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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

流氷を待つ。

2023年01月20日
羅臼 高林紗弥香
こんにちは、羅臼自然保護官事務所の高林です。
タイトルにあるように、現在は流氷の訪れを楽しみに、毎日更新される流氷情報を眺めています。
 
さて、来たる1月30日。
皆さまは何の日かご存じですか?
 
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半島の背骨のような知床連山
世界自然遺産・知床の日です。
 
知床の豊かな生態系を支え続ける「流氷」にちなみ、遺産登録年(2005年)の知床における流氷接岸初日となる1月30日が「知床の日」として制定されました。
改めてその価値を考え、知床に代表される北海道の自然環境について見つめ直す。
そんな日なのです。
 
流氷の着岸というのは、私にとっては初雪が降るくらい、毎年楽しみなことです。
ですが、流氷接岸初日は、地形上、知床半島の西に位置する斜里町側で確認されることが多いです。
 
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昨年の流氷の様子
羅臼市街地で見られるのは、2月中旬くらいになってしまうでしょうか。
半島の先端部にはもっと早く着岸しますが、見やすい位置までやってくるには時間を要します。
 
 
ですが、私は閃いてしまったのです・・・!
 
 
 
山に登れば、羅臼にいながら、より早く流氷が見られるのではないかと・・・!
 
私事ですが昨年からスキーで冬の知床を歩くようになりました。
https://hokkaido.env.go.jp/blog/2022/05/post-752.html
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海と山が近く、海抜0mからスタートすることもできます
スキーは機動力が高く、冬の行動範囲を広げてくれます。

スキーで歩いたとして、流氷を最短で見られそうな場所・・・

2時間ほど歩くと斜里側まで見渡せる場所の心当たりがあります。
片道3~4時間歩けば見られる場所はさらに増えそうです・・・!
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流氷上で休息するゴマフアザラシ
あっちからも、こっちからも、見られると考えるとウキウキしてしまいます。
そうこうしている間に流氷が羅臼まで回り込むことでしょう。
 
羅臼から見たい、スキーがしたいという気持ちから上記のようなことを考えておりますが・・・
 
お察しかも知れませんが、流氷を早く見たければ、根北峠を越えてオホーツク海へ。
スキーよりも車は速く、羅臼市街地からでも1時間20分くらいです。
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流氷に挟まっていたゴッコ
山から見ても、海沿いで見ても、羅臼で見ても、ウトロ(斜里町)で見ても、流氷は魅力的です。
何はともあれ流氷の季節が楽しみです!

写真展開催します。


1月31日より、知床羅臼ビジターセンターで、写真展「シレトコノコト。」を開催します。
羅臼自然保護官事務所のレンジャー、アクティブレンジャーが羅臼で暮らして感じる魅力を、写真と写真日記を用いてお伝えします。
 
ご来場頂けますと幸いです。