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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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知床国立公園 羅臼

183件の記事があります。

2021年08月11日 知床連山巡視へ!準備は万全に安全第一!

知床国立公園 羅臼 吉田恵人

皆さん初めまして。

4月に羅臼自然保護官事務所のアクティブレンジャーとして着任した吉田です。

知床羅臼の自然や文化、漁業など幅広く発信できるよう努めていきたいと思います!

さて、713日~15日の日程で、数ある巡視の中でもハードな知床連山の巡視へ行ってきました。

行程は、硫黄山→知西別岳→二ツ池→サシルイ岳→三ツ峰→羅臼岳→知床羅臼ビジターセンター(羅臼温泉登山口)という流れで全長約20kmもの登山道を歩き、登山道の状況確認、利用状況の確認、自然情報の収集を行ってきました。全日天候に恵まれ、汗だくになりながらも何とか怪我なく巡視を終えることができました。

【ハイマツ帯を越え知円別岳へ向かう様子】

そんな天候に恵まれた7月でしたが、羅臼岳周辺では遭難・事故が多発しています。

7月中に発生した遭難・事故情報は、以下のとおりとなっています。

・2021年7月5日:硫黄山で滑落負傷、救助隊により救出。

・2021年7月12日:羅臼岳頂上付近にて転落負傷、ヘリにて収容。

・2021年7月20日:知床連山縦走路にて負傷、二つ池でヘリにて収容。

・2021年7月21日:斜里岳下二股付近にて体調不良、ヘリにて収容。

・2021年7月23日:知床連山縦走路にて滑落負傷、ヘリにて収容。

・2021年7月24日:知床連山縦走路にて負傷、ヘリにて収容。

このように、7月だけでも6件もの事案が発生しています。警察の方は、最近の暑さとコロナ禍での安易な登山利用が増えていることの両方が要因となっているのではないかとのことで、今年の事故発生頻度は異常と話していました。

【チングルマの群落から見える三ツ峰、羅臼岳】

最後に、登山に訪れる際は準備をしっかりとすることはもちろん、自分の体力と技術と相談し、無理のない行程で楽しめるよう心がけていただければと思います。また、気温の高い日が続いており、熱中症になるリスクも高くなっていますので、水分補給とミネラル補給は忘れずに行ってください。

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2021年08月10日続くフィールドサイン探し

知床国立公園 羅臼 高林紗弥香

 気象庁による2005年~2020年の羅臼町の7月の日最高平均気温は18.9℃。「羅臼は涼しいはず!」と足を運んで下さる方も多いのですが、今年はどうしたことでしょう。例年より10℃ほど気温の高い日々に溶けてしまいそうな羅臼自然保護官事務所の高林です。

前回、アクティブレンジャー日記では「続縄文文化期の土器」について書きました。6/17の記事

なぜ、「アクティブレンジャーが土器を?」と思われるかもしれませんが、私は土器もフィールドサイン探しの一つと思っています。人が暮らした痕跡である土器以外にも、様々な生物の痕跡など、巡視中もプライベートの時もフィールドサイン探しをしています。

貝の化石

海岸線に落ちていたエゾシマリスのしっぽ

フィールドサインから、どんな生物により、なぜそこにそのような痕跡が残ったか想像を膨らませます。

前振りが長くなってしまいました。

今回は・・・どきどきな土器続編です。

羅臼町のある場所を巡視中のことです。

崩れやすい急傾斜を登ると獣道ができていました。

動物が歩くことにより削られ、一部の土壌が露出しています。

目をこらして歩いていると・・・

石?岩盤?

よくよく見てみるとなんと!

羅臼町郷土資料館

土器片でした。

実は、昨年も石鏃を確認していた場所です。

土器を使っていた人もこの昆布茂る海を見ていたのでしょうか?

巡視終了後、羅臼町郷土資料館に行って、土器について報告し寄贈しました。

学芸員の方によると、およそ3800年前のものとのこと。

文様、厚み、形等も年代によって代わってくるようです。

情報を共有し、郷土資料館に収蔵している土器片も見せていただきました。

すると・・・

寄贈したものと形状がよく似ています。

羅臼町郷土資料館

こんなことってあるのでしょうか。寄贈したものとぴったり合いました!!!

ロマン溢れる土器・・・一度手にしてみたい!と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし!前回もお伝えしましたが埋蔵文化財ですので、掘り起こさないで下さいね。

発見したときには、その街の博物館や郷土資料館へ連絡しましょう。

いつか1つの土器が完成することを願って・・・!

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2021年06月17日しれとこのこと

知床国立公園 高林紗弥香

のびをするよう葉を展開させ、緑が美しい季節がやってきました。

こんにちは、羅臼自然保護官事務所の高林です。

「知床」と言えば手つかずの自然といったイメージを持たれる方も少なくないと思います。

しかし、知床半島には、数千年にさかのぼる先史時代の遺跡が数多く残されています。

その中でも10 世紀前後にオホーツク海沿岸で栄えた北方の漁猟民族によるオホーツク文化の影響を受けて、アイヌの人々は、シマフクロウやヒグマ、シャチ等を神と崇め、狩猟や漁労、植物採取等をしながら、豊かな自然を大切にした文化を育んだと言う歴史があります。現代史においても、特に羅臼町側は知床半島の先端部地区まで漁業が盛んであり、知床は先史時代から現代にかけて豊かな自然と人々の暮らしがあるといえます。

そんなことを感じたある休日の出来事をご紹介します。

羅臼町内を散策中、野生動物が歩くことにより土が露出している場所や、雨水や崩落により土が露出することがあります。よくよく目をこらして歩くと・・・

きらりと光る黒い石を見つけることがあります。

羅臼町郷土資料館

そして時にはこのように土器を発見することがあります。

こちらの土器は羅臼町の郷土資料館の学芸員さんに確認したところ、続縄文文化期のものでしょうとのことでした。

ロマン溢れる土器・・・一度手にしてみたい!と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし!埋蔵文化財ですので、掘り起こさないで下さいね。


発見したときには、その街の博物館や郷土資料館へ連絡しましょう。

町内を歩いていると、住居跡であろうくぼみや石鏃、獣骨を発見することもあります。

この写真の周辺にも年代の違う遺跡が2つ確認されています。

この景色を当時生きた人たちも見ていたのでしょうか?

オホーツク文化期の遺物には動物意匠(モチーフ)のものが多く存在します。(動物意匠遺物といいます。)

羅臼町松法川北岸遺跡から出土した熊の形を模して作られた熊頭注口木製槽は国の重要文化財に指定されています。

いつか、動物意匠遺物に出会えることを夢見て・・・

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2021年05月13日賑わう季節

知床国立公園 羅臼 高林紗弥香

 5月に入り雪が降ったり、晴れたりと季節は行ったり来たりを繰り返しながら着実に歩みを進めております。ようやく知床半島にも桜の季節がやってきました。こんにちは、羅臼自然保護官事務所の高林です。

 先日、知床鳥獣保護区の巡視の為移動をしていると、鳥獣保護区外ではありますが海上に黒い点が沢山動いているのが見えました。

距離が有り同定は出来ませんでしたがミズナギドリ科の海鳥の群れと思われます。

 続けて海上を確認していると、シャチの背びれ、ナガスクジラと思われるブロウも確認出来ました。そうこうしていると、オジロワシが飛んできました。

 賑わう生命に思わず、「知床ってすごい・・・」と呟いてしまいました。

写真の赤丸内にシャチの背びれが見えます。

写真の赤丸内にシャチの背びれが見えます。

 大きな生き物たちが注目されることが多いですが、大きな生命が躍動しているということは、それらを支える小さな生命が豊かであるということです。

 そう考えると、まずは自分の生活、行動圏内にはどんな生物が息づいているか調べてみると面白いかもしれません。

 毎日の通勤路、通学路にも新しい発見がきっとあるでしょう。

写真はアミガサダケです。

写真はアミガサダケです。

 探しても見つけることが出来ずにいたのですが、身近な場所で発見されました。

美味しそうです・・・。

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2019年08月19日羅臼湖は彼らの園

知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎

お盆が過ぎ、人の出入りが少し落ち着いたように思える知床・羅臼。最高気温が20℃を越えない日が多くなり、すでに秋の雰囲気が漂っております。

羅臼湖遊歩道沿いにある3の沼展望台にて沼に映る羅臼岳を撮ろうとして雲がとれるのを待つガイドと利用者(2019年8月撮影)大小様々な湖沼群を見ながら知床最大の面積を誇る羅臼湖へ向かう羅臼湖遊歩道。こちらでもお盆には沢山の方が訪れているのを目にしました。

皆さんは一体何を目的に羅臼湖へと足を運ばれていたのでしょうか。まだ見ぬ景観を見るためでしょうか、生きもの観察でしょうか、息抜きでしょうか、それとも日頃の運動不足解消のためでしょうか。
私はもっぱら植物を見に足を運んでいます。

8月にてすでに赤く彩るナナカマドの葉(2019年8月撮影)羅臼湖遊歩道でも秋の雰囲気が漂いはじめ、THE花の季節は終わりを迎えております。(ウメバチソウやエゾリンドウ、サワギキョウなど秋の花々は咲いております。)
そんなときには何を見ればよいのか。こんな植物たちは如何でしょう。

カヤツリグサ科スゲ属の紹介1(ミタケスゲ、ヤチスゲ、トマリスゲ、オニナルコスゲ)(2019年7月及び8月撮影)左上:キタノカワズスゲ 右上:ヤチスゲ
左下:トマリスゲ 右下:オニナルコスゲ

カヤツリグサ科スゲ属の紹介2(ミタケスゲ、ムジナスゲ、タカネハリスゲ、ラウススゲ)(2019年7月及び8月撮影)左上:ミタケスゲ   右上:ムジナスゲ
左下:タカネハリスゲ 右下:ラウススゲ

こちらはカヤツリグサ科スゲ属の植物たちです。羅臼湖遊歩道は様々なスゲに出会えるスゲロード。ここに足を踏み入れたならば幾らでも目に入ってくる彼らを通して、美しい花々とは異なる、植物の幾何学的な世界を堪能してみては如何でしょうか。

秋はすぐそこ。彼らが枯れる前にお越しください。

※こんなのも一緒に見られます。

白い透明感のあるひし形をした種を花が咲くように生らせたミカヅキグサ(2019年8月撮影)ミカヅキグサ(カヤツリグサ科ミカヅキグサ属)

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・今回は羅臼湖遊歩道沿いで見かけやすいスゲたちを紹介しています。
・羅臼湖をご利用の際は「羅臼湖ルール」をご確認いただくとともに、ご協力をお願いたします。
・特に遊歩道外を踏まないため、後悔しないために長靴を履いてください。

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2019年08月02日1人の命を救うため

知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎

北海道で最も辿り着くのが難しいと思われる岬、知床岬。
到達するには道が一切ない海岸線を天候、潮位、地形、ヒグマ等に細心の注意を払いながら進まなければなりません。

海に面する岩礁地帯を進むトレッカー(2019年8月撮影)

そんな沢山の苦労を重ねつつ、知床岬に足を運ぶ人たち。
決して多くはありませんが、時として自然に飲み込まれてしまうことがあります。

知床岬方面の海岸線にある波止場にて搭載艇に乗り移る救助訓練参加者(2019年7月撮影)

その様な事態が起きた際に迅速な対応を行うため、羅臼海上保安署をはじめとする官公庁、羅臼山岳会等の地元関係団体の方々と共同で捜索救助訓練が実施されました。

波止場周辺からドローンを飛ばし、岩陰に隠れた遭難者役を探す(2019年7月撮影)
搭載艇を使用した人員の移送、ドローンによる救助訓練が行われ、今後関係団体とどのような連携が組めるのか話し合われました。1人の命を救うため、多くの人員、時間、物資等が使われることを身にしみて感じた訓練でした。

知床岬へ近付けば近付くほど、拠点となる人の利用が多い場所から離れ、救助が辿り着くまでの時間は延びます。また岬まで続く石浜、岩礁、複雑な地形等救助を困難にする場所が増えていきます。利用される際はそういった場所であることを認識し、常に引き返すことを1つの選択肢として、状況判断をしていただければと思います。悲しい事故が起こらないために。

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知床岬方面をご利用の際は情報サイト「シレココ」をご確認いただくと共に、ルサフィールドハウスにて情報を収集していただければと思います。

潮が引いた知床岬へ続く広い海岸を青空の下歩んでい行く(2019年6月撮影)

地の果てへ

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2019年04月15日今年も羅臼で花を見る

知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎

 日本各地で桜の開花が騒がれ春を感じるこの季節、まだまだ地上の大半を雪が覆う知床・羅臼はようやくフクジュソウが顔を出し始めたかなといったところです。

 花恋しいこの季節、その思いを少しでも和らげることができたらと羅臼ビジターセンターでは4月7日(日)まで知床半島で見られる植物、その花を紹介しておりました。今回は展示中に紹介した花々と、「問いかけ」と題して集めた来観された方々の花に関する思いを幾つかご紹介させていただきます。

1年間知床半島を歩き回って見付けた色彩、形が様々な花たち(2018年4月-10月撮影)               

         左                     右
      コヨウラクツツジ              イトキンポウゲ
      ジムカデ                  エゾモメンヅル
      エゾクロクモソウ              シコタンハコベ
      エゾトリカブト               アケボノシュスラン

 まずはこちら。紹介した植物たちです。海岸から高山帯にいたる多種多様な環境がモザイク状に凝縮されて存在する知床半島。そこで見られる様々な植物、その姿形から知床の多様性、生物の多様性について少しでも味わっていただけたらと思い、1年間知床半島を歩き回って見付けた植物、その花を紹介しました。

展示中に花に関する問いかけに対する来観者の回答(2018年12月-2019年4月)

 ※回答はいただいたものをそのまま記載しています。

 続きまして「問いかけ」とその回答を幾つかご紹介させていただきます。皆さんは同じことを聞かれたらどのようなことを思い浮かべますか。花のみならず生きものを見て自分が何を感じるのか考えてみては如何でしょうか。きっと面白い発見があると思います。

 これから破竹の勢いで季節が移り変わっていく知床。そこで咲き誇る植物、うごめく動物たちを見逃さないように気を引き締めて新たな季節を迎えていきたいと思います。

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2019年02月21日冬山に挑戦

知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎

知床・羅臼に暮らす小学生たち。いつでも元気がありあまっている彼らを連れて、羅臼町の裏山「英嶺山」に行ってきました。

雪に覆われた斜面を苦労しながら登る羅臼町の小学生(2019年2月撮影)

普段からスキーやスノボーなどをして雪には慣れている小学生たちですが、自分の足で山に登ることはあまりないようで、苦労しながら山頂まで2時間の距離をゆっくりと進んでいきました。

山頂に立つ羅臼町の小学生たち。目の前は開け根室海峡、流氷、国後島を眼下に望む。(2019年2月撮影)

山頂からは羅臼町中心街、国後島に流氷、知床の山並みを俯瞰することができます。それを見て「きてよかった」と言ってくれました。

山頂から羅臼町の山並みを望む。幾重にも小高い尾根が重なっている。(2019年2月撮影)

羅臼町周辺の山並み。今回は雲がかかっていましたが、知床連山を見ることもできます(写真は山頂から野付半島方面を向いたものです)。

途中にある凍り付いた四ツ倉沼。雪が堆積し周辺も開けているため、遊び場として最適。(2019年2月撮影)

頂上で昼食を取り元気を取り戻した小学生たち。帰りは文字通り笑い転げながら滑り降りていきました。途中凍りついた沼の上で雪合戦やネイチャーゲームを繰り広げ、やっと体力が減ってきたところで下山となりました(写真右手奥の白い鈍頭が英嶺山です)。

四ツ倉沼の上ではしゃぎ回る小学生たち。(2019年2月撮影)

苦労はありましたが全員登頂、怪我もなく無事終了。大変なこともあったと思いますが、参加してくれた一人一人が自分の足でまだ見ぬ場所に於もむくことの面白さを覚えてくれていればと思います。

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 英嶺山(標高521.3m)
  羅臼山岳会によって道が整備されています(夏期)。
  知床未来中学校の裏手より登山口に続く道があります。
  冬期は目立つ目印がありませんのでご注意ください。

 実施したネイチャーゲーム
 「オスは大変 冬のエゾシカハーレムづくり」
  イ)4から5人程度がオス、他はメス。
  ロ)制限時間内にオスはメスを捕まえ、じゃんけんに勝てばメスを獲得する。
  ハ)メスは捕まったら各オスの陣地に移動する。
  二)オスがオスを捕まえることも可。オスがオスを捕まえた場合、

    各陣地のメスの前に移動し、各オス10秒間自分の強さを体で表現する。
  ホ)各陣地のメスは強いと思った方へ移動。
  へ)獲得したメスの数が多いオスが勝ち。
  ※メスは早くても早歩き程度で移動。オスは走ってよい。
  ※オスの数陣地を設ける。陣地は隣接して作成。
  ※オスは連続して同じメスを捕まえてはいけない。

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2018年11月30日知床・羅臼の身近な植物5

知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎

冬の冷たさが染みこんだ熊越の滝(2018年11月撮影) 今年は全道的に雪が少ない様子。知床・羅臼も降りはするものの日中には溶けてしまうことが多く、まだ根雪にはなっておりません。しかし、厳冬期らしい寒さが日に日に増しています。(写真は熊越の滝)

雪の少ない水辺で若葉を出すアキタブキ(2018年11月撮影) 広葉樹の葉もすっかり落ちきった林内。ふと水辺を見てみるとこの季節に似合わない新緑の葉が顔を出しておりました。

冬に入ったにも関わらず花を咲かそうとするアキタブキ(2018年11月撮影) こちらは北海道ならどこでも見られるアキタブキ。雪が少なく暖かい日が続いたからでしょうか、雪が積もりにくい水辺や日当たりの良い斜面で幾つも顔を出しておりました。

卵の様な形をしてコケ類の上に顔を出したアキタブキの蕾み(2018年11月撮影) 普段大量に見ているため気にしなくなってしまう植物ですが、この様な時期に姿を見付けると思わず足を止めてしまうものです。

枯れ落ちたアキタブキの葉を朝日が染め上げる(2018年11月撮影) 茎の高さが1m以上、葉の幅も1mを越えることもあるアキタブキ。密生した箇所では足下を覆い隠してしまうため、ヒグマの痕跡が見えにくくなり、ヒグマの良い隠れ家ということもあって周囲を歩くときは多少なりとも緊張感をもちます。

落ち葉の中から次々とアキタブキが目を出している(2018年11月撮影) そんなアキタブキの園が見られるのもおよそ半年後。知床・羅臼に訪れた冬はまだまだこれからです。

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2018年10月23日色鮮やかな世界にもうすぐお別れ

知床国立公園 羅臼 宮奈光一郎

 駆け足で過ぎていく知床の秋。知床半島の最高峰である羅臼岳で10月13日には頂上周辺で冠雪を確認、10月23日には知床横断道路の夜間規制がはじまります。紅葉が日に日に色を増すと共に木々の葉が落ちていき、滑り落ちてくるように麓が色付く時期を迎えました。

紅葉に包まれる知床横断道路(2018年10月) 今年の知床はかなり葉の色付きが良い印象を受けます。もう少しで良い色に・・・というところで葉が雨風に打ち落とされることが知床のあるあるだったと思っておりましたが、そうならない年もあるようです。

紅葉に包まれる横断道路2(2018年10月)

 ただ知床、ことに羅臼では晴れの日は夜から朝にかけて強い風が吹くことが多く、3日と同じ景色を眺めることができません。3日目には葉がかなり落ちていることは当たり前で、1日で様変わりすることもしばしば。

紅葉に包まれる河川(2018年10月)

 紅葉を見て少し気持ちが落ち着くのは良いのですが、のんびり構えているとシャッターチャンスを一瞬で失ってしまい、知床の厳しさ(?)を思い知らされます。

濃い黄色に染まったミズナラ、エゾイタヤ、オガラバナの葉(2018年10月撮影)

 知床の紅葉の印象は黄色。オガラバナやエゾイタヤ、ダケカンバにミズナラと葉が黄色く染まるものが多く生育しているためと思われます。

知床横断道路から垣間見る紅葉に包まれた山麓(2018年10月)

 現在、標高300m程のところで紅葉が終わりかけており、150m程がピークを迎えているといったところでしょうか。もう後1週間も経つと閑散としてしまうのではと思われますので、知床の紅葉をご覧になりたい方は、お早めにお越しください。

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 ルサフィールドハウスのHPで普段は見られない知床の景観を紹介しています。
 こちらも合わせてご覧ください。

 奥沼の紅葉

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