北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

サロベツ・エコモーDay

2013年11月01日
稚内

 サロベツ湿原では草原が赤色、茶色、黄色に染まり、すっかり秋模様となりました。また、空を見上げると次々とオオヒシクイやコハクチョウなどの渡り鳥が大きな群れをつくってサロベツに飛来し、更に南下している様子が見られます。

 さて、そのような中の10月14日、サロベツ湿原と農業の共生を目指した自然再生の取り組みをより身近に感じていただくことを目的としたイベント「サロベツ・エコモーDay」をサロベツ湿原センターで開催しました。
(エコモーDayの詳細については、以下のチラシをご覧下さい。)




 このイベントの開催には、牧草ロールや農業機械といった展示品の貸出しや、牛乳などの景品の提供、地元の食材を使った料理の企画・提案、当日の講師やスタッフとしての参加など、自然再生を支える地域活動を行っている方々や、サロベツの観光や農業に関わる方々、サロベツに関わる高校生や大学生など多くの方々から様々な形でご協力をいただきました。







 上の写真は、今回のエコモーDayの様子です。
当日は天候がよかったことも幸いして、稚内市や地元豊富町などから230名の方が来場してくれました。
 また、エコモーDayの会場を訪れた方々のアンケートでは「大学生や高校生など、若い子達がサロベツ湿原のために頑張っている姿が印象的だった。」「会場に訪れたことで、サロベツ湿原の自然や自然再生の取り組みに興味が湧いた。」「サロベツの豊かな自然と動物を守りたい。」等といった回答を多くいただくことができました。

 サロベツ湿原は約6,000年という長い年月をかけて形成されました。サロベツ湿原で行われている自然再生の取り組みは、この6,000年を人の手で再生しようとする取り組みでもあり、とても長い年月を要します。今回行われたエコモーDayなどを通し、多くの方にこの自然再生の過程を見守っていただけたらと思っています。