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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

流氷がやってきた。

2023年02月14日
羅臼 高林紗弥香
こんにちは、羅臼自然保護官事務所の高林です。
1月20日に「流氷を待つ」という記事を書きました。記事はコチラ
 
1月末、暴風雪警報が続いた羅臼でしたが、強い風によって流氷が運ばれてくるのを楽しみにしていました。
 
知床半島の西側に位置する斜里町側では2月2日に流氷が接岸しました。
そして、羅臼側でも知床半島の先端部に流氷が来ているとの情報を入手!!
 
それならば・・・!
 
 
羅臼から流氷をいち早く見るために、遠くを見渡せる位置まで登ってみることにしました。
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国後のエビカラウスと流氷
1時間ほど歩いたところで、振り返ると流氷が見えました!
知床半島の先端部方面に流氷は濃く、国後島側にも見えます。

青と白のコントラストが美しいです。

良い風が吹けば、もうじき羅臼市街地にも流氷がやってくることでしょう。
意外とすんなり見えてしまったので、この日はもう一山越え、行ってみたかった沼まで足を伸ばしました。
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標高540mの峰への尾根
道中、昨年歩いた尾根が見えました。
 
2時間半歩いてやっと沼までたどり着きました!
しかし、沼とは言え、この季節は結氷し、雪が積もっています。
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雪に埋もれた沼

そう・・・雪原が広がっていました。
 
夏場には背丈を優に超える屈強な笹藪に行く手を阻まれることの多い羅臼ですが、冬期は笹藪との戦いは極めて少なくなります。
各種調査のことを考えても冬の間に歩いておくと、雪解け後に大いに活かされるのです。
 




ちなみに・・・
 
 
 
 

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一面の流氷
スキーで歩いて流氷を見に行きましたが、下山後、羅臼の道路の終点、相泊まで行くと、一面の流氷が見られました。車で20分でした・・・。
周辺にはオオワシやオジロワシたち・・・
待ちに待った流氷、そして厳冬の知床でたくましく生きるワシを眺めます。
 
羅臼における流氷初日(海上保安庁確認)は2月7日でした。
あとはクリオネの確認を楽しみに待つばかりです。

写真展開催中です

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写真展のポスター
1月31日より、知床羅臼ビジターセンターで写真展「シレトコノコト。」を開催しています。
知床の広報等ではなかなか出てくることのない写真が多いかと思います。
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羅臼自然保護官事務所からの挑戦状
ご高覧いただいた方から、「羅臼自然保護官事務所からの挑戦状だ!」と言われたコチラの1枚・・・!
その理由も含めて確認しに来ていただければ幸いです。
 
皆さまのご来場をお待ちしています。
 
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写真展「シレトコノコト。」
 
羅臼自然保護官事務所のレンジャーとアクティブ・レンジャーが羅臼で暮らし、見たこと、感じたことを写真と写真日記でお伝えします。ポストカードもプレゼント中です。
 
開催:1月31日~4月15日(月曜は休館です)
時間:10:00~16:00
場所:知床羅臼ビジターセンター 特別展示室
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