲くパターンも見られます。まだまだ、謎が多い植物の興味深さを感じています!

花よりも見る機会がほとんどない種ですが、この果実種の重さは0.3グラム程で、果実種の中には、小さな羽のような種子種が入っていて重さは0.06グラム程で、ほとんど重さを感じないです。

そんな小さな種から数年後には、芽が出て花が咲くように、今、私たちができることは何か考えながら、日々取り組んでいきます。

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2021年10月27日下サロベツ園地でササ刈り活動

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

サロベツ担当アクティブレンジャーの福井です。
緊急事態宣言に伴い、パークボランティア活動が実施できずにいましたが、久しぶりにパークボランティア活動を行うことができました。

今回のパークボランティア活動は10月7日に幌延町の下サロベツ園地にてササ刈りを行うものです。
サロベツでは湿原の乾燥化などに伴う、ササの生育地の拡大が問題視されており、ササの生育地の拡大を防ぐことは湿原植物の生育を促します。

活動当日は雨の予報で心配でしたが、皆さんが集まった時には無事に晴れていました。
そして、パークボランティアの皆さんは久しぶりの活動にやる気に満ちあふれていました。
ササを刈る範囲を決めて湿原に降り立ち、その中でひたすら刈っていきます。

刈り取りをしていると足下にショウジョウバカマと思われる葉が確認できました。
このまま、冬を越し来年の春に再びピンクの花を咲かせてくれるのでしょうか。

生い茂るササの下には見えていなかったサロベツで生きる植物の姿がありました。
ササを回収するために用意をしていた袋はあっという間に満杯になり、今回はササを21kg刈りました。
それでもまだササが目立ちます。

今回のササ刈り活動は2005年から継続して行っています。
ササ刈りを行った場所と刈り取っていない場所を見比べると、刈り取りを行った場所では湿原植物の姿が目で確認できるようになっています。
今後も継続が大切です。

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2021年10月05日利尻礼文サロベツ国立公園だより(6月・7月号編)

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

サロベツ担当アクティブレンジャーの福井です!

今回は一気に夏の期間、6月と7月の利尻礼文サロベツ国立公園だよりを紹介します。夏は特に見頃が盛り沢山なため、月2回上旬と下旬で発行をしています。

●6月上旬 輝く生命               ●6月下旬 一期一会

利尻礼文サロベツ国立公園も4月と5月に比べて新緑になり、緑の草や葉を彩るように黄色やピンク、紫といった鮮やかな色の花が咲きます。

サロベツでは、夏にやってくる輝かしい黄色い野鳥のツメナガセキレイと、湿原のあたり一面を星のようにピンクで彩りをつけてくれる低木のヒメシャクナゲが目立っていたため掲載しました。6月下旬から7月上旬はエゾカンゾウも満開になり見頃な時期です。

          

●夏の到来 7月上旬               ●賑わう夏 7月下旬

7月は緑の大地に、青い空、青い海といった夏らしい景色、野外で活動にも良い季節です。よく目をこらすと気づく小さな花の開花や昆虫たちの活動が見られます。

サロベツでは足下にツルコケモモや、モウセンゴケ、ミズゴケがカーペットの様に地面を覆います。また、夏の期間は地元の学生やパークボランティアの方と自然を通して交流する機会も多くあり、野外を体感するには良い季節でした。

7月中はノハナショウブが目立ちますが、6月から7月にかけてこのほかにもカキツバタやヒオウギアヤメなどのアヤメ科の花が咲きます。似ていますがそれぞれ花の形や模様が違いますので、ぜひ観察をしてみてください。

利尻礼文サロベツ国立公園だよりは毎月1日(6月から8月は月2回で15日にも発行)、

稚内市内だけでなく利尻島、礼文島、更には豊富町、幌延町、浜頓別町など役場、駅、空港、ホテル、港など、約150ヶ所に掲示しています。

道北に訪れて便りを見つけた際には、ご確認と共にぜひ『利尻礼文サロベツ国立公園だより』に掲載されている利尻・礼文・サロベツへ足をお運びください!

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2021年09月28日今年の花シーズンを振り返って

利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

みなさん、こんにちは。礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

長かった猛暑もおさまり、礼文島は秋の空気に変わってきました。

色鮮やかな夏から一転し、山やコースでは秋の匂いが漂います。


今年の花シーズンは、暑さがすごかったものの

エゾカンゾウやレブンシオガマ、チシマフウロの群落が斜面を輝かせていました。

「高山植物の監視員さんとこれは50年に一度の爆咲きだ!」と盛り上がるほどでした。

 

毎年めぐり来る花の季節ではありますが、

今年は冬の豪雪、6月に霧も少なく、7月と8月には、例年にはない記録的な猛暑...季節感覚が掴みづらい年でした。私たち、人も振り回される猛暑に植物たちはそれ以上の影響がでたのではないでしょうか。

通常より、早い花シーズンの推移は例年にない気象条件が影響したのかもしれません。

年によって、異なる気象条件に対応しながら毎年咲く高山植物たちが、今後どのように影響していくのか、とても気がかりです。

秋分を過ぎ、みるみると日が短くなってきました。朝晩も冷え込むようになりましたので、歩道の散策の際は十分な防寒対策をお忘れ無いよう、お気を付け下さい。

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2021年09月27日利尻礼文サロベツ国立公園だより(4月・5月号編)

利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

少しずつ秋の肌寒さを感じ始めたサロベツのアクティブレンジャーの福井です!

今回は稚内自然保護官事務所で発行している『利尻礼文サロベツ国立公園だより』について紹介します!

『利尻礼文サロベツ国立公園だより』とは利用者や観光客の方へ向けて、稚内自然保護官事務所のスタッフが季節の旬や魅力をお伝えしている情報誌です。便りをきっかけに利尻・礼文・サロベツそれぞれのエリアへ足を運んで頂ければと思います。!

季節は過ぎましたが今回のAR日記ではこれまでに発行した4月号と5月号を紹介しつつ、サロベツのアクティブレンジャーとしてサロベツの魅力や旬、撮影している際の出来事の発信を試みたいと思います。

●4月 春の足音

私自身は着任したての4月のサロベツは国立公園管理官が撮影と記事を書いてくれました。

湿原センター周辺には営巣しているハクセキレイがいますが、もしかすると4月号の写真のハクセキレイかもしれませんね。

より多くの色づいた草花を見るには少し早いですが、サロベツから見るまだ雪が残る利尻山の眺めも素敵です。野鳥はマガンやヒシクイの群れが確認できます。

●5月 花の便り

5月の利尻礼文サロベツ国立公園はつぎつぎと花々が咲き始めました。

このとき、サロベツで撮影したのはショウジョウバカマです。サロベツの木道を巡視していて私が最初に開花を確認した花でした。日が当たるときに花を開くタテヤマリンドウを見るにもいい季節です。4月には聞こえなかった渡り鳥の声も聞こえました。

利尻礼文サロベツ国立公園だよりは毎月1日(6月から8月は15日にも発行)、

稚内市内だけでなく利尻島、礼文島、更には豊富町、幌延町、浜頓別町など役場、駅、空港、ホテル、港など、約150ヶ所に掲示しています。

道北に訪れて便りを見つけた際には、ご確認と共にぜひ『利尻礼文サロベツ国立公園だより』に掲載されている利尻・礼文・サロベツへ足をお運びください!

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2021年09月15日2021アクティブ・レンジャー写真展 礼文島開催の中止について

利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

こんにちは。礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

914日~928日の期間で開催を予定していた礼文島でのアクティブ・レンジャー写真展ですが、新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言の930日までの延長を受けて、残念ですが、皆様の健康と安全を考慮して中止することになりました。

開催を楽しみに待っていた皆様には、急な案内で申し訳ございませんが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。


なお、中止となってしまった写真展ですが、お家にいながら写真展も楽しめますように

アクティブ・レンジャーのインスタグラムアカウントの開設をしています!是非ご覧ください。

また、12月からはアクティブ・レンジャー日記でも写真展を行うので、お楽しみにして下さい!

■インスタグラム       2021621日~2022112

【環境省北海道地区アクティブ・レンジャー写真展公式】

■アクティブ・レンジャー日記 20211210日~2022110

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2021年09月09日贅沢なオーケストラ

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 津田涼夏

みなさん、こんにちは!

9月に入り一気に秋の気配を感じている礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

前回のAR日記では、レブンアツモリソウについてご紹介しましたが

そのレブンアツモリソウの調査を行っていると...姿を現してくれる生き物たちがいるのでご紹介します。

■アオジ

目の周りは黒色で、胸やお腹は黄色で覆われています。

礼文島では、桃岩展望台コースでもよく見かけます。特に人の少ない早朝や夕方には、道案内をしているかのように目の前に姿を現してくれます。

■カワラヒワ

胴体の色は少し地味な色をしていますが、羽を広げて飛ぶ時は黄色の羽が鮮やかです。

草木の多い所でも見かけますが、礼文島ではよく海辺でもみかけます。

このカワラヒワはお食事中だったようで、口回りが汚れています。

いったい何を食べているのでしょうか?

■ノゴマ

今年の作業中、一番鳴き声を聞いたのはノゴマでした。

さえずりしている時、のどのオレンジ色の部分が大きく動いたり小さく動いたりしています。目元はサングラスをしているようで、いつもレブンアツモリソウの調査を見守ってくれています。一番の現場監督者かもしれません!

■アザラシたち

礼文島周辺には多くのゴマフアザラシたちが通年で、生息しています。

ちょうど作業場から、海をのぞくとアザラシたちの姿が見えます。双眼鏡を持っていないと「点」に見えるアザラシたちですが、鳴き声はしっかりと聞こえてきます。

写真にはないですが、コヨシキリや、オオジュリンも顔を出してくれます。

野生のオーケストラを聴きながらの作業にいつも贅沢を感じています!

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